添乗員が見るツアーの選び方ポイント

水色の背景に「Tour」の文字

Tour

初めましてMASAと申します。元添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行に出発する前の参考に】関連記事です。

この記事では、団体ツアーに「コース内容をよくわかって申し込むことの重要性」、また「実際に行ってみないとわからないが、できれば事前に知っておいた方がよいこと」についてお話ししたいと思います。

高いツアーならよいというお話ではありません。ポイントはそこではなく、

どんなツアーであろうと、行ってからも自分の予想通りなら問題なしなのです。ただ (代金で選ぶのは当然ですが) 代金だけを見て申し込んでしまうと、見落としてしまう部分もあるので、確認はしたいと

それと旅行商品というのは、実際行ってみないとわからない部分も多いです。できれば避けた方がよい注意点というのもあるので、事前に知ってコース選びの参考にしていただければと思います。

申し込む前に確認したいこと

代金だけでなく、含まれる観光スポット・内容をチェック

当たり前ですが大事なことです。確認することは、自分の行きたい観光スポットが、

  • 行程表に入っているか?
  • 下車観光か入場か?
  • 込みかオプションか?

だいたいツアーというのは主要なスポットは網羅しており、絶対入場すべきという箇所は入場のことが多いですが、

「この街に行くのだから、ここは行くに決まっているだろう」はダメです。一度ローマで、トレビの泉が入ってないというコースがありました。

基本、行程表に記載されていない箇所には行かないので、自分が行きたい観光スポットがちゃんとすべて入っているか確認が必要です。そのためには、ざっと観光地について下調べはしておきたいですね。

さらに、よくあるお手頃料金のコースというのは「下車のみの観光」というのが多いです。

確かに高めのツアーは入場観光が多く、充実度は違います。ですが、大方は外観のみでも十分といえば十分です。

でもそうではない、何か入場したいものがある場合、例えばバチカン観光でサンピエトロ寺院のみ入場で、バチカン美術館が入っていないなどは、

ツアーではその場ではムリで、自由行動があればその日に自分で予約を取って行き直しになってしまうので、初めから入場になっているコースを選んだ方がよいです。

また「オプショナルツアー」というのは、最小催行人数に達しないと催行されません。なので自分が絶対行きたいものは、初めから込みのコースに申込まないと、行けなくなる可能性があります。

★よくあるツアー観光はどんな感じか、各街では最低限何を見るべきか等については、私が書いている各国の記事をご参照いただければと思います。

自由行動する街でのホテル立地

皆様もよく思われているかもしれません。ローマやパリといった大都市では、お手頃コースだと郊外のホテル泊というのが多いです。料金的な問題でしょう。

問題は、終日自由があるときに、自由行動をする場合です。全込みのコースなら立地がどこでも何も不便はないし、オプションに参加の方も関係ないです。

添乗員はオプション・ツアーに行ってしまうことが多いので、自由行動の方には前日に、公共交通機関での街中心への行き方を説明しますが、街や宿によっては、容易ではないところもあります。

遠い場所なら時間がかかる上、地下鉄などを使うとスリに遭う治安の心配もある。だったらタクシーがよいですが、高くついてしまう。

まあ実際は慣れている方が多く、皆様なんなくこなされていますが、それだと嫌とか大変と思われる方は、予めホテルが街中にあるコースを選んだ方がよいと思います。

★大体どの辺のホテル利用になるかは、ツアー紹介の下の方に一覧があるはずなので、チェックしてみて下さい。

利用航空会社、コース取り

どの空港からスタートして、どの空港で終わるか?一筆書きでいくのか、往復してまた戻ってくるのか?ルートは効率的そうか?などです。

どの航空会社を使うかによっても違ってくるし、ツアーだと同じ航空会社利用でも、その時の便の取れ方によって空港が異なるので、なんとも言えないところですが。

あとは当然、直行便の方が楽ですし、JAL・ANAを利用すれば最終日長く滞在できる。ですが代金は高くなる。

逆に中東便をうまく使えば、仕事帰りに深夜便で効率よく出発でき、かつ代金も抑えられるという手もあります。

行ってみないとわからない注意点

たくさん歩くか

歩くのが困難という方へ、事前にお伝えしたい場所はあります。最近では申込前の案内にも、歩く度数が記されていますが。

というのは、行ってから知るとけっこう大変だからです。ツアーだからまったく歩かずに回れる、ではないです。

すぐ思いつくところだけでも、イタリアのローマやフィレンツェ他、チェコのプラハなどは、バスはほとんど使わないのではないか、というくらい歩きます。

旧市街が世界遺産のため、市が観光バスの入れるエリアを規制しているためというのが多いです。決められた乗降場所から、ひたすら歩くしかありません。

ただ、いくつかは選ぶコースによって多少回避できるものもあります。例えば、ローマやフィレンツェに関しては、ミニバンに分乗して目の前近くまで行ける、というツアーがありました (少々高めですが)。

あとは「バリアフリー・ツアー」をやっている旅行会社 (クラブツーリズムなど) もありますので、ご検討いただくとよいでしょう。

行く時季について

ベストシーズンに行った方がよいものと、逆に時季を外した方がよいものがあると思います。

まずスイスなどの自然系や、エーゲ海の島などリゾート系は、高くても混んでいても、ベストシーズンと言われる時期に行くのがよいと、私は思います。海もキレイですし、花も咲いていたり。

時季外れになると雰囲気が半減、さらに夏しか運行していないものや、店や宿も閉まってしまうものもあるからです。

ですが夏に、クロアチア~モンテネグロなどの陸路国境が絡んだコースはおすすめしません、バカンスで車が大渋滞するからです (海や湖はキレイですが)。

逆に街歩き系はいつ行ってもよいでしょう。イタリアなどは春・秋がベストですが、そんなときに行ったら人が多すぎて大変です。

むしろ冬の方が空いていて、美術館なんかもゆっくり見られてよいと思います。同じくポルトガルも、冬でも温暖なのでおすすめです。また飛行機も安くなるので、ツアー代金も下がってよいかと。

あとドイツ、中欧などはクリスマスマーケットがあるので、その時期に行くのはおすすめです。日没が早いですが、逆に暗くなった方が、ライトアップで素敵な雰囲気になってよいです。

利用便によっても異なる

例えば、乗継ぎでリスボンへ行くとき。ルフトハンザ航空で行くと、乗継地のフランクフルトかミュンヘンで入国審査があります。リスボンに着いたら荷物を取るだけ。

ですが英国航空を利用すると、ロンドンはシェンゲン協定国外なので、入国審査はリスボンに着いてからとなります。そうなると深夜で一度、係が1人しかいなく入国に1時間以上待ったなんてことがありましたので。

★まだ他にも気付いた点はあるのですが、あとは各国ごとの記事をお読みいただければと思います。

ちょうどよさそうなツアーとは

格安ツアー

ツアーを代金で選ぶのは当然です。ネット検索では、どれだけ「格安」というキーワードが挙がっていることか。

ですが旅行に限らず「格安」という言葉が出てきたら、私ならそのわけを考えます。ものには相場というものがありますし、特に旅行はそもそもが高いものなので。

価格を抑えるには、どこかで予算をカットしたりという部分は出てくるに決まっています。

そこで私が重要と思う点は、代金が安くなることでどうなりそうか考える、削られてもよい部分・よくない部分はちゃんとチェックしたいということです。

ただしタイムセールや早割などは別。賢いやり方で、大いに利用したいです。

お手頃ツアーは十分よい

では高ければよいかというと、必ずしもそうは思いません (宿のよさなどは私には必要以上だったり。階層によって考え方・求めるものは違う)。

私的には、ふつうのお手頃といわれるツアーが=標準で、一番売れているのもこのクラス、最近はとてもよい内容になっていると思います。

年々改良され、かつなんとか低価格で抑えようと、企画担当者も相当努力されているようです。

★誤解のないように、「お手頃」というのは海外旅行の中ではという意味です。海外旅行自体、他のものと比べれば高いですし、ツアーのお客様は多くがリピーターでそれなりの方ばかり。

あとは現地を楽しむだけ

でも宿がそこそこだとか、ハードスケジュールだとか、旅慣れている方はわかって参加されていると思います。そんなことより大事なことは、どのツアーでも回る内容は大体一緒ということです。

だったらどんなコースであれ、あとはやれる範囲のなかで、そのコースを楽しむのみではないでしょうか。

★その現地をより楽しんでいただけるように、私は各国の記事の中で、自由食で美味しいものを食べるなどの、ちょっとしたひと工夫もご紹介していますので、是非ご覧いただければと思います。

おすすめの選び方いくつか

初めてならポイントを押さえたコース

マイナーな下車のみ観光があれこれ詰め込まれたようなコースではなく、有名箇所が入っているものが〇。

例えば、スイスに行ったら山に上らなければ!=まずは一番有名な展望台へ。

最初のツアー代金は多少高く見えても、肝心要の観光はオプショナルではなく、組み込まれているコースをおすすめしたいです。

もちろん何を選ばれてもよいのですが、できれば初めての方向けと2度目以降用を使い分けることをおすすめします。

国内線や鉄道利用のコース

ちょっと代金は高くなるかもしれませんが、時間短縮という意味でおすすめです。

例えば、イタリアでミラノからスタートしてローマで終わるコースで、ナポリも行く場合に、フィレンツェ→ナポリ間を高速鉄道で移動するなど。

そうすれば、ローマ~ナポリのバス3時間×2 (往復) を、戻りの1回分のみにできる (ローマはナポリから戻ってから観光して→出国)。

半分以下の時間で移動できるので、その分の時間を観光にあてることができ効率的。

また、鉄道に乗ること自体も1つの観光なので、充実度はアップすると思います。

1~2回自由食が入ったコース

ツアー食はまあまあと言われることも多いので (すべてではないですが)、何回かは自分で選んだレストランで、そのツアーで出てこなかった料理を食べたいですかね。

私は自由食はけっこう楽しみにしていて、手頃で美味しい店を見つけるのは、あまり外していないかなと(?)

店と名物料理名さえ調べていけば大丈夫ですので、言葉が不安という方にも是非おすすめしたいです。

決定版ではない単発コース

定番ロングセラーコースは、何本も出ているので安定していてよいと思いますが、たまに単発で出るコースにお値打ちのものがあると、リピーターの方がおっしゃっていました。

ビジネスクラス利用の方は

「コース内容もビジネスクラスのもの」をおすすめしたいです。

よくコース内容はスタンダードで、飛行機だけビジネス利用というツアーや追加オプションがありますが、ビジネスに乗るくらいの方は、コースにもビジネスレベルを求められるので。

コースがよいものになると、やはり感じは全然違います。例えば8日間のイタリアで、飛行機エコノミー利用でも40万円後半とか (しかも自由食多め)。でもほとんどの方は飛行機もビジネスで、70万円台。

旅行会社の選び方について

どの会社がおすすめとか、どの会社がどうだ、という話ではなく、「選び方」についてです。

会社名ではなく、内容の組合せで

まあ会社名は、ある程度名が知れている会社が、信用があってよいというのはあります (信用は大事)。ですがツアー内容は、どの会社も似たり寄ったりかと思います (海外は)。

A社でもB社でも、同じ現地手配会社による手配ということもありますし、現地に行って見る観光地や泊まる宿なんて、別にどの会社利用で行っても同じですよね?

これは例えば、パソコン製品で、A社でもB社でも中身に同じ部品 (CPUなど) を使っているのと同じ。メーカーによって違うのは、その組合せ (スペック) です。

同様に旅行会社も、観光地の組合せ方 (コース) は違うと思いますから、その点から選ぶのが妥当かと思います。

★国内は、旅行会社によって内容が全然違うものも多いでしょうか。

各会社の強みは何かで

大手の有名会社は、総合的になんでもやっていますが (個性の違いはある)、ある国や地域を専門に扱っている会社、秘境を得意とする会社、航空会社と結びついた会社などいろいろです。

なので、メジャーな国に行くなら、総合会社の中から「組合せ比較」で選ぶのもよいですが、マイナーな国や特定の目的の旅行では、それ専門の会社を利用するものよいでしょう。

あとは加えて、その会社ならではのサービス、独自の付加価値的なもので差別化を図るといった感じでしょうか。

でもいろいろ見ていると、大手の総合会社でも各々強い方面というのは持っていそうで、秘境系もやっているし、コースもほんといろいろ、ユニークだなと思うものも多いですかね。

同じ会社でもグレードで異なる

初めからグレードを決めている会社もありますが (高額のみ、格安系など)、大手の総合会社は、その中にグレード別ブランドがあります。

標準ツアー、中ランク、高額、最高級といった感じで (標準ツアーの中にも高額なものあり)。

なので「〇〇社だからよい」という考えは、絶対ではなさそうですかね。

結局は自分が好きな会社で

ですが、あれこれいろんな会社のツアーに乗っているうちに、自分がよいと思う会社がわかってくると思います。それでよいと思います。

また、その時々によって、コース内容・組合せ、出発日、代金比較で、使い分けるのもよいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。当たり前に聞こえることばかりだったかもしれませんが、現場で見ていて重要だと思うことをお話ししました。

魅力的な広告・代金だけを見るのではなく、いろいろ調べて確認されてからお申込みになられて、現地に行ってからも、自分の予想していた通りの展開で進んでいくような旅行がよいですね。