クロアチア・ツアー選びのポイント⇒シーズン、回り方、おすすめ観光内容

アイコンフォント-時計  アイコンフォント-更新

初めましてMASAと申します。現役添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行出発前の参考に】です。

この記事では、クロアチア・ツアーのコースを選ぶ際に、是非ご参照いただきたいポイントをご紹介します。

行く時季によっての良い点・悪い点、回り方やフライト・日数による違い、同じ観光地でもコースによる内容の違いがあるなど、バリエーションはいろいろあります。

悪いコースがあるのではなく、それぞれの違いを知った上でお申込みになれば、期待と実際のズレが少なくなってよろしいかと思いますので。

[追加] 2023年より通貨はユーロになりました。

夏・冬による良い点・悪い点

一般的にベストシーズンは?と訊かれたら、南欧は春・秋でしょうか。ですがそれ以外に、夏・冬ではどう違うのか?ツアー的にどうなのか?という観点からお話ししていきたいと思います。

夏は海・湖がキレイ

海のキレイさと、海沿い街リゾートの活気があるのはやはり夏です!ただし相当な混雑と引換えになります。

夏の海岸線ドライブでの水の色はとてもキレイで、オパティアの海沿いや、その他の途中通過する街もすごく賑わっていてリゾート感がアップ、雰囲気が他の時期とは全然違います。

ドブロヴニクでは周りの海でカヤックをやっていたり、ホテルも夏はプール開放。またプリトヴィツェでの散策も、ほんと水が透明でキレイ。

夏は混雑する

ですが夏は、地元や近隣諸国の人たちが大勢バケーションで訪れます。ドブロヴニク旧市街の人の量、バス下車地までの車の量、そしてプリトヴィツェの遊覧船待ち長蛇列などは、半端ないです。

また海沿いドライブや観光地の道が混むだけではなく、国境での順番待ち渋滞もあります (シェンゲン協定外の国との行き来では出入国審査があるため)。

コトル (モンテネグロ) へのオプショナルツアーや、モスタル (ボスニア・ヘルツェゴビナの) への観光で、国境通過に時間がかかます (1時間とか)。

また国境は別としても、南欧の夏はすごく暑いので、体力も消耗します!だからベストは春・秋といわれるのですね。

なので夏は、海に入ったり・島に行くなどのリゾート観光用で、ツアーのような周遊観光には適していないかもしれません。もし夏に行く場合は、国境が絡まないコースを選ぶことをおすすめします。

2023年よりクロアチアはシェンゲン協定国となったので、以前帰国がグラーツOUTのとき、夏はクロアチア→スロベニア国境が混雑した問題はなくなりました (ですがザグレブでOUTのコースの方が楽です)。

冬のメリット

逆に冬はというと、南欧なので冬でも割と温暖でよいです (ポルトガル等も同じ)。そして旅行代金も安めとなります。

そしてなんといっても混雑が少ないというのは大きく、街観光はしやすい。また車の量も減るので、モスタルやコトルなど国境越えの街にも足を延ばして、あちこち回れます。

さらに海沿いリゾートホテル泊で、通常海ビューをうたっていない場合は陸側の部屋になりますが、閑散期だとラッキー海ビューにしてくれることもあったりします (ただ冬は、日没時間が早いですが)。

冬のデメリット

ただしプリトヴィツェの景色が、まるで水墨画のようになってしまいます。さらに雪や凍結で、下の木道沿いを歩けない可能性もあります。

結論は

雰囲気や景色の点ではやはり夏がよいです。私としては、夏のよさを知ってしまっているので、なんとも言えないところですが、国境絡みコースでも、時間がかかっても構わないというならよいと思います。

ですがベストは春・秋なのは別として、夏か冬かという場合は、ツアー的には冬の方がよいのかもしれません。

アイコンフォント-チェック大事なのは、夏なら夏の、冬なら冬の短所もわかった上でコースを選ぶという点かと思います。

回り方ルート

クロアチア全土の手書き地図

南北往復パターン

クロアチアという国は南北に長く、南端のドブロブニクまで行ってまた北まで戻るというのは、かなりのバス移動になります。

よくあるツアーのコースは⇒ ルフトハンザ航空でグラーツに入り、スロベニアのブレッドから観光スタート。ダルマチア地方を南下し(一部海岸線をドライブ)→ 南端のドブロブニクまで。

戻りの北上は、内陸の高速道路で→ プリトヴィツェ→ ザグレブから帰国 (もしくはまたグラーツまで戻る)

往復コースだと、行きの南下は一部海岸線を走るので風光明媚でよいですが、戻りの高速道路移動は内陸で何もなくつまらない (再北上が無駄?)

でも途中から内陸の道に入ってプリトヴィツェへ直行できるというのはあるし、モスタルに立ち寄るにはよさそう。

フライトによって空港が異なる

あとは、まったく同じ南北往復パターンのコースでも、オーストリア航空利用で、行きがクラーゲンフルトに降り立つことができると、出だしが違います。

バスでのブレッドまでの道のりは、グラーツからに比べるとはるかに近く、夜早めにブレッドに宿入りできて、だいぶ体が楽となるのです。

一筆書きコース

ところが、行きと帰りが別空港の一筆書きにできると、南端のドブロヴニクから帰国となるので、明らかにバス移動距離は短くなり、効率的に回れます!

例えば、LOTポーランド利用のコースがありますが、行・帰ともに夜便、ザグレブIN→ ドブロヴニクOUTで、最終日も午前中にドブロで時間が取れるのがよい&ワルシャワの乗り継ぎ時間が短い。

あとはターキッシュエアラインズで、同じくザグレブIN、ドブロヴニク~モンテネグロのコトルへ行ったあと戻らず、首都ポドゴリツァからOUTというコース。

またモスタル観光のあと、さらに内陸にあるサラエボまで行って出国というのもありました。

まあ一筆書きは、北部分のバス移動は、海⇔内陸と多少ジグザグな動きにはなるかもしれませんが、別に問題はありません (ただ日数が短いと、カットされる街が出てくる)。

ちょっと変わったコース

はるばるミュンヘンから訪れるというコースもありました。途中ザルツブルクに寄って、南下していきますが、意外と面白かったです。

また何かの記念コースで、イタリアと合わせた、ぐるり一周というのもありました。南はバーリから夜行船でドブロヴニクに渡り、北はスロベニアから、イタリアのトリエステに抜けて。

8日間と10日間の違い

基本的な8日間コース

クロアチアは単独ではなく、最低でもスロベニアと組み合わせたコースになると思います。

8日間で入っているのは、ブレッド、ポストイナ + スプリット、ドブロヴニク、プリトヴィツェ、ザグレブあたりでしょうか。

10日間コースになると

  • オパティヤからイストラ半島の観光へ
  • スプリットに加え、トロギールも観光
  • プリトヴィツェで上湖も歩く (P2エリア付近がおすすめ)
  • モスタル (ボスニア・ヘルツェゴビナ)
  • コトル (モンテネグロ)

などが加わり、私的には10日間コースがおすすめです!

ですがモスタルとコトルが入っているコースは、夏はなるべく避けたいところです (国境がすごく混むので、1時間待ちとか)。

8日間でも、ドブロヴニクで2泊するコースなら、オプションでコトルへ行く選択肢が出てくると思います。

ドブロヴニクは、初めからロープウェイも城壁も含まれているコースがよく、その2つさえこなせば自由時間はそんなにやることはなくて、コトルはおすすめです。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナは、ガラッと雰囲気が変わってトルコ風と、また違った面白さがあります。ですので余裕があれば、モスタルへも行かれてください。

おすすめの観光内容

プリトヴィツェは上湖も歩く

湖群国立公園のハイキング。通常ツアーでは入口1(下湖群)よりスタート→ 展望台より大滝を眺める (左下には最後の湖から流れ落ちる滝も見える)

下って大滝の下まで行き (冬場や条件により閉鎖)→ 戻って、湖の横を歩きながら、コジャック湖に向かう。

途中、木道を歩いたり、澄み切った水のなかには魚も見えます (たいていはチャブ)。この下の道も、雪のときは歩けないこともあります。

コジャック湖畔P3でトイレ休憩、遊覧船に乗って (夏場は長い待ち行列) P1へ、上ってST2で終了 (約3時間)。全16湖のうち、下4湖を歩く定番の短いコースです。

ところが長いコースだと、ちょっと手前のP2で下船し→ さらに上湖群も歩き、最後のプロシュチャン湖手前側のST4まで行き、公園バスでST2へ戻るという内容に (4時間~+ランチ)

このP2というエリアが、小滝が複雑に絡み合う感じで美しく、私的にはおすすめです→ その先に第2の中滝も見えるし、上湖群は人が少なくてよいです。

プリトヴィツェ上湖P2①プリトヴィツェ上湖P2②

ドブロヴニクのロープウェイ&城壁

この2つはおすすめで、どの道行くつもりなら、初めからコースに含まれていた方がよいです (個人だと高いし)。

ロープウェイは、団体で予約されていて、並ぶ列も団体用にやってくれます。長い時間いるような場所でもないので、一緒の観光で十分、ツアーの方が楽です。あと歩いての下山は、おすすめしません。

城壁は、入場までやってもらって、あとは自由・もしくは半周一緒に歩くかになると思うので、よいと思います。半時計周りに一方通行、下りる場所は3か所、半周なら陸側を歩く方が景色的におすすめです。

ダルマチア海岸線沿いドライブ

ダルマチア海岸線沿いドライブこのドライブコースは自分で選べるものではないですが、どんなものかをお話ししておきます。

オパティヤから南へ向かうルートだと、右手にクルク島を眺めながら→ リエカの街近くを通り→ Senjでトイレ休憩→ 山中の高速道路へ入り→ スプリットへ (途中シベニクやトロギールに寄るコースもあります)

スプリットからは高速を走ることが多いですが、ここから先も下道 (海沿い) を走ってくれたら理想です (時間がかかるし、夏場は混むのでムリ?)→

ネウム~ドブロブニクは下道、この区間はダルマチア海岸線ドライブのハイライト的部分で、途中ペレシャツ半島ストンのカキの養殖や城壁が見えます。

このダルマチア海岸線ドライブというのはとても風光明媚で、私的には何度走っても飽きません。入り組んだ複雑な海岸線で、山の中腹を走るので眺めがよいのです (ディナルアルプスの山がすぐ海まで迫っているため)。

しかも近くにたくさん島々が見えるのもよいですね (単なる直線の何もない海ではない→だからかつての海洋国家であるベネチアの船は、イタリア寄りではなく、こちらのダルマチア側を航行したのですね)。

また、途中で低地まで下りて、港付近を通ったりする箇所もあったり。イタリア側よりも水がキレイだそうですが、夏だと特にキレイで、青く透き通っているのがバスからもわかります。

ただ全部走ったら時間がかかってしょうがないので、途中から高速に入ってしまいます (北に戻る場合はほとんど)。

スロベニアのポストイナ

主な観光地はブレッド、ポストイナ、首都リュブリャーナの3つ。ポストイナ鍾乳洞は絶対行った方がよいです。世界で2番目の大きさで、秋芳洞の比ではないです。また行き帰りのトロッコも楽しい。

ブレッド湖は、大抵どのコースにも入っていると思います (手漕ぎボートで小島に渡る)。ブレッド城は、遠望だけで入場なしでもよさそうですかね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。これからクロアチアツアーに申し込もうと検討中の方は、是非上記のことを参考にしていただいて、自分に合ったコースをお選びいただければと思います。

また、時期を選べない方でも (多くの方はそうでしょう)、予めいろいろわかった上で行かれれば、心構えや対策もできてよいと思います。

それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!

各街の詳しい観光については↓↓↓の記事をご覧下さい!

その他のクロアチア記事は ↓↓↓ をご覧下さい!