ポルトガル食事のポイント
個人でレストラン利用の注意点
席につくと、予めテーブルの上にチーズ・サラミなどの小皿が置いてあったり、頼んでもいないのにひとくちコロッケを勧めてきたりしますが、パン・バター・オリーブ実を含め、すべて有料です。
このやり方は、ポルトガル独特の慣習でしょうか?手をつけた分だけ料金取られる仕組みです。パン1個がだいたい50セント、バターの方が高く1ユーロとか (ツアー食では関係ないです、パン代も込み)。
料理が出てくるまでの、前菜的な意味合いかと思います。パンをオリーブ油に浸けて食べるのは美味しいし、高くもないです。テーブルチャージ・お通しだと思えば。
それに料理が出てくるまで、けっこう待たされるので。でもメイン1品でも十分量が多いので、私は手をつけません。
言葉が話せなくても大丈夫
必要なのは「料理名を知っている」ことです。語学より、どんな料理が美味しいかを知っていることの方が大事。
そして、その自分が食べたい料理名をポルトガル語・英語ではどう書くか、それさえ知っていればOK (勉強していく)。
お店に入ったら、もし勝手に小皿を勧めてくる場合は、要らなければ「ノー・サンキュー」と言って断り、ドリンクとメイン料理を注文するだけです。
英語を話されるという方は、ポルトガルでは割と通じますかね。ただ、あいさつだけは現地語を覚えていかれるのがよいと思います。
地元向け店の方が美味しい
ネットでよく知られた人気店が必ずしもよいのではなく (口コミは観光客が書くので)、地元向けの店の方が、観光客には知られていないというだけで、実は美味しいなんていうことが往々にしてあります。
だって観光客というのは一度きりですが、地元向け店は美味しくなかったら潰れてしまいますから。
ツアー泊のホテルはたいてい新市街にありますが、その新市街であれこれ開拓してみたら、全然美味しくてビックリ!
コツは、泊まるホテルの近くで探してみる、もしくはホテルの人に訊くことだと思います。
ポルトガル料理の特徴
魚料理が多く、味付けも濃くなくて、日本人には合うと思います。
基本的な味付けは、スペインなどと同じく南欧風、ガーリック+オリーブ油でシンプルに。
またポルトガルのリゾットについてですが、お米の質は二の次で、具だくさん (エビ、カニ、魚と)。そしてスープたっぷりで、日本のおじや・鍋に近い感じ (出汁が効いて美味しい)。
本場イタリアがお米の食感重視で、具は姿を見せず、平たい皿で出てくるのと全く違います。
デザートは、エッグタルトなど卵系が多いでしょうか。
国代表料理バカリャウ
干しダラのことです。ポルトガルの国民的料理であり、毎日違う調理法で食べても、一年中別の料理が食べられるといわれるほどです。
塩抜きをしてから調理しますが、その前の状態は、市場やスーパーで見ることができます。
またすごいと思うのは、このタラというのはポルトガル近郊の海で獲れるものではなく、はるばるカナダの方まで遠洋漁業なのだそうです。
そしてその遠洋漁業で培った海洋技術が、あの新大陸発見の大航海につながったと!そんな歴史があったのです。