初めてのスイス、おすすめ定番ツアー、ベストシーズン、4大名峰+街観光

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初めましてMASAと申します。添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行出発前の参考に】です。

この記事では、ツアーで行くスイスのコース選びについてお話しします。

なかでも初めてのスイスだったら是非おすすめしたい、4大名峰の展望台に上がる王道コースの内容についてです。

加えて、山以外にもよく行く定番の街+ちょっと変わった街もご紹介しますので、自分に合ったツアー選びのご参考にしていただければと思います。

ベストシーズン、コース内容 vs 代金

ベストシーズンは夏

スイスは山観光がメインと考えると、シーズンは6~9月かと思いますが、私的には7月が高山植物も咲いていて、ベストかなと思います。初級ハイキングが入っているコースがよいですね。

ただその年により、ベストシーズンに行っても雨ばかりということもありますので、絶対とは言えません。自然相手なのでどうにもできず、山が見えなかったらテンションも下がります。

それでもスイスは、高くても混んでいても、夏に行くのがよいと私は思います。他の街観光では時期を外すのは大いに賛成ですが、スイスの山観光ではかなり寂しい雰囲気になってしまうので (冬はまた別)。

代金でツアーを選ぶと

私としては、初めてのスイスだったら、最初のツアー代金が多少高く見えても、メジャーな山の登山鉄道系がすべて込みになっているコースをおすすめしたいです。10日間で30万円~とかでも。

スイスは物価も高いし、山岳系の乗り物はすごく高いので、最初のツアー代金が安めだと (20万円前半とか)、メジャーな展望台には上がらないという内容になってしまうからです。

自由時間に上がれるコースなら、自力で切符を買って上れるという方はよいですが、オプションに申し込んで上がろうとすると、けっこう高くつくこともあり得ます。

ただ天候がどうなるかわからないので、直前まで申し込みたくないという考え方もあるかもしれませんが、ツアーの場合は出発日の3日前とかに締め切りなので (団体予約のため)。

ツアー王道の4スポット

回り方ルート

スイス旅行=メインは山観光で考えると、訪れたい定番の街は⇒ サンモリッツツェルマットユングフラウ地方 (インターラーケン他)、シャモニー (フランス) の4つでしょうか。

下の手書き地図で、赤線で引いたルートが、効率のよい典型的な回り方ルートかと思います (空港はチューリッヒ)。

スイス全土の手書き地図

スイスが初めてという方は、この形を参考にコース選びをされるとよいと思います。

あとは回り方が異なったり、途中の山以外の街にも立ち寄ったり。またリピーターの方でも飽きないように、毎年1か所は新しい街を入れるコース傾向も見られます。

宿泊地と泊数は

サンモリッツ、ツェルマット、ユングフラウ地方 (インターラーケン/グリンデルワルド/ヴェンゲン) に2泊ずつが理想で、シャモニーは日帰りでもよさそうです。

2泊すれば、翌日その街で終日観光だからです (午前に一緒に山に上がって、午後は自由行動 or オプション)。

ユングフラウ地方は、山岳エリアにある街のグリンデルワルド、もしくはヴェンゲン泊がおすすめです。

では各街での、まずはやりたい観光内容を挙げていきます⇒

サンモリッツ

1. ディアヴォレッツァのゴンドラに乗って、展望台からベルニナ山を望む。

2. レーティッシュ鉄道ベルニナ線に乗る。できればイタリアのティラーノまでの全区間を乗るコースがおすすめです。

3. レーティッシュ鉄道アルブラ線で、ランドヴァッサー橋を渡る。

多くのコースでは、1~3すべて含まれていると思いますが、2の鉄道は途中までというのが多いです。

ツェルマット

登山鉄道でゴルナーグラート展望台に上がりマッターホルンだけでなく、モンテローザやゴルナー氷河も望む。

お手頃コースだと、スネガ展望台というのが多いです。スネガだけだとちょっと味気ないので、下山してゴルナーグラートに行き直すくらいなら、初めから含まれていて、朝一番で行きたいかなと。

シャモニー

エギーユ・デュ・ミディ展望台へゴンドラで上がり、アルプス最高峰であるモンブランの頂上の他、グランドジョラス等も望む。

ただ夏のピーク時期は、人が多すぎてゴンドラが整理券制になる日も。また強風で運休になることも (代案はル・ブレヴァンへ)。

4峰のなかでは一番、頂上が見える確率が低めか?でも最高峰なのに、周りの山も高いせいか、すごく高い感じがしない??

もしこの街に泊まると、午後のフリー/OPでモンタンヴェール鉄道も楽しい、またスイスからくると食事が美味しく感じます(バリエーションの多さが全然違う、でもツアー昼食は日本食が多い)。

ユングフラウ地方

登山鉄道を乗り継いで、ユングフラウヨッホ展望台に上るアイガーメンヒユングフラウの3山のうち、ユングフラウとメンヒの頂上を望むだけではなく、雪原に出たり、アルプス山脈最長の世界遺産アレッチ氷河も見られる。

2020年12月に完成した、グリンデルワルド~アイガーグレッチャー間の新ロープウェイについては↓↓↓

4山以外の街

あとはプラスして行きたい街があれば、含まれているコースを選んで下さい。定番の街は⇒

ベルン

スイスの首都、緑豊かで静かな街です。ツアーでの観光スポットは3つ⇒ ①バラ公園 (展望台から旧市街のパノラマが広がる)、

クマ公園 (トイレ休憩+ベルンのシンボルである熊もいます)、

③アーレ川にかかる橋から、西の時計塔まで歩くと、道の中央にテーマのある噴水がいくつか登場します。また毎時に動く仕掛け時計も見物。

ルツェルン

チューリッヒとインターラーケンの中間地点で、スイスの中心・十字路にあたり、このエリアの3州がスイス建国の基になっているという街です。

観光は⇒川が湖につながる手前にある、屋根付きのカペル橋など。奥へ進むともう1つ屋根付きシュプロイヤー橋があり、ぐるっと一周もよいです。建物や市庁舎も素敵で、イエズス会教会もある(カトリック)。

瀕死のライオン像は、少しだけ離れたところにあるので、最近は行かない感じです。

マイエンフェルト

チューリッヒから南東にある、ハイジの里。観光内容は、ハイジの泉 (写真ストップ10分)+ハイジドルフ (片道徒歩10分でハイジの家、村役場、売店、柵内に動物)。

標高が500mほどと低いところにあり (ブドウ畑が広がる)、規模も小さいので、あまりハイジっぽくないという声も (4~6時間本格コースの山ハイキングすれば、違うかもしれませんが)。

他にも例えば、レマン湖周辺の観光スポットについては↓↓↓をご覧下さい

おすすめ車窓風景スポット

フルカ峠

サンモリッツ方面から西へ、ツェルマットに向かう途中、オーバーアルプ峠を越え→ 一旦平地のアンデルマット (十字路の交通の要衝)まで下り→ もう一度上る峠がフルカ峠です。

この峠は険しい峠で、夏の間しかオープンしていないのですが、非常にスイスらしさを感じられる景色なので、このルートをバスで走るコースが私的にはよいと思います (ただバス酔いする方は✖)。

頂上を過ぎて下りに入るところに、ローヌ川の源流であるローヌ氷河があり、休憩を取ります。

ちなみに氷河特急を全区間乗ってしまうと、この峠越え部分が新フルカトンネルになってしまうので、乗るならサンモリッツからアンデルマットまでにすれば大丈夫。

ラントヴァッサー橋

ラントヴァッサー橋レーティッシュ鉄道アルブラ線、随一の写真スポット!

ティーフェンカステル→ フィリズール間にある、高さ65mの石橋です。

列車がサンモリッツ方向に進む場合は、右にカーブして橋を渡ってトンネルに入るので、右前方にカメラを構え、橋を渡る前に撮ります (反対方向の場合は、トンネル出たら左後方)。

ただツアーでは普通列車でも車両指定、かつ車両内でも席エリア指定で、全員同じ側に座るのはムリ (くじ引きしたり)。

なので隣の車両に他の団体がいなければ、その時だけ移動して、ばらけられることもあります。

理想は、自分の撮影車両よりトンネル側に車両がたくさんあることですが (列車を入れて写真を撮る)、なかなかそうはいかないと思うので、肩の力を抜いて楽しむのがよいでしょう。

あとこの路線は氷河特急も通ります。氷河特急だけの編成だと、車内アナウンスが入りスピードも落としてくれます&窓も大きい。

反面、窓が開かないので、ガラスに反射してイマイチという短所もあります。

ちょっと変わった街

ツアーでは、上記の定番スポットに加え、毎年必ずいつもとは違う1スポットをコースに入れる傾向があります。

今までに出てきたスポットをいくつかご紹介してみます⇒

リーダーアルプ

アレッチ氷河を反対側から見るアレッチ氷河を、ユングフラウヨッホと反対側から見る、モースフルー展望台へ上がれる、穴場的高原リゾート!

ホテル「Art Furrer」

ローヌ氷河→ブリーク間に、アレッチ氷河を眺められる展望台へのロープウェイがあるというのは知ってはいましたが、こんなリゾートホテル・エリアがあるのは知りませんでした。

下界からわずか10分で2000m近い別世界へ、まさに喧騒から離れたリゾートであり、私個人的には大ヒット。

バスを下りて、下界よりスーツケースごとロープウェイに乗り→上駅でポーターが出迎え。ホテルへは左から回って徒歩10分、中央はゴルフ場、駅前にはCOOPあり。

標高が高いので周囲の山々の見え方が違います。駅を出てすぐ左からはマッターホルンも見えました。

ホテルは4棟あり、そのときは一番左の建物。スーペリア部屋だそうで、中はとても広い (通常の3倍位)。スイス伝統木造りのインテリア&ベッド、バルコニーからの眺めが素晴らしい&星空もキレイ。

バスタブは広く・ジャグジーバス。地上階にはプールあり。夕朝食はそれぞれが別棟で、内容はまあまあ。でもほぼ貸切で静かに食べられたのが〇。フロントはガラス張りの丸い建物。★2021年、閉業

モースフルー展望台

翌朝は、ロープウェイに2本乗って、モースフルー展望台 (2333m) へ上り、アレッチ氷河を眺めました (ユングフラウヨッホからは反対端)。

ホテル~乗り場へも別道を15分歩きますが、のどかで高山植物もキレイ。人が少なく、手つかず自然という感じでとてもよかったです。

グリュイエール

「Hotel de Ville」レストラン

チーズの里ならではのラクレット!4人テーブルごとに電熱器が置かれ、自分たちでチーズを溶かしてジャガイモに絡めて食べるというのは、ツアー食としては画期的でした!

「メレンゲにダブルクリームをかけて食べる」というご当地スイーツとあわせて、とても美味しかったです。その上サービスもとてもよかったので満足です。

ハプスブルク

Schlossrestaurant Habsburg

ハプスブルグ家の発祥地・・・スイスだとは知ってはいたものの、こんな所にあったなんて (チューリッヒ西35km、周りは何もない)、ツアーでなければ訪れることはなかったと思います。

食事云々というより、話のタネに行けてよかったです (この城がレストランとして使われているなんて)。

城は素朴で小さく、バスを降りて坂道を上って正面庭へ。入口を入ると中庭風スペースで、2・3階が食事会場。

3階はお祝いイベントなどに使用される会場といった感じで、インテリアもよく、サービス係は1人日本語を話せる男性がいました。

昼食のメインは、きのこクリームパイで、大きいものが2つと量が多くて。でも味は美味しく、サービスもよかったですが、さすがにいつものツアー食のように1時間で食べるというのは無理でしたね。

食後は、無料で場内を見学できました⇒ 塔に上る、下には展示室があり、外にはかつての城壁らしき跡地など。

まとめ

いかがでしたでしょうか。まず絶対訪れるべき有名スポットにはどんなものがあり、各地での代表的な観光は何か、ざっとご覧いただけましたでしょうか。

絶対正解ではないですが、私としては初めてのスイスツアーだったら、まずは多少高めでも、メジャーな4大名峰の展望台にすべて上がるという内容の、定番コースをおすすめしたいです。

天気にもよりますが、その方が内容が濃く満足度が高いからです (メジャーな名峰は、どの道上りたいので)。

また、時期も夏のベストシーズンに行けば、高山植物を見ながらのハイキングはとても気持ちよいです。

そして2回目以降には、リーズナブルなコースで山に上らないとか、オプションが多めのコースにして、好きな山だけはもう1度上るとか。

まだまだ他にも展望台や街はありますし、いろいろご検討いただければと思います。

それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!

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