ユングフラウでのツアー観光、オプション、フリータイムでの選択肢

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初めましてMASAと申します。添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行出発前の参考に】です。

この記事では、ユングフラウ地域での観光についてお話ししたいと思います。

このユングフラウではやることの選択肢がいっぱいで、ツアーで初めてならどの展望台に行くべきか、そして2回目ならこんなスポットもある、といった内容です。

初スイスならまずはユングフラウヨッホに上がりたいですが、午後にフリータイムがあったらどうするか?

また宿泊エリアによって雰囲気は変わるし、ユングフラウヨッホへの鉄道ルートも異なるので、是非ツアー選びの参考に読んでみて下さい!(宿名は選べませんが、エリアは選べるものもあるので)

ユングフラウヨッホ

一番有名な展望台&鉄道

初めてのスイスだったら、まずはこのユングフラウヨッホに上らないと!ですね。他の展望台はその次です。

BOB、WAB、JBと、インターラーケンからだと3つの山岳鉄道を乗り継いで、3454mのユングフラウヨッホ駅まで上ります (グリンデルワルドやヴェンゲン泊の場合は、途中のWAB鉄道から乗車)。

特に最後のJB (ユングフラウ鉄道)は、アイガー&メンヒの山の中を約7km、250パーミルの勾配で上ります (=1000mに対し250m上る)、しかもオール電化で、完成はなんと1912年 (大正元年)。

込みのコースがよい

初めてのスイスなら、この山岳鉄道が予め含まれているコースを選ばれるのがよいと思います。最初のツアー代金だけで見てしまうと、オプションだとけっこう高くつくなんてこともあるからです。

それだけではなく、込みでないコースというのはリピーターの参加も多く、もしオプション希望が少なく、最少催行人数が集まらなければ、不催行もあり得るからです (そうなったら大変)。

まあ理想としては、天気が悪かったら頂上まで上がっても何も見えないので、行くかどうか前日まで様子をみたいなどあるかもしれませんが、ツアーの団体チケットというのは早くに要予約なので、そういったことはできません。

オプションだとしても申込み期限は日本出発前ですし、天気については、運を天に任せるしかありません。

逆に自力で行くつもりの方が、あえて含まれていないコースを選ばれるなら、理にかなっていてよいでしょう。

★参考までに、最近はJBの乗車方法が3パターンに分けられ (①団体、②予約済み個人、③予約なし個人)、並ぶレーンが異なります(色分け)。

やることは

ツアーだと滞在時間は1時間20分程。まず一番先に、①スフィンクス展望台に上ると思います (エレベータは混みますが、標高高いので走らず)、テラスに出て正面の尖った山がメンヒ、横にはアレッチ氷河。

次は反対側に行って (100周年の展示通路を通って)、②雪原に出るでしょうか (目の前にユングフラウ)。余裕があれば、③アイスパビリオンにも入って。

残った時間でやることは(トイレは必ず)⇒

  • 開通100周年記念の赤いパスポートに、記念スタンプを押す。

  • エアメールを投函 (ユングフラウの消印。切手は売店で買えます、ポストは日本型 ←富士5合目と姉妹提携)。

  • ホットチョコレートを飲む (もしくは「辛ラーメン」を食べる?)

服装は、ウルトラダウンくらいで大丈夫です、車内と建物内は暖房が効いています。

★あと最近は、JB鉄道往路での2駅停車 (5分ずつ) は、なくなりました。

復路でハイキングも

最近あるのは、ユングフラウヨッホからの帰り、山からのトンネルを出たアイガーグレッチャー駅で途中下車し、クライネシャイデックまでの下りを歩く約1時間半のコース。

ツアーでのハイキングは、必ず山岳ガイドを付けて歩かなければいけないので安心。内容的には初級の下りコースで、雄大な景色を楽しみながら、高山植物の説明を聞きながら(時期による)のハイキングです。

カウベルを首から下げた大きな牛さんたちもいて、スイスのハイキングらしい景色ですね。

途中、「初代ミッテルレギ小屋」を通ります。アイガー東山稜 (ミッテルレギ) を初登攀した槇有恒さんが、その記念として1万スイスフランを寄贈して建てたもの。

JB鉄道で2つ目の山中駅「アイスメア」の窓から、左に見える場所にあるのですが、現在は二代目になったので、初代の建物を記念館として移転。

他にツアーで行く観光

  • ハーダークルム展望台
  • シーニゲプラッテ
  • ロートホルン鉄道
  • シュタウフバッハの滝

ハーダークルム展望台

2017年あたりから人気のようで、最近よく行きます (個人客も多い)。ツアーでは、夕食を食べるついでに、遠めにユングフラウ3山を見るというもの (お手頃コースだと、山観光はこれだけというのもあり)。

インターラーケンOST駅近く、アーレ川を渡った乗り場から、ケーブルカーで簡単に上がることができ、5分歩けばすぐ展望台&レストラン。

夕食は味はともかく、ジョッキの底が氷になっているアイスビールがGood!山が見えなくても、眼下に2つの湖を見下ろせ景色はよく (展望スペースがカッコよい)、気軽に行けるのがよいです。

シーニゲプラッテ

登山鉄道+山頂植物園+昼食がパックになったもので、お手頃・リピーター向けツアーに含まれていたことがあります。

ヴィルダース・ヴィル駅から、登山鉄道に乗ってシーニゲプラッテに上がります (約1時間)。車両はちょっと変わった8人掛けで、コンパートメントごとに扉があるタイプ。

頂上に到着したら、山の斜面にある高山植物園に入場し、あとは各自散策で昼食場所に集合。昼食メニューはアルペンマカロニで、天気がよければ遠めにユングフラウ3山が見えます。

ロートホルン鉄道

ブリエンツの街から出発 (インターラーケンにある2湖のうち、東のブリエンツ湖の北東)。

2252mの頂上まで1時間かけ、アプト式蒸気機関車が後ろから押していくという鉄道で、1892年の創業 (今は電気式と交代で運行)。

展望台からの景色もさることながら、このユニークな乗り物に乗って上るというのがポイントです。

シュタウフバッハの滝

ラウターブルンネンからWAB鉄道に乗ったら、すぐ右側に見える糸のような滝、落差300mでスイス第2の長さ。

ヴェンゲン泊のときか、ラウターブルンネン・ルートでユングフラウヨッホに上がるときに、見るチャンスがありますが、滝壺近くまでバスで行くというコースもたまにあります。

オプショナルにある観光

  • シルトホルン
  • ブリエンツ湖遊覧船

シルトホルン

映画『007女王陛下』の撮影に使われた、360度回転展望レストランがあるところまで上がります (2967m)。ユングフラウ側から3山を見るという展望台です。

ツアーのオプションによくあるのですが、午後は天気がいまいちのことが多いので、私的には「山を見るには」あんまりおすすめでないですかね (料金も高いし)。

ですが、行き方によっては乗り物が楽しいかもしれません。ラウターブルンネンからだと、まずケーブルカーで上がって→1両編成のBLM鉄道で横移動→ ミューレンの村を歩いて (途中、アルメントフーベルのケーブル乗り場もある)→

そして途中駅から、ロープウェイに2区間乗る。帰りはロープウェイでそのまま一番下までおりて、ツアーバスという流れ。

でもOPの多くは、初めからツアーバスで下駅まで行って、ロープウェイ往復だと思います。日程表の案内には、経路まで細かく書かれていないのでご注意を!

ブリエンツ湖遊覧船

ロートホルン鉄道と同じブリエンツの街から出港 (駅向かい)、各駅停車で1時間20分程かけてインターラーケンへ。2階が1等席で、窓も大きく優雅です。

この船の見所は、ギースバッハの滝 & ホテルでしょうか。ルツェルン方面への道は湖の南側で、この滝の部分はずっとトンネル内なので、バスからは見えないのです。

この船は、山に雲がかかっていようが関係ないので、午後の過ごし方によいかもしれません。

個人で行く観光

トゥルンメルバッハの滝

ふつうの滝とは違って、地表を流れる滝ではなく、山の岩中の洞窟を流れるという滝です。

アイガーやユングフラウの7つの氷河から流れ出す水を集めて1つになって、300mの落差を10段に分かれて流れて落ちるというもので、その水量は毎秒2万リットルというすごさ。

洞窟内なので雨天でもOKというのはよいですが、ものすごい水しぶきのためレインコートが必要。

見学はまずエレベータで滝の上部へ (6段のところまで行ける)→ 順に下っていって→ またエレベータ下の入口に戻ったら、左に上ると、最後から2番目の滝が見られます (ものすごい噴水)。

場所は、ラウターブルンネンの奥で、市バスに乗れば5分程です。

メンリッヒェン

グリンデルワルドから1駅先のグルントより、欧州最長といわれるロープウェイに乗って上がり、クライネシャイデックまで緩やかな1時間半程のハイキング。

この場所へは、反対側のヴェンゲンからのロープウェイで上がることもできます (大型1台)。昔はツアーで、このルートで行くハイキングがありました。

★参考までに、クライネシェイデックから→メンリッヒェンと、逆向きに歩くのはおすすめしないと山岳ガイドさんは言っていました(上りなので)。

フィルスト

グリンデルワルド泊での選択肢の1つ、ロープウェイで上がったら、バッハアルプ湖までハイキングがよいです。

3エリアある宿泊地

インターラーケン

[下界] いかにも街の中という感じで、賑やかです。東と西を結ぶメイン通りの中間に、有名なビクトリア・ユングフラウホテルが建ちます。近くには、フォルクローレ・ショー会場やカジノがあり。

西駅寄りは、ホテルやレストランなどお店が多く賑やか。東寄りは静かめですが、山に向かうBOB鉄道が出発するオスト駅があります。何かと便利かもしれませんが、山岳の雰囲気はまったくありません。

グリンデルワルド

[アイガー側] そのままバスで行けるのがよいです。目の前がアイガーの北壁で、裾野にも家々が点在する景色は最高、広々とした感じです。立地的には3つのうち、一番よいでしょうか。

ヴェンゲン

[ユングフラウ側] 対してこちらは、ラウターブルンネンでバスを降り、自分でスーツケースを持ってWAB山岳鉄道に一駅乗らなければなりません。

ですがU字谷を見下ろせる景色があり、奥に少しユングフラウも見え、狭い集落ではありますが、のどかな雰囲気がまたよいです (トップの写真がヴェンゲン駅の風景)。

アイガー・エクスプレス

2020年12月に開通した新ロープウェイ。グリンデルワルトからWAB鉄道で1つ目のグルント駅近くに、グリンデルワルト・ターミナルというのができ、そこからJB鉄道1つ目駅のアイガー・グレッチャーまで結ぶというもの。

コロナ禍なのでまだ行ったことはありませんが、現地ではスキー客の利用で賑わっているそうです。今後は、この乗り物を利用したコースが出てくるでしょうね!

2023年8月に乗ってきました↓↓↓

まとめ

いかがでしたでしょうか。ユングフラウでは、やりたいこと選択肢はいっぱいですね!

なのでツアーでもいろいろなコースがあり、スイスは毎年行ってもよいくらいの旅行先だと私は思っています。

ユングフラウは宿泊エリアによっても感じが違うし、乗り物・展望台によっても違うし、飽きません。またその時の天候で、山の見え具合も違います (一度で全部晴れというのは難しい)。

ツアーコースの選び方は人それぞれですが、初めてなら(に限らず)ユングフラウヨッホを基本に、あとどこに行きたいかと考えて選ばれるとよいですね!

それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!

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