サンモリッツ、ツアー観光&エンガディンパスを使ってフリータイム、自由食レストラン

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初めましてMASAと申します。添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行出発前の参考に】です。

この記事では、ツアーでサンモリッツを訪れるのに、どんな観光内容のコースがよいか?

また既に申し込まれている方は、午後に自由行動があったら何ができるか?エンガディン・パスの利用の仕方や、自由食を交えてお話しします。

レーティッシュ鉄道ベルニナ線

ツアーでのサンモリッツ観光では、まず朝一番でこの鉄道に乗ることが多いです。

理想は終点ティラーノまで乗車

ディアヴォレッツァまでしか行かないコースが多いですが、この鉄道は終点のティラーノまで乗るのがおすすめです。

その先の後半区間の方が、景色がよいからです。2時間半と長めの乗車ですが、車窓観光はしっかり楽しんで、戻りのバス (ツアーバス) で休めばよいかなと思います。

戻りはそのコースによって違いますが、ティラーノかミラ・ラーゴでランチを食べ、ラーゴ・ビアンコで写真ストップ、ディアヴォレッツァで展望台に上ったり。

概要

この鉄道のすごいところは、歯車を使ったラック式鉄道ではなく、一般のレールでイタリアまでの標高差1824mの道のりを結ぶという点です (2008年世界遺産に認定、2010年には開通100周年を迎えた)。

この路線はベルニナ特急と併用で、特急車両だと窓が上まで大きくあるのがよいです (指定席)。その代わり普通列車は窓が開くのがよいでしょうか (団体は車両内ブロック指定)。

見所

モルテラッチ駅を過ぎたあと、踏切を通る一瞬、視界が開け、右後方にベルニナ山が見える (TOPの画像)。

ディアヴォレッツァを過ぎ (この辺は森林限界地点を超える風景)→

ヨーロッパで最も高所の駅、オスピツィオ・ベルニナへ (2253m、日本の最高所駅は野辺山1345m)

駅からは、ラーゴビアンコが見える (ミルキーブルー色)。手前のレイ・ネイル (黒色) と合わせて、平らな分水嶺→

この先は下りカーブの連続、振り返るとパリュ氷河が視界いっぱいに入ってきます→

ブルージオ駅~カンパッチオ駅間には、半径50-70m・勾配70パーミルで360度を回る、石造のブルージオ橋 (車内からは上手く写真撮れない)→

ポスキアーヴォ駅付近&イタリア国内に入った後のティラーノ市内では、併用軌道 (路面電車) になる箇所があります。

エンガディン・パスではアルプグリュムまでは行けますが、実はそこから先の方がハイライトです! (時間があれば、追加料金で行くことも可能)

ツアーで行くのは

ディアヴォレッツァ

必ず入っている観光スポット。上記のレーティッシュ鉄道ベルニナ線に乗って、ディアヴォレッツァ駅まで。

そしてロープウェイに乗って展望台へ (片道10分)。天気がよければ、すぐ目の前に主峰ピッツ・ベルニナ (4049m)他、ピッツ・パリュモルテラッチペルス氷河という景色が広がります。

展望だけなら1時間ちょっとの滞在。広くないので、そんなに時間はいりません。また、この展望台にあるパノラマレストランでランチのこともあります (地ビールあり)。

モルテラッチ激迫りウォーク

途中下車のモルテラッチ駅より、川沿いをハイキングして、氷河の迫る近くまで行って戻ってくるというものです。

奥まで行くと片道3kmほど (緩やかな上りで45分くらい?)、自分のペースで行けるところまで行って~近場で高山植物を鑑賞したり、休んだりも〇 (雨さえ降らなければ)。最近はあまりやらなくなりました。

エンガディン・パスを活用!

エンガディン・パスとは

サンモリッツに2連泊すると宿が貸してくれるフリーパスで、市バス、展望台への乗り物、レーテッシュ鉄道 (アルプグリュムまで) 等が全て無料で乗れるというもの。

ただこのパスは金券なので、失くすと罰金です。ツアーでは宿に戻ったらすぐ添乗員に返却。

市バスで移動

朝からエンガディン・バスに乗って、サンモリッツ駅まで行くコースもあります (他団体と重なると大変!)

例えば、ホテル「San Gian」から駅までは、1か4か6/9番で。

あと午後自由行動があって、ピッツネイル展望台に上がりたい場合、駅で解散ならそのまま行ってしまい、

下山後はシュールハウスプラッツ (学校広場) から、自力でこのバスで帰ってくることもできます (すべてパス利用)。

バスの路線図や時刻表は ↓↓↓ をご覧下さい!

フリータイムにやりたいこと

  • ピッツ・ネイル
  • コルヴァッチ
  • ムオタス・ムライユ

ピッツ・ネイル

16:00発のケーブルが上りの最終で、毎時00, 20, 40発、頂上16:50発が下山の最終。その時間に間に合えば、ツアーで午後フリータイムがあるときにおすすめです (エンガディン・パスが必要)。

ツアーだと午前に、ディアヴォレッツァ展望台には行っていると思いますが、目の前にドーンとベルニナ山が迫っているのに対し、こちらピッツ・ネイルは山々・湖・町全体を眺めるといった感じ。

すごさはないですが、また一味違ってよいです。標高はピッツ・ネイルの方が高いし、コルヴァッチの山も見えます。

またこの上りルートは、ケーブルカー×2+ロープウェイの計3つに乗るのですが、2つ目のケーブルでは、マーモットの姿を見つけられることもあり楽しいです。

3つ目のロープウェイも山々の景色を眺めながら、途中スキー・ダウンヒルのスタート地点が見えます。

この麓の乗り場へ行くには、サンモリッツ駅から徒歩で、駐車場内エスカレーター経由でシュールハウスプラッツへ行き (市バスでもよい)、広場正面の大きな建物の左を上がると、すぐ右です。

帰りも、バート地区のホテルへも、この広場からバスで帰れるので便利です (本数も多い)。

コルヴァッチ

コルヴァッチ展望台から鋭い稜線のロゼック氷河を望む終点Surlej, Corvatschbahnまで1か6番のバスで (サンモリッツ駅から20分)。ロープウェイ×2本で上がります (片道20分、20分おき)。

最終の上りが16:45 (2021年夏、ただこの最終便だと頂上には10分しかいられない)、下山は17:15くらい、帰りの最終バスが18:00前と早いので、その時間で可能なら行く計画を。

この展望台からは、ピッツ・ロゼックから流れる鋭い稜線のロゼック氷河を間近に望め、湖側も天気がよければはるか遠くまで見えます。

本当はピッツ・ネイルよりもおすすめですが、ツアー午後の自由時間だけでは難しいかもしれません。

ムオタス・ムライユ

サンモリッツ駅からは1番のバス、高台地区ドルフのSchulhausplatzからは2番で、麓のPunt Muraglへ (10分)。また電車でも、Punt Muragl Staz駅で下車し歩いてすぐ。そこからケーブルカーで上がります (30分おき)。

ウリはサンセット時の絶景で、展望台からは遠く3つの湖が見渡せます。ホテルもあり、中にはレストラン。

時間が遅いと、帰りはナイトバスになってしまいますが、エンガディン・パスで乗れます (待ち時間長いことも)。ツアーで入っている場合は、帰りは貸切バスのことも。

その他

サンモリッツは、あまり街散策という感じの街ではないです。高台ドルフ地区ならちょっとは店がありますが、バート地区は駅前の湖畔散策くらい。

天候が悪ければ、セガンティーニ美術館という手もあります。

ドルフ / バート地区

サンモリッツの雰囲気

ツェルマットやインターラーケンのように賑やかではなく、建物も木造の山岳風ではなくイタリアン。標高は1800mあり、夏でも朝は寒め。

あと最近では、代替としてダヴォスに泊まるコースも出てきたようです。

街は駅の北・高台にある「ドルフ」と湖西の「バート」の2つのエリアに分かれています⇒

ドルフ

駅の背後にある高台の街で、ブランド店が並ぶ通りには、堂々たる「バドラッツ・パレス」ホテルが建っています。

スイスホテル3大王の1人に、サンモリッツ冬季観光の礎を築いた、KULMホテルの創業者ヨハネス・バドルッツがいますが、その息子が建てたものです。

高台ドルフへは、駅から駐車場建物内のエスカレータを使って上がれるようになっていて、シュールハウスプラッツ周辺にはホテルやレストラン、また有名チョコ店もあります。

バート

駅の西に広がる地区で、広々としていてのどかな感じ。最終バスの時間も早く、湖でジョギングする人が多いような、自然で健康的といった雰囲気です。

レストラン

レストランはホテル内にあることが多い。ツアー外食では、バート地区だと「ロベルト」という店によく行きます。

もし自由食があったら一例は⇒

Pizzeria Caruso

バート地区、ツアー自由夕食で(2回)、ホテル「ローディネラ」地下にある1店。

いくつか店があるのですが、他店の料理を持ち込むこともOKしてくれ、イタリアン+チーズフォンデュ+寿司を同時に食べる、なんていうことも出来てしまいます!

数名で訪れたので、奥の部屋に案内されました (貸切はよかったが狭かった)。私はポルチーニ茸のサフランリゾットを注文、値段もまあまあ、味は美味しかったです。

一緒に行った方を見ると、寿司はまあまあのようで(量的に)、パスタや、特にピザがよさそうな感じ(この店はイタリアン)、チーズフォンデュは1人前から可。

何より別タイプの料理を一緒に味わえるので、飽きないのがよいと思います。

バード地区にはそんなにレストランがないので、このローディネラホテル内は種類も多くてよいと思います (地下にはこの3種の他にフレンチが、地上階にはタイとビュッフェ店があり、どこも結構人が入っています)。

Hauser

ツアー自由夕食で利用、高台ドルフ地区の中心にあるホテル「ハウザー」下のレストラン。席数が多く(テラスあり)、メニューも豊富なので、大人数で訪れても大丈夫です。料理の味もまあまあ。

注文した料理は⇒カプンス (郷土料理ロールキャベツ風、クリームソース)、アルゼンチン風ビーフステーキなど。

ピッツォケリ (郷土料理のそば粉パスタ) はメニューになし。石焼が美味しそうに見えました。デザートは、隣の店で注文して食べることが出来ます。気軽に入れそうな雰囲気がよいでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ツアーでサンモリッツを訪れると、だいたいこんな感じになりますというお話でした。

ツアーでの観光パターンはおおよそ同じかと思いますが、理想はディアヴォレッツァ展望台の他に、レーティッシュ鉄道ベルニナ線はできれば終点まで乗車して、

午後の自由時間には、エンガディン・パスがあればピッツネイルにも上ってみて下さい!です。

ツアーだとホテルは選べませんが、どちらの地区泊でもよいですし、それぞれの雰囲気を楽しんで下さい (自由食も1軒ずつご紹介しました)。

それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!

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