バンクーバー~バンフ陸路のカナダツアー、ケロウナ、カムループス他 (+ナイアガラ滝)

アイコンフォント-時計  アイコンフォント-更新

初めましてMASAと申します。添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行に出発する前の参考に】です。

この記事は、バンクーバー~バンフ間を陸路で観光しながら行くという、ちょっと変わったツアーについてです。

途中にはどんな街や見所があるかざっと見ていき、バンクーバー&カナディアンロッキーの観光、さらにセットでよく行くナイアガラについても載せています。

ツアーコース選びの参考に、また出発前の予習に、お読みいただければと思います。

バンクーバー~バンフ (陸路)

通常カナディアンロッキーの観光は、カルガリーに飛んで、そこからバスでバンフへ行きますが、夏のツアーでちょっと変わった陸路のコースがあったので、ご紹介したいと思います⇒

  • バンクーバー~シカマス (南ルート)
  • バンクーバー~シカマス (北ルート)
  • シカマス~バンフ (共通)

バンクーバー~シカマス (南ルート)

バンクーバーアイコンフォント-矢印右ホープアイコンフォント-矢印右メリットアイコンフォント-矢印右ケロウナアイコンフォント-矢印右シカマス

ケロウナ 

バンクーバーとロッキー地方の中間にある、オカナガン地方の高原リゾート。

年間を通じて雨が少なく気候が温暖なため、ブドウやモモなどの果物栽培に適していて、カナダを代表するワインの産地として知られています (ツアーではワイナリーを訪れる)。

南北80kmの縦長なオカナガン湖があり、街はその中間あたりの東岸に位置、湖には一部が浮島になった橋がかかっています。

シカマス 

シャスワップ湖のほとりにある分岐点の街。東へ1号線を行くとバンフ方面へ (往復共通)。西方面は、1号線で西のカムループスへ向かう or 南西のケロウナに行く。

バンクーバー~シカマス (北ルート)

バンクーバーアイコンフォント-矢印右ウィスラーアイコンフォント-矢印右リルエットアイコンフォント-矢印右キャッシュクリークアイコンフォント-矢印右カムループスアイコンフォント-矢印右サーモンアームアイコンフォント-矢印右シカマス

リルエット 

この辺りの景色はごつごつとした岩山。かつてのゴールドラッシュの時代に、その中継点&基地として発展した町。昔この地で活躍した日系人、宮崎政次郎(1899-1984)が医師として住んでいた家「宮崎ハウス」があります。

カムループス 

先住民シュスワップ族の「合流点」「川の出合う場所」という意味の言葉に由来するカムループスは、南北2つのトンプソン川の合流点にあり、昔から交通の要衝として栄えました (ブリティッシュコロンビア州の中心に位置)。

また夏の気温が高いことで有名です。川沿いの斜面にはセージ・ブラシ (ヨモギ) が張り付き、半砂漠地帯独特の景観。

周辺には200以上の湖が点在し、フィッシングのメッカとしても有名。原住種カムループス・トラウト(Kammy)を求めて、世界中から釣人が訪れるそうです。

DeMille'sファーマーズ・マーケット 

サーモンアームの西端にある、1970年から3世代の家族農園がやっているマーケット。野菜や乳製品、トウモロコシ、かぼちゃ、アイスクリームなど。店の建物の他に、家畜も見られます。

シカマス~バンフ (共通)

シカマスアイコンフォント-矢印右ラストスパイクアイコンフォント-矢印右マウント・レベルストーク国立公園アイコンフォント-矢印右グレーシャー国立公園 (ロジャース・パス)アイコンフォント-矢印右フィールド (ヨーホー国立公園)アイコンフォント-矢印右レイクルイーズアイコンフォント-矢印右バンフ

ラストスパイク 

ラストスパイクスパイクとは、レールを枕木に固定するための犬釘のこと。

北米大陸の東と西を鉄道で結ぶという壮大な大陸横断鉄道計画が持ち上がったのが、カナダ建国4年後の1870年。

当初は東4州のみのカナダ連邦に、西のブリティッシュ・コロンビアが加わる条件として、鉄道建設を申し入れます。

しかし、難関はロッキー山脈越えの区間。1885年ついに最後の釘「ラスト・スパイク」が打ち込まれたのがこの場所で、記念モニュメントがあります。

ジャイアント・シダー・トレイル 

マウント・レベルストーク国立公園の南、レベルストークの街から東、トランスカナダハイウェイ1号線沿いにある。30分程で回れるボードウォークのトレイルで、一歩足を踏み入れると巨大な杉が生い茂る原生林の森が広がります。

ロジャース・パス 

セルカーク山脈を越える峠(1330m)で、19世紀後半に行われたカナダ大陸横断鉄道建設では「難攻不落」いわれた難所でした。

日本人を含む多くの労働者が、この地の雪崩などで命を落としました。

そんな人々の犠牲があり、長大な鉄道が開通し、カナダは大西洋から太平洋までつながるひとつの国になったという歴史的な峠です。

ヨーホー国立公園 

  • ナチュラル・ブリッジ・・・川が削ってできた自然の石のアーチ

  • エメラルド・レイク・・・静か、橋を渡るとロッジホテルが1軒、湖畔を少々散策。

  • フィールドの街
  • スパイラル・トンネル展望台・・・列車が急なキッキング・ホース峠を上れるよう、8の字を描いて掘られたトンネル。列車が通らなければ、何もわかりません。

  • キッキング・ホース峠・・・ブリティッシュ・コロンビア州とアルバータ州の境で、大陸分水嶺。

■添乗員同行のカナダツアーを出している旅行会社は⇒

カナディアンロッキー

  • カルガリー空港~バンフ
  • バンフの観光
  • バンフ~コロンビア氷原 (日帰り)

カルガリー空港~バンフ

ツアーでのロッキー観光はたいていカルガリー空港利用で、拠点となるバンフへは、バスで西へ150km (約2時間)。

カルガリーは石油&カウボーイの街で、途中オリンピックで使用されたボブスレーのコースが見えます (映画『クールランニング』で、ジャマイカの選手が出場したことで有名)。

最初は平原を走り (国道1号線、トランスカナダハイウェイ)、ヤムナスカ山 (餃子の形)が見えてきたら、ロッキー山脈エリアの始まり。

天気がよければそのあと左奥にスリーシスターズが見え、バンフ直前には、左にランドル山 (横から見る景色は、翌日バーミリオン湖側から見る正面とは違います)。

バンフの観光

南北に走る街のメイン通りを散策しながらお買い物をする以外には⇒

街南東のボウ川向こうから、山を上って行くサプライズコーナー (向かいにそびえるバンフスプリングス・ホテルの、お城のような全景を見るためのスポット)、

南のサルファー・マウンテン (ゴンドラで上がる、北のカスケード山も見える。秋も深まりコロンビア氷原が閉鎖時の代案で行くことも)、

北西のバーミリオン・レイク (ランドル山とサルファー山が見え、夕方に訪れるのがベスト)

夜には星空観賞オプショナルツアーもあったり。

バンフ~コロンビア氷原

ツアーでの定番コース (片道185km)。ヨーロッパアルプスの山々と比べ、こちらロッキーは横のスケールが長く雄大で、また違った感じです。

バンフの街を出発 (日本人ガイド同乗)→ 右手にのこぎり連山キャッスル・マウンテンなど見えてきます→

レイク・ルイーズ (モレーン湖へ行く場合は、ここから南西に逸れる)→

ボウ湖ペイト湖

サスカチワン・リバー・クロッシングで昼食→

すすり泣く壁ビッグベントの大曲りカーブを上り→

コロンビア氷原 (雪上車に乗って、氷原の上まで行きます・下車)

★秋も深まってくると、凍結でアクセスできない湖も出てきて、またコロンビア氷原も閉鎖となります (東のメイプル街道とセットのコースで検討されている方は、ご注意下さい)。

モレーン湖 

モレーン湖バンフ国立公園内、レイク・ルイーズから南西へ14kmほど逸れたところ。バスを降りて少々上ると絶景が広がります。

湖後方にそびえ立つのはテンピークスという10の頂きで、かつて20カナダドル札の絵柄に使われたことで有名。

数あるバンフの湖のなかでも、私はこのモレーン湖が一番好きですね、これぞカナディアンロッキーという感じで。また時期によって表情も変わるようです (雪が始まると閉鎖)。

バンクーバー

空港~ダウンタウンの移動

スカイトレインのCANADA LINE線を利用すれば、Vancouver City Centre駅まで25分で行くことができます (ロブソン通り最寄り)。

国内線に乗継で時間がたくさんある時でも、バゲージ・タグが最終目的地までになっていれば、荷物Re-Check in後は身軽になるので、ちょこっと街まで観光に行けます (ツアーでも一度このパターンで)。

バンクーバー市内観光

ツアーで回るのは (個人でも同じ)⇒

ロブソン・ストリート (定番観光用、自由散策、最近はアジア人しか歩いていない?)

スタンレー・パーク一周 (バス車窓観光、東のトーテムポールで写真ストップ&WC)

ギャスタウンの蒸気時計 (街発祥の地、下車できる時も)

Cauldron=2010年冬季オリンピックの聖火台

グランビルアイランド・パブリックマーケット (コースによって。フリータイム&自由食)

個人では

キャピラノ吊り橋 (ノースバンクーバー。レンタサイクルで行く場合、ライオンゲート橋を渡る時だけは市バスで、フロントに自転車を乗せて)

イェールタウン (元倉庫街、近年お洒落な飲食店が建ち並ぶようになった)

デイビー・ストリート (こちらも飲食店が多い通り) など~

トロント / ナイアガラ

ツアーだと、西カナダでも東カナダでも、セットで行くことが多いので、参考用に載せておきます。ナイアガラ滝は世界三大滝の1つで、一度は行っておきたい場所。

トロントの観光

ツアーでの観光 

街は広く、道は碁盤の目状。住むにはよさそうですが、観光スポットは少ないです (ナイアガラへの拠点)。

  • 新市庁舎&旧市庁舎
  • オンタリオ州議事堂 (その西にトロント大学の一部)
  • CNタワー (車窓)

トロント市内→空港 (個人) 

ユニオン駅から、UP Express に乗って25分
(C$12.35)。

ナイアガラの観光

ツアーでの滝観光 

テーブルロック (展望スポット)+ホーンブロワー号乗船 (旧・霧の乙女号、もらえる赤いポンチョ着用して)

この日も泊まりなら、ランチ後は自由行動 (OPでナイアガラ・オン・ザ・レイクなど)。

滝ライトアップは、宿から各自見に行く。

トロント→ナイアガラ移動 (個人) 

私が利用したのはMegabus (いろいろある中で)。それまでツアーでしか行ったことがなかったですが、個人で行く機会があって、こんな風に行くのかと思いました。

トロントの新市庁舎から北へ2ブロック行ったバス・ステーションから約2時間で→

ナイアガラ・トランスポーテーション・センターまで(街の北4km)。ネットで事前購入だと安いみたいですが、私はその場で、可能な時間便を往復選んでチケット購入。

ナイアガラの街について

泊まるホテルは、大まかに2つのエリアに分かれます⇒ 北のレインボー橋の辺りと、スカイロンタワーの南。

北の方がテーマパークなどがあり賑やかな感じで、南の方はカナダ滝(メインの大きな滝)に近い・高台の立地。

ツアーでは、北⇒「シェラトン」はよく泊まる&展望ランチに行く(団体多の巨大宿)、その隣の「クラウンプラザ」など。南⇒「オークス」によく泊まる感じです。

お手頃ツアーだと「デイズイン」や「コンフォートイン」などですが、この手のチェーン系列はシンプルですが、団体が少ないのがよいですし、ベッドもしっかりしていて、私的には十分かと思います。

カナダの名物・土産

買うのはバンフ (アルバータ州)でがよいでしょう、消費税が州税5%のみなので。他オンタリオ州(トロント) は連邦税と合わせて13%、BC州(バンクーバー) は12%。

食べ物系

  • メープル・シロップ/バター/クッキー
  • キングサーモンの燻製 (冷凍パック、ツアーだと車内販売があることも)

モノ系

  • Roots・・・カナダ発アパレルブランド、パーカーなど
  • ビーバーの毛皮

最新NEWS・・・「OK GIFT」(1973年創業、大橋巨泉の土産店) は2020/6をもって、カナダの全店舗が閉店になったそうです (バンフ店とナイアガラ店は、ツアーでは必ず訪れていたのに)。

カナダ旅行、利用する航空会社

最後に、カナダを効率よく回るための、航空会社選び参考話もしておきます。

上記の陸路ツアーはバンクーバーで始まり、往復してきてバンクーバーで終わる=単純往復。直行便でもバンクーバーなら、エアカナダ以外にもJAL、ANAがあり。

ですがあちこち行く・周遊するカナダ旅行には、エアカナダ利用がよいと思います⇒

エアカナダ利用がよい点

まずは行きと帰りが異なっても、直行便が可能な街がある (トロント等)。

そして周遊旅行なら、次の目的都市まで、国内線の直行便だからです。

米系航空会社利用の落とし穴

ところが米系利用だと、毎回一旦近くのアメリカ都市に飛んでから、カナダに飛び直すという、2段階移動となるのです (しかもその度に入国手続きが必要)。

ツアーで値段が安めだとこの傾向があるので、よく見てから申込まれるのがよいと思います (秋のメープル街道など)。

まとめ

いかがでしたでしょうか。バンクーバー~バンフを陸路で観光しながら行くという、一風変わった例のご紹介でした。

ツアーで行くカナダには、主に西と東のコースがあり、西ならバンクーバー+バンフ+ナイアガラを、国内線でつなぐというのが主流な中で、こういうツアーもあるのかと、

コース選びの参考に、また行く予定の方は予習用に、ご覧いただけましたでしょうか。

■添乗員同行のカナダツアーを出している旅行会社は⇒

それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!

その他のカナダ・アメリカ記事は ↓↓↓ をご覧下さい!