立山黒部アルペンルート雪の大谷ウォークと善光寺御開帳ツアーの添乗レポート

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初めましてMASAと申します。添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行に出発する前の参考に】の国内編です。

この記事は、立山黒部アルペンルート雪の大谷ウォーク、七年に一度の善光寺御開帳をメインに、山梨・富山・長野を巡るツアーに乗った添乗レポートです (2022年5月中旬)。

ツアー選びの参考に、また観光地やホテル選び用に、是非お読みいただければと思います。

行程 宿泊
1 羽田→勝沼→富士山五合目→ 石和温泉
2 扇沢→立山 立山
3 →親不知海岸→善光寺 上諏訪
4 →清里→河口湖→羽田

■アルペンルート・善光寺への添乗員付きツアーがある旅行会社は⇒

アルペンルート

乗り物を乗り継いで山を越えていくいつものアルペンルートの楽しさに加え、春ならではの雪の大谷ウォーク。

雪の大谷ウォークはどんな感じか?

ルートの最高地点である室堂にて、除雪して両側が雪の高壁になっている道路を歩くというもので、期間は4月中旬~6月下旬。

雪壁の最高地点での高さは、2022年はスタート時が18m、私が訪れた5月中旬は15mでした。

滞在時間は1時間半にして (先に次の高原バス予約場所で係と相談して決める)、最高地点まで行きは山岳ガイドの案内を聞きながら歩き、その後は自由に。

距離は、行きは15分 (私たちはゆっくり30分)、戻りは緩やかな上りなので、写真撮らずに歩いて20分。

大谷ウォーク以外に、雪道を歩くパノラマロードは5月頭までで、私たちは大谷のみ (路面に雪はなかった)、あとはターミナル近くにかまくらや除雪車展示など。

面白さは?というと、そこまで「すごーい」とまでは思わないかもしれませんが、どんな感じか一度は行ってみたい場所ですよね (TOP画像)。公式ページ写真のように20mとかだったら、また違うのかもしれませんが。

行く時期は?夏の景色と比べると

夏とどちらか選ぶとしたら、どっちもどっちですかね。確かに雪の大谷は珍しく一度は見てみたいものですが、引き換えに、室堂+美女平までの高原バスが全部雪景色となってしまいます。

夏は緑が青々としていて、室堂でも少々歩いてみくりが池に行ったり、湧水を飲んだりできます。また高原バスは非常に風光明媚なので、雪壁があると室堂付近は視界が遮られます。

もし雪の大谷がお目当てでしたら、早い時期がよさそうです (壁の高さもあるし、歩けるコースもいろいろ)、6月に入ってしまうと梅雨もあるので。

ツアーで行くとどんな感じか?

まずアルペンルートの乗り物は、扇沢~黒部ダムの電気バスのみ関西電力で、残りは立山黒部貫光の管轄。それぞれの出だしの時間は予め予約で決まっていて、

あとは目的地に着くたびに、まず次の乗り物の受付 (団体用) に行って係と話し、自分たちが乗る出発時間を訊く

黒部ダムは通常30分位時間があり、あと室堂でも長めに時間を取る他は、基本どんどん次に乗り継いでいく感じです。待ち時間があるときは、WCや展望台なども。

通常は出発時間の10分前位に集合して、列に並んでいないといけません。あと乗り物は、高原バス以外は立ち乗り有。

私が行ったときの流れは (一例)

扇沢→立山のルートで。扇沢駅のレストランで昼食 (名物ダムカレー)、12:30発の予定でした。

でもこのツアーは雪の大谷ウォークが目玉で、15:00にクローズだというのに午後発だったので、窓口に行って、早い出発時間に変更可能かダメ元で訊いてみたら⇒

なんと11:30になら変更可能と (空いているからか)。昼食は11:00スタートしていて、カレーはすぐ食べ終わるし (山岳ガイドも付いていたので、待ち合わせ場所を変更して)。

また最初の電気バスだけでなく、その先の黒部湖発の分も変更できるか確認してから。全部OKだったので、早く出発することに!

扇沢→黒部ダム 

①電気バスで黒部ダムに着いたら、山岳ガイドとミートして、駅構内から直接、旧展望台に上りました。200段少々の階段ですが、景色は最高です。

足が悪かったり大変であれば、そのまま下ってトンネルを出て、堰堤を進む道もあります。でも展望台に行くつもりなら外階段の上りはキツイので、内側から直行がよいです。

展望台からはダム&湖の景色を見ながら外階段を下り、堰堤を15分歩いて次の黒部湖駅に集合。

ちなみに逆ルートの動きだと、堰堤を歩いてきてから外の階段を上って展望台なのでキツイし、時間もどうかわかりません。でも堰堤を歩くだけだと、ダムの全景は見られません。

黒部ダム、旧展望台からの眺め大観峰展望台から見下ろす景色

黒部湖→ 黒部平→ 大観峰→ 室堂 

②ケーブルカーで黒部平へ、そのまますぐに③ロープウェイで大観峰へ上がる (係が15分猶予のある時間を提案してくれ、展望台に上がり黒部湖を見下ろす&赤沢岳など後立山連峰)。

④立山トンネル・トロリーバスで室堂へ (雪の大谷ウォークなので時間長めに、詳細は上記)。

室堂→ 美女平→ 立山 

⑤高原バスに40分乗り、⑥ケーブルカーで下って終了。自分たちのバスでホテルへ。

感想・・・久々だったのでとても緊張でしたが、順調に終了。昔の混んでいるイメージで行ったら、全然空いていました。

いつもですと、高原バスやロープウェイは長く待たされる感じだったのですが。あとは天気がよければよいですね。

善光寺 御開帳

御開帳

ツアーでは境内の西にある駐車場にバスを入れ、会社が契約している善光寺宿坊の住職が案内人をしてくれます。

今回はいつもの観光とは全く違っていて、まず予約時間が決まっていた法要へ向かいます。

御印文頂戴 

本堂に入ったら最初に外陣手前左にて、僧侶がお経を唱えながら参拝者の頭に「御印文」(善光寺如来の分身といわれる三判の宝印) を押し当ててくれる儀式を。

この御印文で額に判を押された人は、極楽往生が約束されると言われています。

法要+前立本尊・参拝 

善光寺御開帳の回向柱と本堂正面その後、左奥の内陣へ靴を脱いで上がります。しばらくは立ったまま待機、左奥にある瑠璃檀の戸帳が一瞬上がり、奥が見えます (厨子のなかに御本尊、誰も見ることはできない)。

中央には、前立本尊 (絶対秘仏である御本尊の分身、七年に一度この場所に安置=御開帳です)。

私たちグループの番が来ると、さらに奥の内々陣エリアに案内され、座るとお経が始まります。

ツアー名のあとに私たち一人一人の名前が呼ばれていくのですが、添乗員である私の名前が最初に呼ばれ、なんと計3回も呼ばれました。

終わったら、右で参拝をしてから外に出ます (お戒壇巡りはなし)。

ちなみに一般の内陣参拝だと、券を買って右から入って内陣へ (私たちが法要待機していたエリアの右)。

回向柱 

続いて、回向柱に向かいましたが、そんなに列は長くなく触れました (この柱は前立本尊と善の綱で結ばれていて、触ることで善光寺如来との縁が結ばれると言われています)。

感想としては・・・今回はコロナで一年遅れての御開帳。このツアーには法要が入っていたので、お祈りをしてもらってなんだかご加護がありそうだという気持ちになりました。

今まで何度も訪れているのに、この法要は初めてで、私的にはたまたまでしたがよかったです。

お客様も同じく、ジーンときたそうです。また内々陣に入ると前立本尊もより近くで拝めますし (このコースはお金がかかっている)。

あと、ツアーだとお寺の案内人がすべて段取りを組んでくれているので、スムーズに回れるのがよいですね。

人出については、さすがにいつもより混んでいましたが (アルペンルートとは反対に)、平日だったからか回向柱の列も短かったです。

常智院にて昼食~自由参拝

境内の南にある永代宿坊の一つ「常智院」での昼食 (精進料理の二段箱+お蕎麦)。今回の案内・手配は、このお宿がやってくれました。

このコースでは善光寺3時間滞在で、食後は自由時間~門前町なり山門なり、また御朱印をもらいに行ったり。

その他の観光地、道中バス車窓

JR野辺山駅~清里・清泉寮

JR野辺山駅ホーム野辺山駅は、標高1345mとJR線の中では一番高い所にある駅で、清里~野辺山間に標高最高地点があります。

スイス添乗でRh.Bベルニナ線に乗る際、ヨーロッパで最も高所の駅オスピツィオ・ベルニナ2253mを案内するついでに野辺山駅の話を持ち出すので、私は馴染みある感じでしょうか。

このツアーでは、清里までの1区間を乗車体験 (小海線)、駅舎やホームの標識など写真ポイントが多いので、早めに駅に到着。

清里駅よりバス5分で清泉寮へ。清泉寮とは、日本聖徒アンデレ同胞会指導者訓練キャンプ場として青年指導者の養成のためにでき、現在は学校や企業の研修施設となっているようです。

ですが私たちの目的は、ジャージーハット内にあるソフトクリーム。しっかり濃厚で、並んでも食べる価値ありです。目の前は広々とした牧場、高原なので山々の眺めも素晴らしいです。

中央道、諏訪湖~甲府の車窓

  • フォッサマグナ・・・日本列島を分断している大きな溝 (見てわかるものではないですが)
  • 甲斐駒ヶ岳、北岳 (富士山の次に高い)
  • 長坂IC・・・国蝶オオムラサキの全国一の生息地、北杜市

甲府~河口湖/ 甲府~新宿の車窓

  • リニアモーターカーのトンネル・・・137号線「御坂みち」より
  • 桃太郎伝説発祥の地・・・大月

その他、夏に組み合わせるとしたら

諏訪湖~安曇野~白馬の辺りなど⇒

  • 諏訪大社 上社本宮
  • 大王わさび農場
  • 姫川源流自然探勝園・・・糸魚川市へ流れる姫川の源流、日本名水百選、千国街道のオアシス、信濃大町~白馬間
  • 大出の吊り橋・・・白馬三山を眺める絶好の場所、白馬
  • ハクバマウンテンハーバー・・・北アルプスの絶景が一望できる岩岳山頂テラス(標高1289m)、ゴンドラ「ノア」
  • 白馬ヒトトキノモリ・・・2022年4月オープン、唐松沢氷河や北アルプスを眺める標高1100mの高原、5線サウスリフト

ツアーで泊まったホテル

石和常盤ホテル

甲府の石和温泉、バスガイドさんも言っていましたが、さすが名門ホテルという感じでした (料金もツアーでは高め、和室ベッドのお部屋)。

食事会場は、パーティションで区切られた半個室のテーブルで、お料理はすごく豪華でした。大トロの刺身&寿司に、甲州牛など食べ切れないほど。

前菜のカルパッチョは、「富士の介」というキングサーモン+ニジマスのかけ合わせで、数年前から交配に成功、自国で淡水で育てられる新たなウリなのだそうです!ウクライナ影響でサーモンが高騰なので。

また夜はロビーにて、白玉の代わりに「ほうとう」を使ったおしるこサービスあり。

あとはお湯もよかったですが、なんといってもサービス・おもてなしがよかったと思います (食事中に支配人が挨拶に来てくれたりも)。

立山国際ホテル

立山駅からバスで10分と、立地はアルペンルート観光の拠点には最適で、団体も個人もいっぱいでした (私たちは観光後に宿泊でしたが、泊まって翌朝出発というのも多いです)。

ですが、フロント&夕食レストランのサービスと、夕食料理はちょっとよくなかったですかね。お部屋は洋室ベッドでまあふつうです。

反面、温泉の泉質は最高!「美人の湯」と呼ばれ、ぬるっとしていてお肌がつるっつるになります。

RAKO華乃井ホテル

RAKO華乃井ホテルの6階展望テラスJR最寄り駅は上諏訪、諏訪湖に面したホテル。お部屋は今回本館の洋室ベッド・街ビュー。

6階にある温泉大浴場は、地酒湯や薬湯などがあり、露天風呂からは湖が見えます。

またウリは、この6階からパレス館へ渡り、1つ上がったところにある屋外展望スペースで、カウンター越しに湖が眺められるのが洒落た感じです (夕陽もキレイ)。

和食膳の夕食も美味しく、サービスもよく、石和常盤に劣らずよいお宿だったと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。アルペンルートは真夏や秋もよいですが、今回は雪の大谷ウォークで、善光寺も御開帳で、ツアーで行ったらどんな感じかという添乗記をご紹介しました。

ツアーでは2~3泊で、いろいろな組合せでコースが出ているので、あれこれ調べてみて下さい。

もうじき海外ツアーも再開しそうですが、まだ空いている今の時期にいろいろ国内に行っておくのもよいと思います。

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それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!