草津温泉にツアーで行く、観光・源泉・ホテル(+伊香保)

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初めましてMASAと申します。添乗員のブログ【MASA-TABI|海外旅行に出発する前の参考に】の国内編です。

この記事では、最近私が乗ったツアーで訪れた草津温泉の観光、源泉の種類、宿についてお話しします。

ツアーで草津に行くとどんな感じになるか?関東以外発ツアーだと周遊の一環で1泊になるかと思いますが、現地での予習用に、またツアー選びの参考にお読みいただければと思います。

草津温泉、ツアーでの観光

湯畑

概要 

草津温泉といえば、まずはなんといってもこの湯畑!(TOPの画像)

草津温泉のシンボル的存在ですが、役割的には「湯の花採取」や「湯温調節」のために、木製の樋に源泉を掛け流ししているのだそうです。

草津温泉は「源泉主義」が特徴、ですが源泉が高い湯温のため、湯畑で外気にふれさせ冷ましてから各宿に運ばれると (名物の「湯もみ」も湯温を下げるため)。

また「湯畑」と呼ばれるのは、樋に沈殿した硫黄を「湯の花」として採取するからだそうです。

ライトアップを見に行く 

ツアーでは中心から離れた宿に泊まることが多く、また湯畑が行程に入っていないこともありますが、なんとか早めに宿入りして、宿の無料送迎で行きたいところです!

あるツアーでは、着いた日の夜にライトアップ湯畑を見に行きました (紫色で幻想的)。次のバスまでの30分で辺りを一周 (そのまま乗ったまま帰ってもOK)。

日暮れ直後がよいらしいですが、その時の指定された夕食時間に合わせないといけません。

西の河原露天風呂

あるコースで翌朝に含まれており、同じく宿のシャトルバスで湯畑へ(希望者)。湯畑からは徒歩で15-20分、「ホテル一井」右の通りを進み、河原公園沿いを上っていきます。

受付小屋は屋外、その先男女別の入口で、コインロッカーあり。大露天風呂のみで、洗い場はなし、タオルは持参。

広くて開放的で気持ちよいです。アイスランドのブルーラグーンはもっと全然大きいですが、また種類が異なります。

共同浴場

無料で有名なものは、熱乃湯のすぐ左にある「白旗の湯」、湯畑からちょっと北東に入った「千代の湯」、東に入った「地蔵の湯」あたりかと思いますが、それぞれ源泉が異なるのが面白いですね。

夜の湯畑散策中にちょこっと「地蔵の湯」を覗いてみたら、電気も消えていて誰もいませんでしたが、普段はもっと入っているでしょう。入れる人数は2-3人、また貴重品にも注意。

ほかにも、バスターミナルへの道沿いに「瑠璃乃湯」、有料の「大滝乃湯」に行く手前の「煮川の湯」などあり。以前どこかに入った記憶がありますが、また機会があったら試してみたいですね。

草津温泉の源泉について

万代鉱源泉

草津温泉って、湯畑では硫黄臭がするし、白く濁っているのでは?と思って「万代鉱」の湯に入ると無色透明で無臭 (ナウリゾートホテルなど)、ちょっとイメージと違うと思われるかもしれません。

そこで「万代鉱」とはどんなお湯なのか、調べてみました⇒

1970年、本白根山方面にある硫黄鉱山掘削中に湧出、1975年の廃坑後、湯を街まで引いているという、草津の中では新しい源泉。

草津温泉は、毎分32,300L以上と自然湧出量日本一を誇り、その中でも万代は毎分6200Lと一番湯量が多い (2番手が湯畑で、あとはどれも少ない)。

無色透明については、白濁は硫化水素が結晶化されて硫黄の白い粉になって混ざるからで、万代鉱はその硫化水素ガスを全く含まないからだそうです (95℃という高温源泉のため飛んでしまって)。

白濁っぽい湯は、煮川 (大滝乃湯も) が一番のようで、あとは湯畑、白旗、地蔵と。

強酸性の源泉でpH1.6 (湯畑が2.1位なのに対し)=強力な殺菌力があると。

塩化物イオン (入浴後も温か) や、メタケイ酸 (美肌効果) を一番多く含む。

ということで、万代鉱は成分的にもとてもいいお湯、今では一番多くの宿に引かれているようです。

6つの主な源泉

  • 万代鉱
  • 湯畑
  • 白旗
  • 地蔵
  • 煮川
  • 西の河原

まだ実際に全部入ったわけではないので、どの源泉がどうよいかという比較話はここではできませんが、一般的に⇒

硫黄も匂う湯畑源泉に入りたければ、共同浴場なら⇒「千代の湯」、「瑠璃乃湯」、「白嶺乃湯」、宿なら⇒「大東館」など。

共同の「地蔵」と「白旗」はそれぞれ源泉を持っていて、宿なら「一井」や「奈良屋」は白旗を引いているようです。

〇〇+万代鉱と、ダブルで引いている宿も多い。西の河原というのも源泉は川の下の方で、大露天風呂は万代鉱。

昔は全然気にしないで入っていた草津の湯ですが、調べてみるとこんなにいろいろあったとは~面白いです。

どの宿がどの源泉を引いているかは、おいおいまた調べてまとめていきたいですね。

草津ナウリゾートホテル

この章からは、いくつかツアーで泊まったホテルのご紹介です⇒

概要

標高1200m、湯畑より北北西へ1.5kmのベルツの森 (シャトルバスあり)、スキー場近くで雪も積もっていました。

2階がフロント、部屋は洋室で改装されたのかキレイめ (和洋室もいい感じ)。

この宿は予約サイトで見ても1泊1人2.1万円~と高い!同じくツアーで利用する「ヴィレッジ」より全然高いのに、口コミ評価は??

外国人スタッフが多い (この宿に限らずですが)、ベトナムやネパールなど、でも日本人係より丁寧・一生懸命かも。

本ズワイガニ足食べ放題の夕食

通常は1階にある大レストラン「樹林ガーデン」で開催のようですが、今回は宿泊客が少なく2階の小会場にて。

今回のツアーでうたっていた、本ズワイガニ足食べ放題を含むバイキング90分 (冬のみ)、開始時間を分けているので、私たちは早い時間にほぼ貸切で (60分でも十分)。

カニはそこそこ美味しく (食べるのが大変ですが)、その他和洋あるうち、地元産の下仁田ねぎ+牛すきや、こんにゃく田楽、丸ごとキャベツが美味しかったですね。

温泉

泉質 

有馬、下呂とならぶ日本三名泉の1つ。草津温泉には大きく分けて6つの源泉があり、この宿は「万代鉱源泉」。無色透明・無臭の強酸性泉。

大浴場まで遠い 

泉質上、別館にしているそうで、本館1階から渡り通路を歩き、その先でまた何回も階段を上り、脱衣所からは下る。

まあ、ちょっと大浴場まで遠いとか、夜中に暖房が切れるとかありましたが、今回のツアー設定料金で泊まれるならよいかなぁという感じです。若い方向け、スキー目的の温泉旅にはよさそうですかね (-4/5点)。

ホテル ヴィレッジ

立地とシャトルバス

湯畑より北東へ1kmの自然の中に建つ。湯畑への無料シャトルは、夕方~は毎時10/40分発で、人数多いと増便あり・片道10分 (戻りの最終21時)。

館内と部屋

いくつもの棟に分かれた巨大ホテルで、パプリック棟のフロントでキーを受け取ったら、私のツアーはタワー館へ。

部屋は洋室でやや古め、設備はふつう、絨毯などがやや汚れ気味という感じでした (料金もお手頃なので)。

温泉

地下1階 (レストラン「パティオ」へと同じ階段) で24時間、内風呂も露天もそこそこ広い。

この宿の泉質は「湯畑源泉」で、無色ですが「万代鉱」と比べるとやや触感がある感じ、よいお湯です。酸性泉なので傷などあるとすごく沁みます。

食事

夕朝食ともにバイキングで、時間指定・食券あり。1階「白根」or地下1「パティオ」で、今回私たちはパティオの方。

夕食は、群馬名産の花豆のコロッケや嬬恋キャベツのプリンなど、地元素材を取り入れた内容で、そこそこよかったと思います。

朝食も混雑せず、ゆっくり食べられたのも〇。

草津~沼田~伊香保

ついでに、草津へのルート上にあるものや、セットで行くこともある伊香保温泉についてもお話ししておきます。

八ッ場ダム

概要 

2009年に政権交代した民主党によって、建設中止が発表されたことはニュースで聞いたことがありましたが、いつの間に2020年3月末に完成していたとは。

場所は、草津口から渋川に向かう途中にあり、私も昔から何度も通ったことのあった道沿いだったのでビックリ。

ダムができると、景勝地である吾妻渓谷や川原湯温泉街が水没してしまうということで、地元住民の強い反対運動が起こっていたとのことです。しかも計画が発表されたのは1952年で、半世紀以上たっていると。

道の駅 八ッ場ふるさと館 

今回、道の駅が休みだったのもあり停まりませんでしたが、休みでも駐車場とトイレは使えるようです。

不動大橋の中ほどまで行って湖を見る感じですが、ダムのコンクリートまで遠め。

やんば見放台&資料館 

スロープを上った展望台からの眺めはよいです。ただトイレは少し離れた資料館内にあり、今回は建物前までバスで行ってしまいましたが、通常は上の駐車場へ。

見放台よりは低い位置からの展望台+ダムの下も見られるので、資料館一か所の立ち寄りだけでよさそうでしょうか。

原田農園

一年中何かしらのフルーツ狩りができる観光農園で、ツアーでは昔からよく行く団体御用達店。

今回は昼食で立ち寄り+土産タイム、フルーツはイチゴが販売されていました。

伊香保・石段街

伊香保石段石段は伊香保のシンボル、400年前の温泉の始まったときに作られたといわれ、現在は365段。

ツアーでは石段下の小駐車場にバスを停め、各自で散策。途中に足湯があったり、一番上には伊香保神社。

「思ったほどすごくなかった」との意見もありますが、上の方に行くと幅も狭まり、いい感じになってきます (でも1時間も要らないか)。

あと、よく温泉地で見かける茶色い湯の花饅頭、実はこの伊香保温泉が発祥地です。

水沢うどん万葉亭

水沢うどんは、五徳山水澤寺門前で参拝者に出される伝統のうどんで、讃岐、稲庭にならぶ日本三大うどんの1つ。

とてもコシが強く、冷たいざるうどんがおすすめ。めんつゆは、醤油のほかに、胡麻だれ、店限定がある。

この道沿いに13店舗ありますが、今回は大型で団体が食事できる「万葉亭」に、買い物のみの立ち寄り。

このお店のうどんは、モンドセレクションで12年連続「最高金賞」を受賞した逸品。また、上州名物あげうどん (スナックで七味など5種) も名物。

サービスも悪くないです、饅頭を1個ずつくれたり、朝から雪掻きをして出迎えてくれたりと。

まあこの辺りの有名店は「大澤屋」かもしれませんが、つゆは店ごとに異なるとして、うどんはどこもしっかり美味しいと思います (宿の夕食で出たものでも〇)。

如心の里ひびき野 (伊香保)

概要

石段街より東に1.3kmと少し離れている。バス内で館内案内後、玄関で靴を脱いで番号札をもらう。スリッパを履いたら、浴衣を受け取ってから部屋へ。

和風の旅館、和室の部屋&和定食の夕朝食はゆったりできますね。内容はそこそこですが私的には十分、料金相応。

この宿も若女将ともう1人以外は外国人。ですがフロントも食事会場も、けっこうしっかりやってます (4/5点)。

温泉

大浴場は1階で近い。温泉は2つの源泉⇒ 黄金の湯(こがね)&白銀の湯(しろがね)。露天風呂の方が黄金で、源泉かけ流し。

黄金の湯は1900年前に発見されたといわれる歴史ある湯で、本来は無色透明ですが、鉄分が含まれるため空気に触れると茶褐色になるのだそうです。

露天の湯はよいですが、小さいので2-3人がやっと。内湯の白金も十分よいお湯。

まとめ

いかがでしたでしょうか。草津温泉は、関東に住んでいると気軽に日帰り・1泊で何回も行くという感覚ですが、日本三大温泉の1つと有名なので、是非遠くにお住まいの方にも行っていただきたいです!

車でなければ、電車+バスと少し不便な場所なので、周遊のツアーで行かれるのがおすすめです。コースの一環として草津に1泊、ツアーだと移動が楽です。

■添乗員同行のツアーで行くなら⇒

それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!