吉野千本桜と春の京都ツアー [桜の名所スポット]

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初めましてMASAと申します。添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行に出発する前の参考に】の国内編です。

この記事では、最近私が行った春の京都ツアーがどんな感じだったか、添乗レポートをお話ししたいと思います。

ツアー選びの参考に、また観光地選びの検討用にお読みいただければと思います。

今回乗ったツアーの概要

桜の開花時期を狙った京都コースの1つ。各地から京都駅前ホテルに集合して40名近い人数で。私は東京から新幹線にて合流。

いろいろある桜スポットのなかから以下の場所を訪れました。仁和寺の御室桜がまだ蕾だったほかは、ちょうど満開で素晴らしかったです (2022年4月頭)。

行程 宿
1 都をどり、京都御苑、東寺ライトアップ 京都
2 嵯峨野トロッコ、嵐山、天龍寺宝厳院、仁和寺 京都
3 吉野山

■添乗員付きツアー、またはJR+宿の個人ツアーを出している旅行会社は、ページの最後にご紹介しています。

訪れた京都桜の名所

街中あちこちに桜!最初の南座に着くまでに、すでに鴨川沿いの桜がキレイすぎてウワァァァ~という気分に!

京都御苑

京都御苑、近衛の枝垂れ桜バスガイドさんとはまた別の、現地ガイドの案内で小グループに分かれて桜鑑賞へ (1時間少々)。

有名なのは北西にある「近衛の枝垂れ桜」や、南西にある「出水の桜」などで、種類もシダレの他にサトザクラやヤマザクラなどと、時期別にいろいろあるようです。

私はこの時間を使って乗務員さんと打合せをしたりで、同行しなかったので詳しくはわかりませんが、近衛の枝垂れ桜の一部 (白&紅) などちらっと見てきました (意外と遠い!)

西側やや北寄りにある中立売駐車場から歩いての観光ですが、京都御所を囲むこの御苑は南北1.3km×東西0.7kmと広大なので、けっこう歩く感じです。

東寺のライトアップ

東寺ライトアップ(五重塔+桜)真言宗の総本山で、日本一高い木造の五重塔で有名 (54.8m、国宝)。ですが今回は、夜桜ライトアップの特別拝観

バス前でチケットをもらったら、ガイドさんと入口まで行ってあとは各自で見学 (金堂と講堂も入れます)。

というか入口入った瞬間、あまりのキレイさに圧倒されてしまう感じです!池に反射する桜+五重塔のライトアップも素敵ですが、一番は紅しだれ「不二桜」でしょうか (画像内左)。

初日で朝早く疲れていると思って予定通り40分で切り上げましたが、もう10分あってもよかったか。バスに戻る道は暗いので注意!

拝観料は1000円と高めでしたが、とにかく素晴らしかったです (個人客はいっぱいでした)。

嵐山 自由散策

京都嵐山の街中の桜観光バスは昔から変わらず、渡月橋近くの川沿い「レストラン嵐山」駐車場にとめおき。今回は2時間の自由散策。オプション昼食の方は先に食事をしてから。

桜は川沿いと川向こうの岸&山、お寺の境内、メイン通りにとあちこちに (満開~散り始め)。

歩ける範囲としては、竹林の途中にある野々宮神社あたりまででしょうか。

人出はコロナ前よりは少ないはずですが (外国人も)、それでも十分混んでいるように感じました。若い方が多かったですね (着物姿の女子旅&カップル)。人力車もフル稼働に見えました。

仁和寺の御室桜

御室桜で有名な真言宗のお寺。花まつり特別入山で (他の時期ならこの辺りでは、石庭で有名な龍安寺に行きたいか)。

この桜は開花時期が他よりも遅くまだ蕾の状態でしたが、料金は特別入山を取られました。

まあでもこの桜が見頃のときには他が終わってしまうので、今回はこの時期訪問でよかったのかなと思います。

仁和寺はもっとあとの時期のコースに入れればよいのにと思われるかもしれませんが、開花時期はその年により異なるし、どの出発日でもどこかしら桜が見られるようにと、幅広く設定してあるのでしょう。

バス駐車場は南東で、東の入口から。中門の階段を上がって左が御室桜のエリア。背の低いタイプの桜ですね。

桜だけではない観光

都をどり

明治5年の創始以来、京都の春を彩る風物詩として百年以上上演してきたという、芸妓+舞妓さんによる舞踊の舞台。

コロナによる戦後初となる2年連続休演を乗り越え、3年ぶりの公演ということで、この鑑賞を目当てにこのコースを選ばれた方が多いと思います。

祇園にある南座にて、2等席前方中央 (3階)、約60分。チケットは私の分はなかったですが、お客様はからはとてもよかったと聞きました。

嵯峨野トロッコ列車

嵯峨野トロッコ春秋 (特に秋の紅葉) は予約がなかなか取れない人気の観光列車、ほんと久しぶりに乗りました。

トロッコ嵯峨→トロッコ亀岡に乗車。

トロッコ嵯峨駅へは、丸太町通りでバスを降り、踏切を渡って左へ。バス下車が30分前 (駅到着が20分前) でちょうどよい (亀岡駅へのバス回送が間に合わないので)。

亀岡へは、先頭が1号車で (ホーム左奥へ)→5号車+機関車の順。座席はAB・CDが横並びで、ABCDで1ボックス、数字が大きい方が後方で、ドアも後方に1つ。

景色は、前半は左側に川、後半は右側でほぼ平等ですが、イスの向きは前・後ろあるのでくじ引きに。といっても25分なのであっという間です。

渓谷沿いの桜はキレイでしたが、紹介写真で見るほどはないです。でもこの列車に乗れるだけよいですね!キャンセル分を当日窓口で返却した席ですら埋まってたくらいですから。

亀岡駅下車後は、左にスロープを下って、左へガード下をくぐると、右手にバス (左にWC)。狭いし混雑で集まれないので、人の流れでバスへ。嵐山へは40分ほど。

あと保津川下りの舟が出ていましたが、私も昔乗ったことがあり、急流もありとスリル満点だったので、是非次回の京都におすすめです。

天龍寺 宝厳院「獅子吼の庭」

天龍寺 宝厳院「獅子吼の庭」期間限定公開、通常観光する天龍寺を正面に見て、左へ進むと右手に入口。

この「獅子吼 (ししく) の庭」とは、 室町時代に中国に二度渡った禅僧、策彦周良禅師によって作庭され、嵐山の景観を匠に取り入れた借景式山水回遊庭園。

「獅子吼」とは「仏が説法する」の意味であり庭園内を散策し、鳥の声、風の音を聴く事によって、人生の心理、正道を肌で感じ、心が大変癒する庭です とあります。

引用元:大本山天龍寺塔頭 大亀山宝厳院

ツアーで含まれているのは庭のみで、別料金で本堂 (田村能里子画伯による襖絵「風河燦燦三三自在」特別公開) とお抹茶があります。

何も知らないと、そんな大したことないと40分も要らず戻ってしまいますが、この庭園は苔に覆われたなかに置かれた石や岩を、由来と共に「五感で感じて」楽しむのだと、あとからわかりました。

桜はシダレが1本のみ。秋の時季、外の紅葉トンネルが素敵そうです。あと向かいは、有名な「湯豆腐 嵯峨野」。

吉野山の千本桜

吉野山の桜について

霊場・参詣道としての興味がなければ、春の桜の時期だけ有名になる吉野山。まずはなぜこの吉野の山一帯に桜があるのか、由来を見てみましょう⇒

今から1300年前、役行者が金峯山寺を開くとき、感得した蔵王権現を桜の木に刻んだことにより、吉野では桜の木を御神木として保護してきました。

吉野山は山岳宗教と密接に結びつき、役行者の神秘的な伝承と修験道が盛行し、御神木の献木によって桜の木は植え続けられました。

現在ではシロヤマザクラを中心に200種・約3万本の桜がよその山全体を覆っています。

引用元:吉水神社

そしてこの桜は麓から山頂にかけて、下千本→中千本→上千本→奥千本と、下から順に咲いていきます。

観光の流れ

今回は120分の自由散策。バスは下千本駐車場にとめおき。少し歩いた分岐点までガイドさんが誘導したら (帰り間違って駅の方へ行かないよう注意)、あとは各自のペースで。

基本上りの一本道ですが、時間内で行ける範囲をバス内でガイドさんが説明してくれます。120分だと一目千本桜、頑張っても竹林院 (急坂) までとのこと。

自由昼食は、道沿いの両側がずっとお店なのでどこでも適当に、柿の葉寿司や葛餅などを。

下千本エリアでの主な見所は⇒

  • 一目千本桜 (吉水神社)
  • 金峯山寺 蔵王堂

一目千本桜

吉野山の一目千本桜駐車場より途中の蔵王堂まで片道20-25分+吉水神社まで5-10分 (途中、鳥居を左に曲がるので見逃さないように!)

鳥居をくぐった細い道を下って上ると吉水神社。表門を入って右に「一目千本桜」展望スポット。よくパンフレットで見る、遠くの山一面が桜という景色が見られます (中千本~上千本方面)。

今回はこの下千本~中千本がちょうど開花、よかったです。

金峯山寺 蔵王堂

(きんぷせんじ) 上記の引用でご紹介したように、 役行者が金峯山の山頂にあたる山上ヶ岳で、一千日間の参籠修行された結果、金剛蔵王大権現を感得せられ、修験道のご本尊とされました。

役行者は、そのお姿をヤマザクラの木に刻まれて、山上ヶ岳の頂上と山下にあたる吉野山にお祀りしたことが金峯山寺の開創と伝えられています。

引用元:金峯山寺

そのご本尊というのが、蔵王堂 (国宝・世界遺産) に祀られている秘仏本尊3体で、特別御開帳をやっていました。

ツアーに込みのコースもありましたが、私のコースはなしで、自力で行かれた方は30-40分並んだと言っていました。

往復の道のりは

京都駅八条口ホテルより下千本駐車場まで、平日で何も渋滞もなくて片道2時間でした。

+行きは「柿の葉寿司ヤマトあすか店」に15分立ち寄り (通り道上、WCも兼ねて)、帰りは京田辺PAでWC10分。

予定通りの時間を取り、前倒しで帰路に向かう (ドライバーさんと相談して)⇒

結果だいぶ早めに京都駅に着きましたが、最終日だったのでそれで正解だったと。

そもそも基本、最終日に遠出往復は避けたいところです。今回はたまたまコロナで、吉野駐車場付近も混んでいなかったから早かったですが。あと休日なら、高速も吉野の道も渋滞マークが点いています。

八条口改札前で一旦解散し少々フリー、お店は多くいくらでも時間は潰せます。他のツアーも皆そうしていました。

今回訪れなかった桜名所

同時期の他のツアーにはどんなものがあったか、覗いてみました⇒

  • 二条城ライトアップ
  • 南禅寺&蹴上インクライン (傾斜線路跡沿いに咲くソメイヨシノ)
  • 原谷苑 (個人所有、約4千坪の敷地に樹齢60年を超える紅しだれ桜が200本以上、ジャンボタクシーで)
  • 上賀茂神社のベニシダレ「斎王桜」
  • 北野天満宮の新品種「北野桜」&平野神社
  • 平岡八幡宮「花の天井」春の特別拝観
  • 醍醐寺

他には基本スポットで、清水寺や哲学の道など。昔よく行きましたがよいですね。

桜とは別に、2022年は寅年なので、朝護孫子寺 (信貴山、毘沙門天秘仏御開扉) というのが入っているコースもありました。

あとついでながら、私が「都をどり」を待っている間に行ってきたスポットを2つご紹介します⇒

巽橋 (祇園白川)

桜の巽橋(たつみばし) 南座から四条通を東へ2本目の細い「切り通し」を北に入る。

細くて浅い白川にかかる小さな橋ですが、桜がなくても京都らしくて私のお気に入りの場所。

今回は桜が満開だったので人だらけ、写真を撮るどころではなかったです (同じ人たちがずっと動かず)。

円山公園

八坂神社の東奥。桜は満開で、縁日も出ていてすごい人!三密どころの騒ぎじゃなかったです。

ですが有名な祇園しだれ桜は、ちょっと終わりかけでした (TOPの画像)。

今回利用のツアー食とホテル

おばんざいの店 京都ことこと

ツアー夕食、烏丸御池店にて。大通りでバスを降りて歩いて細い道へ。個人ぽい店ですが、ホテル併設・チェーン店か。

京都らしいおばんざい盛合せ+国産牛鉄板焼き。お店のメニュー掲載よりも高いものでしたが評価は??私は別食。

レストラン嵐山 (オプション昼食)

団体用の大きなレストラン施設(2F)で、1Fが土産コーナー。周りはお店だらけで食べるには困らないのですが、どこも混んでいるので、オプションで申し込んでおくと楽です。

着いたらすぐ用意されているし、スペースも広々で、値段も税込みで少し安い。味はまずまずのこともあるかも知れませんが、外で食べてもそれなりに高いので。

メニューは、湯豆腐が1600円、すき焼き御膳が2100円、お手頃に京都風を楽しめてよいかなと (私の業務食にも湯豆腐が入っていました!)

都ホテル 京都八条

立地は駅のすぐ斜め向かいとすごく便利、しかも2連泊 (今回はホテルで全員集合だったからか+料金的に。お手頃ツアーだと市外泊というのも多いので)。

有名チェーン、大きな建物のシティホテルで、部屋は洋室、リニューアルでキレイでした。

朝食は1階「プレジール」にてバイキングか、地下1階「うおまん」で和定食。私は2日目朝は時間があったので和食に。ゆったり食べられ、豆乳鍋の美人豆腐が美味しかったです。

最終日は早い出発で、10分位早めに開けてはくれたものの、この手の宿で7:00オープンはちょっと遅いですね。

まあでもツアー泊としてはよい方だったと思います (評価もよかった)。個人だったら、東山エリアにある小旅館など風情あってよいなぁなんて思いますが。

まとめ

いかがでしたでしょうか。京都は見所がいっぱい!何回行ってもよいですが、桜や紅葉のときは特によいですね!

私は昔、修学旅行の添乗で100回以上は訪れていますが、全然飽きません。今回は久しぶり。

最近の京都は半端ない混雑だったので、コロナで外国人観光客が少ない今がチャンスだと思います。感染対策など、気を付けるとこだけは気を付けて。

■添乗員同行の京都ツアーを出している旅行会社は⇒

それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!