海外旅行の関連映画・音楽

初めましてMASAと申します。添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行に出発する前の参考に】です。

この記事では、各国の代表的民俗音楽&観光スポットが撮影に使われた映画について、お話ししたいと思います。

海外旅行は行くだけではなく、関連した事柄も旅の幅を広げてくれます。現地をより楽しむための予習に、また帰国後も余韻に浸る用に、ご参考にしていただければと思います。

スペイン

フラメンコ・ギター

パコ・デ・ルシア フラメンコ ベストセレクション』

【CD】フラメンコギターといえば、とりあえずこの人の曲を聴いておけば大丈夫という、超絶速弾きギタリスト、パコ・デ・ルシア。

1947年、アンダルシア州アルヘシラスに生まれ、2014年に死去。フラメンコギターを民族音楽から芸術の域に高めたと言われています。

このCDはベスト盤なので、初めて聴いてみるにはよいと思います。私はスペインに行くときはいつも持参し、バスのなかで流しています (アンダルシアの乾いた、果てしなくオリーブの木々が続く風景にマッチする)。

その他の音楽

フラメンコ以外の音楽では、「アルハンブラの思い出」という曲は、アルハンブラ宮殿に行く際に是非聴きたいです。この曲 (ギター) は、いろいろな人がを演奏しているようです。

映画

ドン・キホーテ、ラ・マンチャの男

【DVD】ラ・マンチャ地方とは、マドリードから南、赤茶けた大地の丘の上に立つ白壁の風車が現れ、必ずドン・キホーテの話が紹介されます。

ですがストーリーの1コマ話だけを説明されても、いまいちイメージがわきません。実際この映画を見てから現地を訪れると「あぁなるほど、この場面か」となっておもしろいです。

例えば、ツアーだとこのエリアを通る時は、ドン・キホーテに出てくる旅籠 (はたご) を模した店で昼食を食べることが多いですが、映画を見ていると「あの場面か」とわかります。

それだけではなく、この話はけっこう笑いどころあり、反面その裏側には、作者セルバンテスのついていない人生、=この世の不条理に対する思いというのも、にじみ出ている気がきます。

スペインを代表する文学作品なので、一度は見ておいてもよいと思います。

★私が持っているDVDは現在、販売していないみたいで、中古を探すか・別の似たものにするか・レンタルするかで、見てみて下さい。

ポルトガル

ファド

アマリア・ロドリゲス

【CD】ファドは、ポルトガル伝統歌謡。起源ははっきりしませんが、一説にはイスラム、アフリカ、ブラジルなどの民俗音楽が伝わり、19世紀前半頃リスボンで生まれたといわれています。

以来、場末の酒場やカフェで歌い継がれ、最初は船乗りや売春婦、浮浪者などが聴く音楽だったそうです。

実らぬ恋の哀しみ、人生の苦しみ、海に出たまま戻らぬ両親への想いなど、運命に翻弄される人間の心を歌ったものが多く、その憂愁と哀惜に満ちた歌声は、どこか日本の演歌に通じるものがあるとも。

ファドが世界的に知られるきっかけになったのは、1954年のフランス映画 『過去を持つ愛情』でアマリア・ロドリゲスが歌った『暗いはしけ』でした。

アルファマで生まれた彼女は、それまで大衆歌謡だったファドを芸術の域まで高め、「ファドの女王」として人々に愛されました。

1999年10月に79歳で亡くなった時には、国全体が3日間の喪に服してその死を悼んだといいます。

また日本には、1970年の大阪万博で来たこともあるそうです。

★私が持っているCDは、表紙が青・紫・ピンクの柄で、ベスト盤、1曲目が「Barco Negro (暗いはしけ)」です。

ペルー

フォルクローレ音楽

『コンドルは飛んで行く~ロス・インカス ベスト・セレクション』

【CD】ペルーに行くと、必ずどこかで聞こえてくるフォルクローレ音楽。これを聴くとペルーに来た実感がわき、一気にテンションが上がります!

『コンドルは飛んで行く』や『花まつり』などは、恐らく聞かれたことがあると思います。それぞれ西語では⇒
El condor pasa、
Humahuaqueño。

使われている楽器は⇒ ケーナ (高音のキレイな縦笛)、サンポーニャ (横に長さの異なる筒が並んだ笛)、ボンボ (太鼓) など。私はすごく気に入ってしまって、ケーナ&サンポーニャと2つもお土産に買って帰りました。

ケーナで音がなんともキレイで、すごく好きな音なのですが、まず音を出すところが難しいです (リコーダーのように、ふつうに吹いても鳴らない。You Tube等で吹き方をチェック)。

ですが、いつまで頑張れるかわからないので、買われるならとりあえず2~3000円のもので十分かと思います。

もう1つはサンポーニャで、こちらは筒に音が響くような独特な音、ハーモニカのように口を横にずらして音階移動。すぐに吹けるようになりますが、こちらは壁飾り用に、小さいものを買っていくのもよいと思います。

上記のCDについては、別にこの奏者ロス・インカスにこだわらなくてもよいと思いますが、日本の通販サイトを見ると種類もなく、このCDが人気だったのでご紹介 (聴いてみて悪くなかった)。

現地に行ったときに買えるならそれもよいですが、CDは日本で買った方がよかったりします。

オーストリア

クラシック&ワルツ

『ベスト・オブ・ベスト モーツァルト』

【CD4枚組】一般教養としてのクラシック、ふだんリラックスするのにバックグラウンド音楽としてかけておくのもよいです。今では中古で安く買えます。

『美しく青きドナウ / ウィンナー・ワルツ名曲集』

【CD】ウィーンに行くなら、とりあえず「美しく青きドナウ」は知っておかなくてはですね!

現地では必ず耳にする曲で、ツアーに組み込まれていることもあるオーケストラ・ミニコンサートにも必ず出るので。

★私が持っている上記のCDは、ウィーン・フォルクスオパー管弦楽団による演奏。

映画

『サウンド・オブ・ミュージック』・

【DVD】ザルツブルクの各所の他 (ミラベル庭園など)、近郊湖水地方のザルツカンマーグートの場面も出てきます。

「ドレミの歌」など、知っている曲も出てきます。テレビ地上波でも、何度もやりました。

ギリシャ

映画

マンマ・ミーア

【DVD】この作品を見ていると、すごくギリシャの島に行ってみたくなります。

撮影は、アテネから北東に行ったスキアトス島、スコペロス島ですが、まずはサントリーニ島など、もっとメジャーな島から行かれるのがよいですかね。

見るととてもハッピーな気分になれるので、私は何回も見ています。一度NYブロードウェイのミュージカルでも見ました。

音楽

ABBA GOLD』

【CD】ギリシャには民族音楽もあるのですが、ここではまったく関係ない、『マンマ・ミーア』のテーマ曲になっているABBA (スウェーデンのバンド) をご紹介。

私は全曲好きですが (聴いているだけで、ギリシャの島の景色が頭に浮かぶ)、「ダンシング・クイーン」などの曲は誰もが一度は聴いたことがあると思います。

この『GOLD』というアルバムは、ビートルズなどと同様、一家に1枚は持っているべき名盤かと思います。

絵画

トーマス・マックナイトの作品

絵に詳しいわけではないですが、ギリシャのページでお話ししたように、私はこのトーマス・マックナイトの『ミコノス・パノラマ』という絵を知ってエーゲ海の島に憧れたので、この絵だけは好きなのです (部屋に飾ってある)。

マックナイトは、アメリカ人画家で (1941年生まれ)、他にもカリブなどの、リゾートの景色をよく描いています。白に対して、ピンク・黄色・ブルーのアクセントがビビッドに映え、かつ可愛らしい感じなのが絵の特徴です。

さすがに本物はムリなので、私の部屋に飾ってあるのはコピーです (専用額縁に入って売っている。東急ハンズで1万円くらいだったか)。

イギリス

映画

『嵐が丘』

【DVD】マンチェスターの北80km、荒涼としたムーアの丘が広がるハワースを舞台とした、エミリー・ブロンテ作の愛憎と復讐の物語。

まずはブロンテ三姉妹の生い立ちを知ってから、この映画を見るのがよいと思います。このような台地というか、閉ざされた環境で育った中から生まれた作品なのだなというのが、わかる気もします (寒々しいというか)。

実際はそんなことはないかもしれませんが、そういった映画の背景も頭の片隅に入れつつこのムーアの台地を眺めると、また違った見え方もできるかなと思いました。

音楽

ビートルズ

【CD】赤版 (1962-66) と青版 (1967-1970) は、もうあまりに有名すぎて、聴いても聴かなくても一家に1枚というマストアイテムですね。じっくり聴くというよりも、バックグラウンド音楽で。今はリマスター版が出ています。

イタリア

カンツォーネ

伝統的なナポリ民謡。昔はツアーでよくディナー・ショーが入っていましたが、最近はあまり聴かないので、自分で気分を盛り上げる用に。

主な曲は (皆様ご存じと思いますが)⇒「オーソーレミオ」、「サンタルチア」、「帰れソレントへ」、「フニクリ・フニクラ」など。

私はバスの中で流す用に、ジュゼッペ・ディ・ステファノという人のCDを買いましたが、別に他のシンガーの作品でもよいと思います。

『ザ・ベスト・オブ・ナポリタン・ソング』

クラシック映画の名作

DVDも格安で販売されています⇒

  • 『旅情』(ベネチア)
  • 『ローマの休日』(ローマ)
  • 『ベン・ハー』(ローマ、チルコマッシモ)
  • 『終着駅』(ローマ、白黒映像)
まとめ

いかがでしたでしょうか。現地で旅行をより楽しむには、旅行関連の事前準備もあったほうがよいですね。

もしくは帰ってきてしまってからでも、余韻に浸るのに、音楽を流しておくなんてこともよいと思います。

旅行はただ行くだけでなく、旅行から派生していろいろ各地の歴史の勉強をしたり、料理を研究したり、芸術に触れたりなどして、知識の幅が広がってくるのが面白いところだと思います。