コトルはおすすめか?ボカ・コトルスカ湾、行くまでの道中も楽しい!ドブロヴニクからのオプショナルツアーで

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初めましてMASAと申します。元添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行出発前の参考に】です。

この記事では、クロアチア・ツアーでのドブロヴニクにて、フリータイムを選ぶか、それとも隣国モンテネグロのコトルへ行くか?(別料金オプショナルツアー) という選択肢がある場合について取り上げます。

コトルへは行く価値があるか?面白いか?決めるのは皆様ご自身ですが、私なりの見解とありうる問題点をお話ししていきたいと思います。

コトルをおすすめする理由

私も最初の頃は、わざわざ片道2時間以上かけてまで行って、観光は1時間半、街も小さいし、ドブロヴニクに残って自由時間の方がよいのではと思っていたのですが、間違いでした。

コトルの街の素晴らしさとは?そして、実は行くまでの道中も楽しいとは?

文化的に価値の高い街

1辺が300mほどの城壁に囲まれ、三角形をした旧市街は、サイズこそ小さいですが、その中にカトリックの聖トリフォン大聖堂、セルビア正教の聖ルカ教会、聖ニコラス教会と、有名な教会だけでも3つ。

そして、数々の元貴族の宮殿、英国グラマースクールなど重要な建築物が密集し、いかに文化的価値が高かったかが伺えるのです (1979年、世界遺産登録)。

立地的に価値の高い街

コトルの街は、ボカ・コトルスカと呼ばれる入り組んだ湾の最奥にあります。そして背後にそびえる険しい山とに囲まれ、天然の要害だったのです。

なので15~16世紀、南東からオスマントルコが進出してきた時も、ベネチア共和国はこの街だけは手放そうとしなかった (海洋国家ベネチアにとっては、重要な海洋ルート上の中継地)。

行くまでの道中も観光

ドブロヴニクから南東へ走り、モンテネグロの国境審査を終えると、ボカ・コトルスカ湾を大回りしてコトルまで行くのですが、この湾沿いドライブによって、どれだけコトルが防御に適した立地だったかというのが実感できます。

さらには、その道中の海沿いの景色も風光明媚で、このドライブだけでも観光になるのです!

コトルに行くかどうかの判断

ツアーで、ドブロヴニク自由行動とコトルのオプションが選択肢になっている場合、行った方がよいかの基準は⇒

まずはドブロヴニク満喫が優先

定番観光の他に、城壁スルジ山ロープウェイを終えていれば、是非コトルへ行くことをおすすめします。

どちらも含まれてない場合は、まずは優先順位的に、城壁に上がりたいところです。でもその他には、自由時間といっても案外やることはないです。

できればツアー選びの際に、ドブロヴニクが2日間にわたって観光で、両方込みになっているコースがおすすめです。

夏は国境が大混雑

クロアチア⇔モンテネグロの国境では出入国審査が必要ですが、夏は欧州中のバカンス客が大勢訪れるので (陸続きなので車でやってくる)、国境越えにすごく時間がかかるのです。

行きは、朝早ければ軽く済むかもしれませんが、帰りは大変!特にアルバニアからの大型バスなどが前に並んでいたりすると。最低1時間はかかりそうですが、時間は読めません。

なので夏の時期に行くのは、あまりおすすめしません。行くのなら時期を外すか、時間がかかるのを覚悟の上で!

とはいっても、私はどの時期でも行きますし、夏は海がキレイ。また不便な場所にあるので、こういう機会でもなければ行くこともないでしょうし。世界遺産に興味があればマスト!

ボカ・コトルスカ湾を走る

バスで走るルートは

ボカ・コトルスカ湾の手書き地図

ドブロヴニクからやってくると、上記手書き地図の左に出てきます。そこから時計回りにぐるっと大回りして、コトルは一番右の最奥です。

帰り道は最近、バスごと対岸へ渡るカーフェリーを利用することが多くなりました (会社から許可が出て。図の点線部分)。時間的にはそれほど短縮にはなりませんが、観光的に楽しいので。

途中の見所は?

図を見ると、一番湾が狭まった場所があると思いますが、その左岸からは2つの小島が見えるので、写真ストップ。

この狭まった場所は昔、鎖が両岸につながれて沈めてあって、敵の船が攻めてきた際ひっぱり上げて、侵入できないようにしたそうです。

ダルマチア海岸と違って、この湾は水面レベルの道を走っていくので、海の水の色が間近にキレイに見えます。

コトルで是非やりたいこと

城壁を上る

ツアーのオプションで行く内容には通常含まれていませんが、自由時間が45分あれば是非行きたいです。途中の教会まで、30分で行ってこられますので。

その教会からは、よく写真で紹介されている、旧市街が三角形の形をしている景色を味わうことができます。私としてはこの景色を見てこそ、コトルに行った甲斐があるかなと (トップの画像)。

旧市街の左奥に入口があり、入山料は3ユーロ (2015年)。脇に階段のある小石の坂で、あまり整備はされてない感じですが大丈夫。上りは多少大変ですが、教会まで頑張って下さい!

★注意・・・この城壁上りは、行けば必ずやらせてもらえるわけではありません。そのときのツアーに従って下さい!

自由食のおすすめは

「Konoba Scala Santa」レストラン

城壁内、ちょっと穴場的な場所で、大聖堂より右奥へ。食事はテラス席にて (予約しましたが、混むのは13時すぎ)。

シーフード皿2人用を注文(42ユーロ)⇒ 内容はスズキとサーモン、イカ・タコ・車海老、トマトソースのエビリゾット、フダン草の付け合わせと盛りだくさんで、4~5人でちょうどよい量でした。

リゾットはそれなりに美味しかったです。別注文のイカ墨リゾット (10.5ユーロ) も色はしっかり濃くてよかったのですが、なんか「しそ」っぽい味で思った感じとは違ったか。

ビール小が2.2、グラスワイン3ユーロと、世界遺産の街中の割にはリーズナブル (物価が安いからか⇒国境通過後すぐにトイレ休憩するガソリンスタンドで、水1.5リットルが0.7ユーロ)。

まあ期待以上まではいかなかったですが、明らかに他店よりはベター。サービスもよかったし、皆で楽しく食事ができたので〇 (4/5点)。

ツアーでの問題例

オプション/自由行動が分かれる

よくあるパターンは、午前のドブロヴニク観光後に、自由行動組を旧市街に残して、コトルのオプションツアーへ出発するというものです。

そしてオプションから戻ってきたら、自由行動組をドブロヴニク旧市街まで迎えに行ってから、ホテルに帰る。その時のホテルが、コトル寄りにあるという場合です (ホテル「クロアチア」など)。

位置関係は、旧市街-ホテル-コトルで、要はバスが行ったり来たりになってしまうのです。

コトルから戻ったバスは、ホテル近くを通過してドブロヴニクまで行って、また戻る、30分×2=往復1時間余分にかかってしまうのです。

でもこれはオプション側の不都合だけではなく、自由行動側としても、夏に国境が大混雑などで、時間通りにバスが迎えにきてくれるのかわからない不安もあるのです。

また、できれば好きな時間に、もっと早く帰りたくなるかもしれません。

解決策は

通常は自由行動を選ぶ場合は、行程表にも記載があるように、「各自で宿までお戻り下さい」なのです。ですが、立地が不便な場合、便宜を図って送迎を付けることがあります。

このホテル「クロアチア」泊のケースでは、自由行動の方に自力で帰っていただくことで、うまくいきました。

実はこのホテルがあるツァヴタットへは、市バスで簡単に帰れるのです。スルジ山ロープウェイ乗り場前から、10番のCavtat行きに乗って、終点まで約30分、1時間おき、料金は運転手に直接25クーナ払う。

もちろん事前にバス停は見て確認、時刻表と下車した後の地図をホテルでもらっておく(徒歩10分)。さらに全員大丈夫か合意を得ての上です。

さらには夏だったら、旧港からボートに乗ってツァヴタットへ帰ることもできます。自由行動はその時により、どのくらい長く居たいかも変わると思うので、この策はお互いメリットだと思います。

まあしょうがないのでしょうが、ツアーだとこの手の問題はよくあります。そのときのやり方に従っていただかないといけませんが(やり方はいろいろ)、こういうケースもあります、あっても大丈夫ですという一例でした。

まとめ

いかがでしたでしょうか。コトルへのオプショナルツアーは、「その時の時季や条件も考慮して」といいたいところですが、結局は行きたいか行きたくないかですよね!

規模こそ小さいものの世界遺産ですし、アクセスしにくい場所にあるので行くには絶好の機会、できたら行ってみて下さい、行く甲斐はあると思います。

それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!

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