キューバ個人旅の入国準備、ハバナ観光、クラシックカー、CASA泊、レストラン

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初めましてMASAと申します。元添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行出発前の参考に】です。

この記事では、キューバを個人で旅行するにあたっての準備と、ハバナ観光について、私の体験をもとにお話ししていきたいと思います。

キューバならではの特殊事情、フライトルートやツーリストカード、入国と両替、ホテルは高いのでCASA泊も検討、クラシックカーを含めたハバナの典型的な観光、おすすめレストランについてといった内容です (2019年2月)。

またハバナ以外の観光についても、別ページでご紹介していますので、あわせてご覧いただければと思います。個人旅行だけではなく、ツアーで行く予定の方も、是非参考に読んでみて下さい!

旅の準備

キューバという国はちょっと特殊で、他の国に行くのと同じような感覚ではいけない部分もあるので注意が必要です。

キューバ旅行の大前提

アメリカとは国交断絶 

アメリカとの国交が正常化していないので、アメリカ経由では入国できない、米ドルからの両替は追加手数料がかかる、米国系カードは使えない、米系保険会社加入では不可、などがあります。

でも反対に、アメリカからものが入ってこないおかげで、キューバにはいまだにクラシックカーが残っているなどの面もあるのです。

社会主義の国 

基本は国営ですが、外貨を稼ぐためにレストランやCASAなどでは民営ができているとのことで、私が見るには、民営の方が質・料金・サービスは良いように感じます。

また、現地の人 (特に旧市街に住んでいる人たち) の生活は割と質素な感じに見え、物価は低いはずなのに、外国人が利用するもの (特にホテル) はすごく高いです。

通貨は配給、人民ペソCUP、兌換ペソCUC の3本立てで、現地の人も今では配給だけでは全然生活できず、ガイドでさえ今は人民ペソではなく、兌換ペソを使っていると言っていました。

フライト・ルート

エアカナダ (トロント経由) 

一番無難なルートかもしれません。私はこのトロント経由のエアカナダにしました。機内で空白のツーリストカードが配られますが、その用紙は使用せず (カナダ人用とのこと)。

メキシコ経由 

アエロメヒコで行くと、メキシコシティ経由では乗継時間がすごく長いので私はパスしましたが、ツアーではこの乗継時間に街観光をして、ハバナに飛ぶというコースもあるようです。

また、カンクンからもクバーナ航空などで行けるので、メキシコと合わせた旅ならよいかもしれませんね。

アメリカ経由は基本不可 

米系航空会社のホームページを見ると、人道支援など12の渡航目的に当てはまる場合のみとあり、その方法で大丈夫だったという口コミもあるみたいですが、私は下手な挑戦はせず。

2021年の情報を見ても、大使館で取得できるグリーンのツーリストカードでは、米国経由の入国は不可とあります(米国経由は別のレッドカードと)。

ツーリストカード

ビザよりも簡易的な、入国許可書です。発行から180日以内に、1回のみ30日以内の観光目的の入国ができます。事前に、キューバ共和国大使館領事部にて取得。私は領事部まで行って自力で取得 (その日中に)。

場所⇒ 東京都港区東麻布1丁目28-2、都営大江戸線の赤羽橋から徒歩1分。

時間⇒ 平日9:30~11:30 (キューバ祝日は休)。

申請に必要なものは⇒

  • パスポート原本
  • パスポートのコピー
  • 予約済みの航空券Eチケット
  • ホテル予約確認書
  • 申請用紙
  • 写真5×5cm
  • 申請料金2100円の振込票

申請用紙は、事前に公式サイトからダウンロード可能です (サイト上で記入してからプリントアウト)。振込先については、公式サイトで確認して下さい。

領事部まで行くのが困難な場合は、手数料がかかりますが郵送でできるはずです。

★上記は2019年1月での情報です。現在、コロナ(Covid-19)で状況は変わっているはずですので、必ずご自身で最新情報を確認して下さい!

★2021/11/15より、キューバ入国に必要なオンラインフォームというのが始まったようです⇒

ハバナに到着したら

入国審査

空港建物は狭めで簡素。入国審査では⇒①パスポート、②ツーリストカード (事前取得)、③保険加入の英文証明書 (確認されないこと多いですが基本的には必須、米国系は不可) を提出。

ツーリストカードにスタンプ押されて返されるので、出国まで失くさないよう保管→

すぐ後ろで手荷物のセキュリティーチェック (水はOK)→ 左にターンテーブル (なかなか出てこない)、右進むと出口。

両替は、ガイド本で紹介の「到着フロアから外へ出て左右」は、閉まっていました。上階・出発フロアに2か所あり、そのうち1つが開いていました (2019年1月)。

窓口が1つしかなくすごく時間かかるので (1時間とか)、もし1人でなければ、荷物が早く出てきた人が先に外へ出て両替に並んだ方がよいです (ツアーだと翌朝ホテルでやることも)。

再両替⇒ 帰りの空港出国後に、ユーロ (or 米ドル) に再両替可でしたが、レート悪なので、使い切った方がよいです。

CUCへの両替

日本円からがよいです (追加両替用に、千円札・ユーロ・カナダドルもあると〇)

1CUC=US$1、カードは使えないことが多い (使えても手数料かかる) ので、現金は必要です。

人民ペソCUPは (1CUC=24CUP)、使用できる所なさそう?(短期旅やツアーでは不要、というより両替できるのか)

土産用に欲しい有名な3CUP札 (チェ・ゲバラ) ですが、路上の物売りから買えました (ふっかけられないよう注意)。

空港から街への移動

空港にいるタクシーで (CUC30、乗る前に確認、所要30-40分)

キューバのトイレ

トイレに紙流してはいけません。また外でのトイレはチップが必要 (25¢)

キューバの気候

1~2月のハバナは、半袖+短パンという服装でOK。バラデロも暑くベタベタ、トリニダーは朝晩の冷込みがあり。

日差しが強いので、帽子・サングラス・日焼け止めは必須 (あと虫除けも)。ただし最後の空港内は、冷房で寒いです。

ハバナの宿

私が検討したホテル

  • アンボス・ムンドス・・・ヘミングウェイの元定宿、4つ星、1泊約2万円~

  • フロリダ・・・コロニアル風で中庭素敵、オビスポ通り、4つ星、1泊約2万円~

  • テレグラフォ・・・カピトリオのすぐ北、4つ星、1泊約2万円~

  • パーク・ビュー・・・カピトリオ北・徒歩10分、3つ星小規模、1泊1.6万円~

  • プラザ・・・カピトリアすぐ北、4つ星、雰囲気・立地はよいが古め、1泊約2万

建物が、元宮殿のコロニアル風という宿がよさそうです。「イベロスター」など5つ星は候補外にしています。

宿選びとCASAについて

立地は 

個人泊なら、徒歩で観光に行ける旧市街が便利かと思います。西はカピトリオ (北の中央公園周辺)~オビスポ通り~東はアルマス広場。

★参考までにツアーだと、西のベダード、さらに西のミラマール (新市街でも北の海沿い) にある大型ホテルに泊まるようです。すごくよさそうに見えるホテルでも、アンケートにはトラブル多と??

ホテルは設備の割に高い 

キューバはホテルがとても高く、4つ星 (部屋・ベッドは他国に比べると簡素) で1泊2万円~(1月~のシーズンで)。しかも人気の宿 (上記の3つ) は早くから埋まってしまっています (3~4か月前でダメ)。

上記3宿が取れればまだしも、私が見たときは「プラザ」しか空きがなく、この宿に2万は出せないと思いました (セールで1.6万に下がりましたがそれでも)。

CASAという選択肢 

最初は安全を考えて、プラザを仮押さえしたのですが、あとからCASAを検討。CASAというと民泊みたいな感じかと思いましたがそうでもなく、Hostal (1‐2つ星) ですね、ふつうに大丈夫だと思います (欧米人の利用多)。

以下に私が泊まった2CASAの体験例を挙げておきます。最初にハバナ後半用に②を予約し、あとから前半用①を。共に旧市街中心の南寄りという立地です⇒

Casa Yaque、私が泊まった宿①

最初CASA泊は考えていなかったのですが、ホテルがあまりに高いので、出発1か月くらい前に仮押さえのホテルをキャンセルし、予約サイトの中から信用できそうなこの宿を選択。

旧市街の細い道に建つ4-5階建ての建物、到着すると体格のよい主人が迎えてくれ、重いスーツケースを4階まで階段で運んでくれました。

建物の構造はアパートのようで、「ベッドルーム×2+リビング」が1単位、このベッドルームに別々の2客が泊まる=リビング部分が共有という造り。このセットが建物内にいくつかあり、外はふつうに廊下。

私の部屋は2号室で、ツインベッド&赤カーテン。ぱっと見ため、狭めのすごく簡素な3つ星ホテルってところでしたが、小ぎれいな感じで十分 (料金相応、1泊5千円)。

小さなベランダがあり、遠くにはカピトリオが見えます。設備はミニバー&ドライヤーがあり、シャワーは湯量弱めで、石鹸等一切なし。

隣の部屋にはイタリア人夫婦が泊まっていて、共有リビングでは、他にも主人や数人のスタッフも集まってきて一緒に話をしたり、皆フレンドリーでした。

唯一の問題は、排水が全くダメだったことくらいでしょうか。立地は、ビエハ広場近くで便利でよいと思います。

この旅行では、不運にも経由地悪天候のためかなり遅れての到着となり、滞在時間はかなり短くなってしまいましたが、機会があったらまた泊まりたいと思う、信用できる宿でした。

Hostal Balcones Muralla、私が泊まった宿②

Balcones Muralla食堂の食堂予約サイトでまだ空きが残っていた中で、よさそうと選んだのがたまたまこの宿でした (1泊1万円)。最初ホテルだと思っていましたが、実はCASAだったよう。

入口はブザーを鳴らすと開けてくれ、セキュリティー的には安全 (24時間スタッフ2人は待機)。2階の小食堂がフロントの役割 (写真の緑の部屋)。

私の部屋はツインベッドで広め、天井が高く、内装はこの宿のウリである「アンティーク家具のインテリア」。

設備⇒ シャワーは弱めですが、お湯の問題なし (石鹸・シャンプー有)。エアコン有、冷蔵庫は無、ドライヤーは宿で1つ (ちゃんと返却しない人がいて困った)。

ベランダもあり雰囲気がよい (屋上も有)。スタッフはみな感じがよく、頼み事もよくやってくれました。込みの朝食もよかった。立地もアクセス的にはよいと思ったのですが、

1つだけ難点だったのは⇒ 土曜夜の騒音は最悪という問題。斜め向かいの3階は、エアコンがあるのに窓開けっ放しで半端ない大音量のディスコ、ちょっと異常レベル。

というより、この宿には「ガラス窓がない」!木製の扉のみ。そんなに高価なのか?それだけでなく壁の防音もダメ。

なので、欧米人の間では高評価のようですが、近所の感じ的には、ちょっとおすすめできないかもしれません。

ハバナの観光

旧市街

現在のハバナは、とても観光じみた感じもありました (もっと10年以上前に来るべきだったか)。なので私的には古都トリニダーの方が素朴でよかったですかね。

ヘミングウェイゆかりの場所 

  • アンボス・ムンドス (定宿だったホテル、511号室には記念プレート、屋上には眺めよいテラスのバー)

  • ラ・フロリディータ (行きつけのバー、かつて座っていたカウンター席には等身大の像、愛称「パパ」で親しまれた彼が愛飲したカクテル「パパ・ダイキリ」が有名、夜の方が雰囲気よく&ネオン照明看板も〇)

  • ラ・ボデギータ・デル・メディオ (この店のモヒートを好み、通っていたことで有名)

その他の見所は 

メインストリートのオビスポ通りを歩く、アルマス広場やカテドラル広場の周辺、夕暮れ時のプンタ要塞も〇

南東に行けば、ビエハ広場やサンホセ民芸品市場

西にはカピトリオ (米国のものを真似て造った旧国会議事堂)、その横にガルシア・ロルカ劇場や中央公園

とにかく旧市街は、建物が半端なくボロい (でもそれが趣ある、トップ画像)

新市街

革命広場 (内務省の壁にチェ・ゲバラの肖像) はマスト!

郊外のコヒマルや、ヘミングウェイ博物館 (私は行ってませんが)

クラシックカー

クラシックカーカテドラルから北へ抜けたあたりや、西の中央公園北側にクラシックカーが並んでいます。

クラシックカー乗車=今ではすべて観光用タクシーで、このときは1時間30CUCで (予想通り。ただ話をしたのが客引き係とは知らず、CUC1チップ渡す)、車種はピンクのFORD (載せている写真はまた別の車です)。

モロ要塞側エリアへ行きたいと希望を伝えると、海底トンネルをくぐり対岸へ→

ドドドドっ~とすごいエンジン音で、テンションが上がります!まるでディズニーランドのアトラクションのよう。こんな車で一般道を走るなんて、まずないですので。

ミリタリー・エキシビジョン&キリストの像で一旦下車 (第1ゲバラ邸宅、ガバーニャ要塞、対岸の景色も)→

モロ要塞へ (案内してもらった穴場スポットから眺めるサンセットは、「告白の答えは絶対Yes」と言われているほどのロマンティックさ)→ 革命広場前で終了。

同乗ガイドがいたので+チップ5CUCで=計36CUC、まあよい体験でした。皆このクラシックカー乗車を求めて、キューバへ行くのだと思いますから!

ハバナのレストラン

社会主義時代の有名老舗店は、質もいまいちなのに高くてツーリスト・トラップ的 (勝手にサ料10%取る店多い)。

外貨獲得のために新しく始めた私営店の方が、質もサービスもよく感じました (値段も良心的)。私が利用したおすすめを2店ご紹介します⇒

Habana61

habana61店内期待を裏切らない、洒落て見えるが真面目にやっている、質の高い料理&良心価格の店・・・

あちこちで紹介され人気の店のようです。前夜に、直接店に行って予約 (無断キャンセルが多いため、現在ネット予約は受け付けてないとのこと)。店は早めの18:00でも混んでいた。

2人で前菜3皿+メイン2皿を注文。前菜は⇒ コロッケ (多くの口コミの通り確かに美味、チーズ風味で濃厚)、タコのカルパッチョ (ごく普通)、タロイモのクリームスープ (予想と違って、創作系ですごく美味)。

タロイモのクリームスープ&コロッケメインは⇒ ロブスターは、シンプルグリルでフルーツソース?とっても肉厚。口コミ意見にあった大味という感も多少あるかもですが、それでも美味で、値段は14CUCと安い!

Masas de cerdoは、揚げた角豚肉でキューバ名物ですが、まあまあ (8CUC)。

でも総じてとても美味です。創作料理の店に見えるかもしれませんが、そうではなく、伝統キューバ料理を現代風にお洒落に盛り付けているという感じ&値段はほんとリーズナブル。

これだけ食べて、ビール5本注文して、2人でチップ入れて=50CUC。勝手にサ料10%とかチャージしてこないし、黒豆ライス&バナナは無料でメイン皿に付いてきますし。

狭めですがお洒落でモダンな店内、英語を話す店員は丁寧でサービスも〇、評価が高いのも納得、行ってみてよかったです (ただし支払いは現金のみなので注意)。

場所⇒ 61 Habana, La Habana 10100 (旧市街の北、革命博物館の東)

Donde Lis Restaurante & Bar

ロブスター質がよく良心価格・真面目にやっている店!・・・この店も口コミで美味しい店と紹介されていました。

この旅行では、ここにきて初めてすごいって料理に出合えた気がします。夕食で利用、日本からメールで予約をしていって。19:00過ぎると満員になる感じでした。

注文したのは⇒ ロブスターNazabal Beach風 (シンプルなガーリックグリルで15CUC)&ロパ・ビエハ (しっとりソースがなんとも言えない、同じものを食べても全然違う、8CUC)。

サイドは別で (黒豆ライス1.5CUCなど)+ビール2.2=計2人でCUC32ほど。

店内は狭めながらもモダンデザイン、スタッフもとても親切な感じでした。

場所⇒ Tejadillo 163, Entre Habana y
Compostela, La Habana 10400 (上店より南へ2ブロック)

その他のレストラン

アイスクリームは、国営の「コッペリア」が有名。私は「Helad’oro」という新しめの店へ。

老舗「Museo del Chocolate」で飲んだホットチョコレートもよかったです。

「Cerveceria Plaza Vieja」は、ビールを飲むだけならOK、食事は高くてボッタクリ・態度も悪い (なので評価低い)。

他に、行ってはいませんが、候補に挙げていた店は⇒

民営系 

  • ドニャ・エウティミア・・・カテドラル広場南西・袋小路の一画、レトロな雰囲気・値段も手頃でサイド付
  • 304 O'Reilly・・・タパス・バーとあるが料理も出し、ランゴスタとタコのから揚げは絶品とのこと、サ料10%別

国営系 

  • カフェ・タベルナ・・・ビエハ広場北東、ハバナ最古、ソン演奏&ダンスが魅力で連夜賑わい、食事は高くて△か
  • エル・パティオ・・・カテドラル広場北西、コロニアル建物で雰囲気〇、ソンの演奏、料理はよいがサービス△と
  • ラ・ミーナ・・・アルマス広場南西、雰囲気よい、ツアーも利用
  • ラ・マリーナ・・・ビエハ広場から東奥へ、値段安め、中庭パティオ、生絞り砂糖きびジュース

キューバ料理

料理

  • Ropa Vieja・・・細切りにした牛肉のトマトソース煮風
  • Masas de cerdo・・・豚の三枚肉を角切りにして揚げたもの
  • Arroz Congri・・・赤インゲン豆と塩玉ねぎ・豚バラ肉・油を加えて炊き込んだ米料理 (サイド)
  • Frijoles Negro・・・黒いインゲン豆のスープで、白飯にかけて (サイド)

飲み物

  • ビール・・・ CRISTAL (薄めのノーマル、4.9%)、Bucanero (アンバー系、5.4%)
  • モヒート・・・ラムのミント葉入りカクテル
  • ダイキリ・・・ラムベースのショートカクテル (砕氷+ライム)
まとめ

いかがでしたでしょうか。キューバならではの計画と準備をしっかりしておけば、あとは行くだけです。

ただ入国事情についてや、あとキューバもどんどん観光化していき、CASAやレストランも新しいものができていると思われますので、最新情報は必ずチェックをしてからお出かけ下さい。

ハバナ以外の街観光については↓↓↓をご覧下さい!

それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!

■もしツアーで行かれるという場合は⇒

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