春の道東ツアー、ひがしもこと芝桜、知床など添乗レポート

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初めましてMASAと申します。添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行に出発する前の参考に】の国内編です。

この記事では、私が行った春の道東ツアーがどんな感じの観光だったか、添乗レポートをお話しします (2022年5月後半+6月前半)。

ツアー選びの参考に、また観光地やホテル選び用にお読みいただければと思います。

各地&バス移動でのガイディング、ホテル宿泊記も載せていますので、予習復習にも是非!

芝桜、チューリップ、水芭蕉

本州よりも遅く、4月下旬~5月中旬が時期でしょうか。ツアーによっては、開花状況で立ち寄りを変える行程で。

ひがしもこと芝桜公園

網走と屈斜路湖の中間、東藻琴市街の南、小高い丘陵10ヘクタールに広がる芝桜の丘。1つ1つ手作業で植えるのだそうです。

2022年の開花状況は5/23時点で、平地が満開、斜面は満開を過ぎて5~7分咲でした (TOP画像)。

でもバスガイドさんの話によると、パンフレット写真のように本当にキレイに咲くには気象条件が関係するらしく、今年は雨が少なかったので初めからあまりよくなかったとのことです。

団体入口から入って、左の階段を上っていくと、ピンクの鳥居をくぐって頂上に神社がある展望台ですが、かなりしんどいので、乗り物で東屋まで行くのがよいです (往復で300円)。

いろんな場所から写真を撮りたいので、60分取っても時間は余らない感じでしたが、時期がズレたり天候が悪いとまた変わると思います。

かみゆうべつチューリップ公園

かみゆうべつチューリップ公園開催期間は5/1~6月上旬、見頃は5月中旬~下旬とのことですが、私が訪れた5月末にはもう2割ほどでした (なので入場料は取られず。中旬出発の日報に8分咲きとの報告)。

今年は温暖で、見頃が例年 (20日頃) より1週間早かったのだそうです。事務局長とお話しをしたら、それでも狩りたいところをなんとか残してくれていたとのことで、お花自体はキレイに咲いていました。

というのは、通常は売り物にするため早く狩ってしまうので、例えばオランダのキューケンホフ公園などでは、見られるものは蕾の状態のものばかりだったりで。

7万平方メートルで、キューケンホフほどは広くないですが、いろいろ種類があってお花は可愛らしい (200種類)。

場所はサロマ湖の西で、チューリップの時期でなければ人は全然来ないところだと言っていました。

水芭蕉の群生地

時期は4月下旬~5月上旬で、4月下旬発のツアーに入っているかもしれません。網走手前の呼人にて、国道39号線沿いに見えます (下車は危険なので車窓で)。

私は5月末にこの地を通りましたが、群生しているのが見えました (白いのは葉っぱで、花は見えないのだそうです)。

その他の植物&野菜

春に咲く花、有名な木

  • ライラック
  • ナナカマド
  • エゾムラサキツツジ (硫黄山付近のツツジは白、時期は6月過ぎ)
  • トドマツ、エゾマツ (枝先が上がっているか下がっているかで見分ける)
  • シラカバ、ダケカンバ

野菜・穀物

  • アスパラ
  • ビーツ (苗の頃は畑に白いものが見える)
  • ジャガイモ
  • 秋まき小麦
  • 玉ねぎ (北見は生産量日本一、西相内に最大規模の玉ねぎ集出荷施設)
  • 白花豆 (温根湯)
  • 行者にんにく
  • タケノコ (千島笹などで細い、竹林ないので)
  • ジャガイモ焼酎 (清里町)
  • ななつぼし (北海道のお米)

道東の観光 (知床~網走)

知床クルーズ おーろら号

知床クルーズおーろら号 船から見る知床半島の断崖はじめに、この度海難事故で犠牲になられた方々へ哀悼の意を表します。

ここでは、いつも利用する観光船おーろら号と、2022年5月末での一旅行会社における対応についてお話しします。

まず船は大丈夫か?という質問に対して、今までそのような事故は起きたことはないし、会社の事務所でお話を聞いてもふつうは起こりえないとのことです。

ではツアーでの観光はというと⇒「乗らない」選択があり、その方はバスガイドが別観光へご案内+一部返金でした。

毎回1~2組の方は乗らない選択をされる感じでしょうか。知床半島は海側からしか見えない部分も多く、普段なら壮大な自然の景色を楽しめるのですが、こればかりは何とも言えないところです。

船タイプとコースについて・・・船は3階建てで、2階から乗り込むと前方が有料特別席、3階はオープンデッキ。私はカムイワッカ滝で折り返す90分コースしか乗ったことがないですが、知床岬まで行くのは3時間45分。

またこの船は、冬になると網走に移動して、砕氷船として活躍します。

知床五湖

昔は専門ガイドをつけ、鈴を鳴らしながら草むらの中を歩いた記憶がありますが、今はフィールドハウスより高架木道を歩いて一湖まで行けるコースもあります。

この高架木道とは、クマが上ろうとしても電流線が張ってあるので安全というもので、総工費10億円だそうです。

途中に2か所展望台あり、往復1.6km・40分ほどです。ただ天気が悪いと知床連山も何も見れません。

天に続く道

天に続く道斜里町峰浜、国道334号線から少し東へ逸れたところにスタート地点、丘の上から見下ろすので、真っすぐな道が天に続くように見えます。

道は西へいくと334号線から244号線に変わり、最後は244号線から逸れて実際は少しズレているのですが、遠くからだとわかりません。

全長28.1km、ガイドさんによれば、北海道は真っすぐな道だらけなので、ちょっとくらいでは話題にならないと。

本当はスタート地点で下車したいのですが、バスが停まれるスペースはないので、少し西の展望台横の道より写真を。

ちなみにこの展望台は、個人が自分の土地に有志で造ってくれたものらしく、上るのは自由ですが、何かあっても自己責任とのことです。

上手く撮るならズームアップでいきたいところですが、(私の)スマホでは画像が悪くなるのでやめておきました。

道の駅しゃり

知床斜里駅の近く、観光案内所+WCのみですが、隣に土産「斜里工房しれとこ屋」&食事「くまうし」(豚丼、摩周そば) があります。

もしここで自由昼食なら、他にもパン屋「シャンボール」、コンビニ「セイコーマート」など。

ちなみにツアー食では (全付き or オプショナル)、バスで5分の「藤苑」へ、鮭チャンチャン焼きや知床豚など。

小清水原生花園

小清水原生花園オホーツク海と濤沸湖に挟まれた細長い砂丘の上一帯で、売店より先に進んだ駅舎横の線路を渡って丘に上ります。

でもお花は、5月末ではまだ1割に満たないほどでした (ピンク色のハマナスの花が少々)。見頃はやっぱ夏ですね (6月中旬から7月下旬)。

その後、6月中旬に訪れたときには、黄色のエゾキスゲ、オレンジ色のエゾスカシユリ、黒色のクロユリ他が咲き始めていました (黄色ではまた別に、センダイハギという花あり)。

濤沸湖 水鳥湿地センター

環境庁の施設、事前に予約、着いたら靴を脱いで館内展示室にあがる。湖の四季を紹介した映像を見てから、館内学芸員が設定してくれる望遠鏡で水鳥を鑑賞。

私が訪れたときは、有名なオジロワシ他、鵜やシギ類、カモ類を見ることができました (説明がないとわからないし見つからない、案内してくれた方はとても詳しかったです)。

その他の観光スポット

  • 知床自然センター (MEGAスクリーン映像、フレぺの滝遊歩道など)
  • オシンコシンの滝
  • 藻琴駅 (映画「網走番外地」の中で網走駅として出てくる)
  • 北浜駅 (オホーツク海に一番近い)
  • 北方民族博物館
  • 博物館 網走監獄
  • 天都山

道東の観光 (弟子屈~斜里)

来運神社

斜里町から少し南へ入った清里町の東、自然の中にあり、斜里岳からの水が湧水となって出てくるのを飲むことができ、少し上ると神社があります。

道の駅パパスランドさっつる

清里産ジャガイモ焼酎 道の駅パパスランドさっつる岡崎朋美展示コーナー清里町 (小清水と斜里から1文字ずつとって) の南西にあり、パパスとは南米スペイン語でジャガイモの意味。ジャガイモ焼酎と、元スピードスケート選手の岡崎朋美さん展示コーナーがあります。

その他の観光スポット

  • 養老牛温泉
  • 裏摩周展望台

道東の観光 (釧路~根室~知床)

道の駅 厚岸コンキリエ

厚岸産の牡蠣は有名。牡蠣好きな方は是非試したい!一度立ち寄りでオプショナルがありました⇒2階の「炙屋」にて生牡蠣 or 蒸し牡蠣。

また高台にあるので、展望台からは湾と厚岸湖が臨めます。

浜中町

『ルパン三世』の作者モンキーパンチの故郷。霧多布岬の総合文化センター内には、モンキーパンチ・コレクション展示あり。

トドワラ

概要 

トドワラオホーツク海に「つ」の字型に突き出した野付半島は、全長約26kmの日本最大の砂嘴(さし)。

その半島の先端近く内側にある、海水に浸食されたトドマツが立ち枯れた姿がトドワラです。

2022年6月時点で、残っている木はわずか6本でした。ガイドさん曰く、土に帰っていくのだと。

今ではネイチャーセンター手前にあるナラワラが、新たな見応えあるスポットになりつつある感じでしょうか。

あと別の話で、この辺りから国後島はとても近いです (悪天候だと見えない)。

野付湾クルーズで 

トドワラへのアプローチ①・・・尾岱沼漁港より小さな船にて、海側から見る。

本来は船は片道のみで、あとはネイチャーセンターまで歩きなのですが、現在は桟橋が壊れていて往復船。

私が行ったときは欠航、乗ると時期によりアザラシが見られるようです。

歩き or トラクターで 

トドワラへのアプローチ②・・・ネイチャーセンターより徒歩で片道30分 (1.3km)+木道5分。

もしくは片道はトラクターにけん引されたワゴンに乗って (500円)、片道は花を見ながら歩く。もし悪天候とか歩くのが大変なら往復トラクターで (1000円)。

でも最後の木道は歩かないと、かなりの遠望となってしまいます。

羅臼

海沿いに『北の国から2002遺言』のなかで使われた「純の番屋」(現在は食堂) があります。

知床峠

国道334号知床横断道路が、2022年は6/10より終日通行可能に。6月に行ったツアーではちょうど開通していて、この道を通って標津→ウトロへ。

羅臼より少し山に入ると、左手に「熊の湯 (露天風呂)」が見えます。

そして知床峠展望台からは、悪天候ながら、雲海の上に羅臼岳 (1661m) が見えました (まだ雪が残っている)。

さらにはウトロ側に下りて海沿いの道脇にて、山側草の中に野生のクマを発見!

道東ツアーで泊まったホテル

  • 層雲閣 (層雲峡)
  • 大江本家 (温根湯)
  • 花ゆう香 (阿寒湖)
  • あかん游久の里鶴雅
  • 北こぶし知床ホテル&リゾート
  • KIKI知床ナチュラルリゾート

層雲閣 (層雲峡)

1923年創業ですが、ロビーとレストラン、一部の部屋はリニューアルされて、ナチュラルな今風でキレイです・・・

宿HPに載っている多くのお部屋は洋風ベッドですが、私たちはふつうの和室でした。

お風呂は1階内風呂と5階露天風呂 (+内湯も) があり、温泉は天然の湯の華が混じっています (湯垢ではない)。

夕食はライブキッチン、カニの足やステーキを含むバイキングでしたが、問題点は並ぶ列が一列しかないので、大行列してしまう点です。

朝食もそうなのですが、一番取りたい料理が最後においてあるので、ずっと列にいないといけないのです。個人客向け宿なのかスペースが狭いため、配置が難しいのですかね。

また、せっかく宿から指定されて時間に行っても、一部の個人客やあとの時間の団体客も紛れていたりで...

宿泊客は、どうみん割を利用した地元の個人が多い感じでした。

大江本家 (温根湯)

層雲峡から北見に向かう途中に位置する老舗ホテル。靴を脱いで上がる和モダンの洋室ベッド、または和室のお部屋 (いまだに禁煙部屋もあり)。

温泉は「美白の湯」と呼ばれ「源泉かけ流し」のとてもよいお湯、温泉棟の1階男性と2階女性。

夕食は宴会場で和食膳、朝食は地元食材をふんだんに用いたバイキングで種類多め。

料金は他に比べるとお手頃な割に、この温泉とお食事なら、個人でも泊まりたいですね。道民の方でなければあまり聞かない温泉名かもしれませんが是非。

花ゆう香 (阿寒湖)

同じ鶴雅グループの上位クラス「あかん游久の里」と比べてしまいますかね。部屋はそんなでもないですが (狭めの和室ベッド、街ビュー)、

夕朝食のバイキング料理の種類の多さが全然違うのと (この宿も料理コーナーが分散していない=一列で並ぶので大混雑、指定された時間に行っても2団体いたりで)、

大浴場が内湯しかなく狭い (ですが無料ミニバン送迎で、游久の里に入りに行くことが可能。ついでにアイヌコタン周辺を歩いたり)。

「あかん游久の里」については↓↓↓記事をご参照下さい!

北こぶし知床ホテル&リゾート

昔から上ランクの宿ですが、改装したのかロビーもお部屋も落ち着いた茶系でシックな雰囲気ですす・・・

今回お客様は、本館のパーシャル海ビューのツインで、とてもよかったとの意見。

大浴場は西館8階、ウトロ港のパノラマ景色が臨める広めの温泉で、サウナが有名だそうです。

夕朝食は共に西館2階の「波音」にてバイキングでしたが、お料理は魚介類など質のよいものが出ていました (バイ貝やホタテ焼、知床ハンバーグなどなど)。

料金を見ると、ツアーだと高いホテルがお得に泊まれるのはすごいと思いましたね。

個人の方たちはどうみん割利用でしょうか、西館に泊まっているようでした。でももし私が個人泊だったら、正規の本館ツイン料金なら、少し足して、オホーツク倶楽部・和モダンツインがよいですかね!

オホーツク倶楽部はロビーにある専用ラウンジに入れ、またせっかくなら食事も「グリル知床」でがいいかなぁ。

ちなみに私が今回泊まった部屋、業務用とばかり思っていたら、なんとHPにシングルとして載っていてビックリ!業務泊でも高かったというのに、さらに個人予約だとさらに高くて。

KIKI知床ナチュラルリゾート

KIKI知床ホテル・ナチュラルツイン部屋上記の「北こぶし」と同経営 (昔泊まった時は「風なみ季」)、ウトロ港から5分高台に上がった場所にあります。

契約では西館の標準和室だったようですが、今回はたまたま南館のナチュラルツインという部屋に!2018年改装済みということで、ものすごくキレイでした (お客様は大満足、私も珍しく同タイプに)。

ベージュ系で木材を使用した感じで、ロビーも落ち着いた感じ、大型モニターで知床半島の映像を上映。

温泉はかけ流しのよいお湯、食事は朝夕共に南2階バイキングで (夕食はステーキなど美味しく大好評、朝食では知床名物の「カツゲン」という乳酸飲料を是非)。

北こぶしに劣らぬよさですが、料金もそれなりにしますね (なのでツアー泊だとかなりお得)。

まとめ

いかがでしたでしょうか。春の北海道は、本州より遅めに咲くお花が素敵です。富良野のラベンダーや原生花園にはまだ早いですが、涼しめで気候的にもよいと思います。

北海道はどの季節に行っても、季節ごとの楽しみがまた違ってよいと思うので、是非春にも行ってみて下さい!

レンタカーの旅もよいですが、北海道は距離も長いし知らず知らずスピード違反で捕まることも多いのだとか。

遠くから飛行機を利用してだと、ツアーの方が割安&長いバスの道中もガイドさんの話が聞けるのでおすすめです!

■北海道に添乗員同行のツアーで行くなら

それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!