酸ヶ湯&青荷温泉に泊まる、東北・湯巡りツアー

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初めましてMASAと申します。添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行に出発する前の参考に】の国内編です。

この記事では、最近私が行った北東北の湯巡りツアーがどんな感じだったか、お話ししたいと思います。

酸ヶ湯&青荷温泉にツアー泊

私が乗ったツアー行程

なかなか予約が取りにくい酸ヶ湯&ランプの宿で有名な青荷という、一軒宿の温泉泊×2+日帰り入浴×3で、計5つのお湯に入るという温泉巡りがテーマのコースでした。観光は時間たっぷりの自由行動で、行程もゆったりめ。

1つ1つが個人では行きにくい場所にあるので、ツアーで行くのが楽だと思います。

行程 宿泊地
1 乳頭温泉郷、新安比温泉 酸ヶ湯
2 鶴の舞橋、弘前公園 青荷温泉
3 ねぶたワ・ラッセ、東北温泉

東北新幹線はやぶさ号にて、行きは盛岡、帰りは新青森 (2021年11月)

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JR+宿の個人ツアーについては、ページの一番最後に紹介しています

酸ヶ湯温泉旅館

酸ヶ湯温泉旅館の建物外観 酸ヶ湯温泉旅館の館内階段国民保養温泉地第1号に指定された、300年以上もの歴史ある名湯。

日帰りで入浴することはありますが、泊まりはあまりないので非常に貴重、よかったです。久々ここの温泉に入りましたが、やっぱ泉質がものすごくいいですね!(酸性硫黄泉)

それに昔ながらの湯治場宿の感じがよいです (最近、和室にベッドが多いので、純和室はよい)。かといって食事は、このような山上という場所なのに豪華でとても美味しかった!(期待していなかったので意外)

玄関で靴を下駄箱に入れたら、右奥の7号棟へ(左側エリアは湯治棟)、部屋はバス・トイレなしです。

八甲田の標高約900mの高地にあるので、11月中旬では地面に多少雪も。またロビーでは清水が絶えず流れてきていて、飲むことができます。

ヒバ千人風呂 

名物の総ヒバ造り大浴場は混浴で (昔からの湯治場の伝統か)、男女が両端に離れて入るというルールですが、女性側からは奥にある「四分六分の湯」(広くて、熱い湯)に出てきて、そこは大丈夫な感じですが、

男性側の脱衣所に近い「熱の湯」(少しぬるめ、狭い)へはちょっと無理ですね。ですが夜20~21時と朝8~9時に女性タイムがあります。あとシャワーで頭を洗うのは、内風呂の「玉の湯」(男女別)でのみ。

お湯は白・黄色っぽく濁っていて酸性硫黄泉なので、眼に入ると痛いし、服を着た後も匂いが残るほど強いです!でも何回も通いたくなる、素晴らしい湯だと思います。

ランプの宿・青荷温泉

ランプの宿・青荷温泉の夕食期待しすぎは禁物と前から言われてはいますが、やはり一度はどんなものか行ってみたい宿だと思います。灯りがランプしかないのがウリですが、その不便さを楽しめるかどうかで感想が分かれるでしょうか。

黒石から浅瀬石ダム横を通り、ツアーのバスは狭い山道を途中まで上って行ってからホテルのマイクロバスに乗換え。開湯は昭和4年、泉質は単純泉ですが源泉かけ流し。

玄関で靴を下駄箱に入れ、帳場へ、すぐ隣が食事をする大広間 (上の写真は小広間)、反対側が小喫茶&売店。

部屋は本館・左の水車館+橋を渡った3つある離れ(人数が多いと使用)にバラバラに分かれる。部屋内の造り・大きさはほぼ同じ(それぞれに良し悪し、大人数は幻渓館へ)。館内全体は酸ヶ湯みたいに広くない。

お風呂は4つあり、健六の湯は玄関の外、内湯は水車館、露天 (混浴で17-18は女性)&滝見の湯 (露天付き) は橋向こう (本館奥の出口からサンダル履いていく)。内風呂はすごく熱く、露天は冬はぬるい。

ボディーソープとリンスインシャンプーはありましたが、シャワーがないので、あがり湯をかぶりながら体と頭を洗いました。

ランプのみで素朴に過ごす 

ドライヤーはなし、微電流なので使用不可で、コンセントもない。なのでテレビや冷蔵庫もなし。あと携帯電話の電波は届かない場所にあります。

食事は朝夕共に大広間にて決まった時間に、座布団に座る(無理な方は小椅子も使用可)、暗くて料理がよく見えない。

部屋に戻るとランプが1つのみ (絶対触ってはいけないと言われます、もっと明るくと自分で調節してはダメ、消してもダメ)。暗くて何も読めないし、他にやることもないし、お風呂に入ったらあとは寝るだけです。

部屋は寒いので石油ストーブが点いていますが、空気が悪くなるので消して寝ます。あと場所柄、カメムシがよく出没します。こういった過ごし方は滅多にないと思うので、貴重な体験と考えられるかどうかで評価が変わるでしょう。

鶴の舞橋、弘前公園、ワラッセの観光

鶴の舞橋

鶴の舞橋五所川原の南にある鶴田町から西へ、津軽富士見湖に架けられた日本一の木造三連太鼓橋。樹齢150年以上の青森産ヒバが700本使われている。建造は1994年と新しい。

丹頂鶴自然公園側でバスを下車し、富士見湖パーク側へ橋を渡る (天気がよければ岩木山を見ながら)。丹頂鶴は囲いの中にいる (尾が黒い)。

橋を渡った右のバス駐車場に土産屋があり、冬ぶどうスチューベンが売っていました (作付け面積・生産量ともに鶴田が日本一を誇っている)。

弘前公園

弘前藩初代藩主である津軽為信が1603年に築いた弘前城が基になった公園で、南北1km×東西600mとかなり広い。

桜の名所として有名ですが、今回11月半ばで紅葉も楽しめました。真っ赤なモミジかいくつか見られ、とても綺麗で。

ツアーではいつも北東角にある「津軽ねぷた村」にバスを駐車。一大施設になっていて、①オプショナル昼食は「旨米屋」にて (ツアー用メニュー「貝焼き味噌&けの汁」など、自由食も可)、

②入場はツアーだと割引額400円で入れて、弘前ねぷたの展示だけでなく、津軽三味線の生演奏 (時間表を確認)、焼物などの工房、三味線の資料展示、庭園と、けっこう見応えあります。③土産店もあり。

すぐ近くには他に食べるところはなく、あるとすれば南東辺りでしょうか (公園南端まででも15分は歩く)。

観光はたいてい自由行動で、弘前城有料エリアは320円、東入口まで徒歩10分少々。2時間くらい時間があればじっくり回れそうですね。

他には北に、仲町伝統的建造物群保存地区というのがありますが、見所は石場家など2~3の住宅くらいで、通りは端正な住宅街といった感じでこれといって何もない感じでしょうか。

ねぶたの家ワ・ラッセ

JR青森駅のすぐ横、建物入って2階から入場、ねぶた祭りの山車の展示館で (ページTOP画像は金賞)、見学だけだと10分あれば十分ですが、映像&はやしの演奏は是非見たいです (時間確認)。

この施設は、以前の「ねぶたの里」の代わりでしょうか?また、ひらがなで「あおもり」表示だった旧駅舎も取り壊されてしまったのは、なんか残念な感じがします (何でも新しくすればよいわけではない)。

もし自由食を兼ねた自由見学なら、以下に食べるところをいくつかご紹介しておきます。隣にはA-Factoryという洒落た土産店群+食事(イタリアン/バーガー)の建物、また駅前にはリンゴ店もあり。

青森駅東口周辺の食事

  • 魚っ喰いの田(ワ・ラッセ店)・・・館内1Fにあり入場チケットがあれば100円割引に、煮干しラーメンや海鮮丼など
  • 丸青食堂 (アウガ新鮮市場)・・・海鮮丼 (高め)
  • お食事処 おさない・・・海鮮丼、郷土料理定食など (お手頃)
  • 居酒屋 弁慶 (チェーン店)・・・海鮮丼ほか (お手頃)
  • 青森魚菜センター のっけ丼・・・食券を買って、好きなものを載せていく方式
  • 味の札幌 大西・・・味噌カレー牛乳ラーメン(バター入り)他

今回私がトライしたのは⇒

くどうラーメン 

青森名物の煮干しラーメンで、バスドライバーさんが教えてくれた店。スープはあっさりめですが、よく出汁が効いていて美味しかったです (クセがなくちょうどよい、昔風)、麺は中ちぢれ麺。大サイズ550円が標準だそう。

乳頭温泉、新安比、東北温泉で日帰り入浴

大釜温泉 (乳頭温泉郷の1つ)

前の建物は昭和52年(1977)に焼失、由利本荘市の子吉小学校が校舎建て替えの際、譲り受けた資材で再建したそう。

源泉かけ流し、泉質は⇒酸性含ヒ素ナトリウム塩化物硫酸塩泉で、内風呂と露天があります。狭い建物で休憩スペースも無いに等しいですが、風呂上がりにビールや牛乳も飲めます (宿泊も可)。

ツアーでは大釜黒湯 (最奥で11/8~冬閉)、孫六のどれかでしたが、たいていはこの大釜のようです。近くの温泉から湯めぐりで来ている個人客も何人かいました(湯スタンプ帳を持って)。

有名な「鶴の湯」はこの乳頭温泉郷の1つで、少し離れた場所にあります。

あと乳頭温泉郷は、田沢湖から北東に山を上って行くので、個人では行きにくそうです (宿の送迎利用か)。ツアーでもよくコースに入っていますが、日帰り入浴でが多く、添乗の仕事で行くとなかなか湯に入れなくて残念です。

新安比温泉・静流閣

安比高原の北・高速道路の分岐点辺り、ホテル静流閣の温泉に日帰り入浴。通常は右の建物入ってすぐ地下が元湯の「金の湯」ですが、現在はフロントから入っていくルートでした (露天もあるが泉質は別、銀の湯は閉鎖中)。

泉質の特徴は⇒①強塩泉 (塩分濃度は海水の2倍、体が芯からあったまる)、②高張泉 (溶存物質が多いほど薬効成分が体内に吸収されやすい、3倍)、③重曹の洗浄効果とメタホウ酸の殺菌・防菌効果との説明。

東北温泉

青森駅から東へ1時間少々、小川原湖にほど近い東北町の何もないところにある、モール温泉です(十勝川と同じ)。

小さな施設で、地元の人が入りに来るお風呂(なので休日は混む)、とても団体が行くような感じではないです。日本一黒いお湯だそうですが、茶色だったそうです(私は入ってなく)。

でも源泉100%かけ流しで、庭園露天風呂もある、入浴料はなんと330円と良心的。わざわざ行かなくてもよいなんて声もあったようですが、こういったマイナーな秘湯こそ、温泉マニアにはもってこいでは!

まとめ

いかがでしたでしょうか。東北にはよい温泉がいっぱいありますね!

コロナ禍で海外はまだしばらく行けそうにないので、今のうち日本のよさを味わっておくのもよいと思います!

個人旅なら、新幹線・JR+宿泊がセットになったダイナミックレール(ツアー型)で行くのがおすすめです(2泊以上なら、2泊目の宿・復路出発駅の変更も可)、

■JR東日本「びゅうトラベル」やJTBで⇒

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それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!