丹後半島・伊根の舟屋、コウノトリの郷、天橋立をめぐるツアーの添乗記

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初めましてMASAと申します。添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行に出発する前の参考に】の国内編です。

この記事では、最近私が行った丹後・城崎ツアーがどんな感じだったか、観光地概略を交えて添乗レポートします。

行程
1 岐阜羽島→黒壁スクエア→天橋立 宮津
2 天橋立→伊根→経ヶ岬→琴引浜→ 城崎温泉
3 コウノトリ郷→豊岡かばん館→出石→京都丹後鉄道→

城崎温泉、京都丹後鉄道については↓↓↓をご覧下さい!

丹後半島一周

今回のツアーでは、東→西へ反時計回りにドライブしながら3か所に下車、伊根 経ヶ岬 →丹後松島 →屏風岩 (車窓) →立岩 →琴引浜 →城崎温泉へ

伊根湾めぐり遊覧船

天橋立よりバスで北へ約35分。周囲5kmの湾に沿って230軒もの舟屋が建ち並ぶ、重要伝統的建造物群保存地区。

2階建ての小型船・25分ほどのクルーズで、1階が舟のガレージになっている家々を海から眺めます。

奥の民家地区へは大型バスは進入禁止なので、手前から船に乗っての観光なのです。

ふだん波は穏やかだそうですが、私は前回たまたま欠航になってしまい、今回初めてだったのですごく楽しみにしていました (代案だと、高台にある道の駅からの遠望に)。

でも実際に乗ってみると、思ったより家の近くまでは行かない感じでしたかね (TOPの画像)。

出港すると反時計回りに進み、エサをあげる人がいるからか、カモメがたくさんついてきます。

あと、できればこの民家地区の奥へ、歩いて観光したいですね (宿で他社のTCさんとお話ししたら、なんと徒歩ツアーをやったそうです!)

経ヶ岬灯台

岬付近は高台になっており、細いぐねぐね道のドライブ→ 駐車場に到着。丹後半島の先端で、近畿地方の最北端。

岬の周囲に、石に柱状に割れ目の入った柱状節理があり、その割れ目が連なる様子が経巻を立てたように見えることから「経ヶ岬」の名が付いたそうです。

この岬には、全国で6台しかない第1等レンズを使用した灯台があり、崖沿いの緑フェンス辺りから、ちょこっと姿を見ることができます。

山道を片道15分登っていくと灯台まで行けるようですが、ご高齢のツアーなのでパス、今回は駐車場のみ10分ほどの下車 (ここのWCは汲み取り式??)

琴引浜

琴引浜国指定天然記念物、日本の渚百選にも選ばれている美しい浜で、砂の上を歩くと音がする「鳴き砂」の浜として知られています。

いつもなら浜に下りて実際に体験でしょうが、訪れたときはあいにくの雨、駐車場管理事務所の係の人が、建物内で説明&鳴き砂をやってくれました (駐車料=ガイド料か)。

でもほんと、砂はとてもキレイ!見下ろす砂浜も、雨でもキレイ!話を聞くと、ゴミを取り除いたり相当の美化努力をしてきたようで、その積み重ねが百選に結びついたというのも納得、素晴らしいです。

豊岡 (コウノトリの郷、出石)

兵庫県立コウノトリの郷公園

コウノトリ 

コウノトリの展示物国の特別天然記念物であり兵庫県の県鳥、両翼を広げると2mにもなる。1971年(昭和46)に、乱獲や農薬・環境の変化で絶滅、その最後の生息地が豊岡でした。

ロシアから譲り受けた6羽の飼育繁殖に成功し、2005年に試験放鳥、現在は100羽以上が豊岡の大空を飛び回っているとのことです。

車窓でも見かけますが、多くは鷺。コウノトリは首が真っすぐで、横に黒ライン、飛んでいる姿がカッコイイです。

豊岡市立コウノトリ文化館 

保護・増殖を行いながら野生化させることを目的とした、国が整備した施設で、公開エリア、兵庫県立大学や研究棟などから成り立つ。

ツアーでは、左奥にある文化館へ。ホールから外には、実物のコウノトリが見られ (翼の一部を切って高く飛べないようにしてある)、毎時00/30に職員の方が説明してくれます。

その他、展示物を見たりで40分ほどの見学。できたら100円の環境協力金を (グッズがもらえます)。

子授けや安産のご利益 

ヨーロッパでも、たまに道中の電柱上にコウノトリの巣を見かけます。「赤ん坊はコウノトリのくちばしで運ばれてくる」「コウノトリが住み着いた家には幸福が訪れる」と言われ、

その影響で、日本でも子授けや安産のご利益があるとして親しまれているのだそうです。

豊岡かばん

起源は新羅の天日槍命(あめのひぼこ)が伝えたとされる柳細工、円山川沿いに自生する杞柳で編んだカゴがはじまりと言われ、やがて「行李かばん」が誕生、国内トップのかばん産業へと発展。

相手先ブランドの製品を作っていたので、表だって豊岡の名は知られていませんでしたが、2006年に「豊岡鞄」ブランドが誕生 (時代の流れで方針変更)。

ツアーでは「かばんの館」という店に立ち寄り。種類は多いですが、「日本製」タグがついた製品を買いたいですね!

出石

天日槍がこの但馬の祖神と伝えられ、室町時代には山名氏が領主に→江戸時代には小出氏→松平氏が信州上田の仙石氏を国替えになったときに、信州からそば職人を連れてきたことから出石皿そばが特産になった。

大手前駐車場のすぐ北に、時計台である辰鼓楼、西に家老屋敷と伊藤清永記念館、南に城跡。今回のツアーでは、旅行会社利用の昼食場所が、南西に徒歩3分の「城山ガーデン」だったので、店の駐車場にバスとめおき。

歩く範囲も限られるため、食事を入れても1時間少々で十分でしょうか。また自由食でも、皿そばの店はたくさんあります。

宮津・天橋立

天橋立は日本三景の1つ、全長約3.6kmの砂州に、約6700本の松が生い茂る珍しい地形で、歩くと約50分。

傘松公園 vs ビューランド

傘松公園からの天橋立眺めビューランドからの天橋立眺め北の傘松公園へ上ることが多いですが、今回は南のビューランドへ。昼食場所である「橋立大丸」裏手の駐車場にバスをとめ、南へ徒歩5分ほど。

リフトは随時、モノレールだと上りは毎時00/20/40発、チケットを配り各自お好きな方で (傘松ではケーブル利用が多いが、こちらはリフトの方が早いか、共に下りはリフトが〇)。

眺めは、傘松は砂州が斜めに見え、天に昇りゆく龍のように見えることから「昇龍観」と呼ばれ、ビューランドの方は真っすぐで降臨するかのような「飛龍観」。共にまずは「股のぞき」をしてみましょう!

天橋立観光船

2階建ての船に乗って12分、横から砂州を眺めるという観光、今回は北の一の宮桟橋から→南の天橋立桟橋へ。

やはり展望台から見ないとなんだかよくわからない感じですが、けっこう混んでいて、皆追いかけてくるカモメにエサをやって楽しんでいます。

智恩寺、廻旋橋、「橋立大丸」など

知恵の輪灯籠&廻旋橋砂州の南側にある智恩寺は、日本三文殊の1つで、九世戸の文殊堂として知られている文殊菩薩の霊場、智恵を授かる文殊さんとして有名。

上記の船を下りて左に進むと、智恵の輪灯籠 (3回くぐると文殊の知恵が授かる)や 廻旋橋 (船が通るたびに90度旋回)、知恩寺の山門、「橋立大丸」。

「橋立大丸」で人気の土産は、オイル・サーディン、ピンと餅、丹波黒豆などで、自由食なら地元のソウルフード「カレー焼きそば」もあり。

自由時間があるツアーなら、砂州を少し歩いてみても〇。ちなみに上記でお話しした伊根を歩いた某社ツアーは、この砂州も歩破したそうです。

「ホテル アンド リゾーツ京都宮津」

ダイワ・ロイヤル系列、特徴は中心から少し離れた立地、大きな建物、シンプルで均一的な部屋 =団体向きで、ツアーでもよく利用。

眺めは両側海ビューのようですが、奇数番号の方が砂州側か?部屋は広めなので、3名用ベッド利用でも十分OK。

食事は朝夕共にバイキングで、時間指定でもすごい混みよう (平日だというのに個人客の多さにビックリ)、質はそれなりですが栗など季節のものを取り入れてあって〇。

大浴場は、露天風呂の方だけが温泉です。

長浜・黒壁スクエア

歴史

①わずか41年で廃城となった長浜城・・・「賤ヶ岳の戦い」で大勝利した豊臣秀吉が拠点とし、家臣の山内一豊が6年在城、家康の家臣・内藤信成の息子・信正が摂津国高槻に移る1615年に廃城。

②北陸から京都へと続く北国街道が通っていたので長浜の街は栄え (琵琶湖の北東)、日本海側から鯖が京都に運ばれていたこともあり、別名「鯖街道」とも言われている。

③1900年(明治33)、国立第百三十銀行の長浜支店が完成。建物の壁が黒漆喰であったことから、「黒壁銀行」という名で親しまれた。

建物を保存したいと、地元の有志が結成され、第3セクター「株式会社黒壁」が設立。1989(平成元年)、ガラス館などを合わせた黒壁スクエアがオープン、周辺に店が集まってきた。

ツアー自由散策&自由食

黒壁スクエア・ガラス館の外観ガラス館の西、道一本渡った所でバス乗降(回送)、今回は75分ほどのフリータイム。

食べる店は、ガラス館から東に進んだアーケードやその南北、また南北に走る北国街道沿いにいろいろ。

名物は、焼き鯖寿司、のっぺいうどん、近江牛など。サンドや串焼きテイクアウトの店もあり。

黒壁ショップは、ガラス館はベネチアングラスも手頃に買える感じで(イタリアよりも〇)、系列のオルゴール館なども楽しそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。伊根の舟屋は一度は行ってみたい場所ですし、天橋立は何度も行かれていると思いますが、またいろんな別の組合せで行ってみて下さい!

城崎温泉に行くのを目的に、+もう1泊をどこにするか?と考えてコースを選ぶのもよいかもしれません (遠くからだと行きにくい場所なので)。

■添乗員同行のツアーで行くなら⇒

それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!