ツアーで訪れるストラトフォード・アポン・エイボン、コッツウォルズ、リバプール、チェスター、湖水地方ほか

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初めましてMASAと申します。添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行出発前の参考に】です。

この記事は、ツアーで行くイギリスでの、ロンドン以外の街観光についてです。

よく訪れる街でのツアー観光はどんな感じか?またガイドがほとんど付かず、多めになる自由時間をどう過ごすか?についてお話しします。

ツアーコース選びの参考に、また出発前の予習に、お読みいただければと思います。

ストラトフォード・アポン・エイボン

ツアーでの観光は

ストラトフォード・アポン・エイボン(ハイストリート)この街の観光はシェイクスピアゆかりのスポット巡りです。木骨組の家が多いのが特徴でしょうか。

バス駐車場からHenley Streetを進み(歩行者天国)、シェイクスピアの生家で解散、あとは自由行動となるのが多いです。

生家に入場するのもよいですが、中はそんなに広くなく入場料も高いので、それほどシェイクスピアに興味がなければ、街散策がよいと思います。

フリータイムでのおすすめは

私のおすすめは、ホーリー・トリニティー教会までの散策です (片道15分)。

まず上記のHenley St.をさらに進むと、ラウンドアバウトの交差点に出るので、右に曲がるとHigh Streetへ。

このHigh Streetには、ハーバードハウスの他 (上の写真)、ニュープレイス博物館、ギルドチャペル、グラマーハウスなど見所いっぱい。

つきあたりまで歩き、左に曲がるとホールズ・クロフト (長女スザンナの婚家)。

その先がゴールのトリニティー教会 (奥の有料エリアにシェイクスピアのお墓)。

Henley St.に戻ってまだ時間があったら、買い物がよいですね (土産店が並ぶ)。

ツアーでの観光つづき

また、先のHigh St.へ曲がらず、まっすぐ(東へ)行くとエイボン川で、紅葉の頃はとてもよいです。

アン・ハサウェイの家は、また別に少し離れていて、ツアーではバスで立ち寄ると思います (外観だけ見ても、ですが)。

本当は本を読んで、この8歳年上の妻と一緒に仲良く過ごした部屋の、家具などの描写をいろいろ知ってから、中も見学すると、よさがわかるのだと思います。

あと下級領主の館をホテルに改装したマナーハウスは、この辺りに点在しています。

コッツウォルズ

概要

ストラトフォード西南方から~バース北方にかけて伸びている低い丘陵地帯で、牧羊と機織りで栄えてきた地方です。全盛期は14~17世紀。

町の規模の割には大きな教会が建っているのを、羊毛で稼いだ金でできたので、よそ者が妬み半分にウール・チャーチと呼んだほど繁栄しましたが、18世紀に産業革命が興こると、この地の手工業は衰退してしまうという歴史です。

この地方は、地元を掘れば出てくるウーライトと呼ばれるハニーカラーの石灰岩で統一された家々が特徴です。1つ1つの街は小さく、非常に素朴でなんともよいです。

ツアーで行く街は

  • ボートン・オン・ザ・ウォーター
  • バイブリー
  • カッスルクーム (かなり坂を歩きます)
  • チッピング・カムデン

上2つはどのコースにも入っており、下2つはたまに行く程度でしょうか。各街での観光は、特に何をするというのではなく、のんびり小川沿いを散策というような過ごし方になります。

ボートン・オン・ザ・ウォーター 

駐車場から細い道を3分歩くと、メイン通りのハイ・ストリートが走る開けたエリアへ。浅瀬のウィンドラッシュ川沿いの芝生には、思い思いにピクニックを楽しむ人々の姿が。そんなのんびりとした風景です。

通りにはハニーカラー建物のお店が並んでいて、30分少々の自由散策です。

川を南東へ行けばミニチュアビレッジ、北西へ行けば鉄道博物館・クラシックカー博物館などの入場施設、川向うには香水博物館やティーハウスがいくつか。

軽食なら裏に入った「スミス」が人気みたいですが、川沿いの店もよいですし(ページトップの写真)、お茶だけやアイスクリームも〇、また近くにあるパン屋もよかったです。

バイブリー 

マス養殖場でバス乗降だったら (2台くらい停められる)→ ツタで覆われたスワンホテル→ コルン川沿い道を進み (コイン式トイレ)→ 橋を渡る前後がビュースポット→ アーリントンロー (昔の毛織物工房だった家々)→

通り過ぎたら右へ曲がり、森林の道を進むと同じ場所に戻るという、一周の散策観光でしょうか。30分も要らないくらいの、素朴で小さな村です。養殖場に小さな売店コーナーあり。

リバプール

概要

北米、西アフリカを結ぶ三角貿易の拠点、産業革命で栄え (内陸マンチェスターから鉄道で運ばれた品物をここの港から輸出)、また悲劇のタイタニック号を擁していたWhite Star Line社があった街でもあります。

第2次大戦後は衰退を辿ったのち、再開発でウォーターフロントにはアルバートドックができました (洒落たショップが集まり、ビートルズ・ストーリーもここにある)。

ツアーでの観光は

このアルバートドックの他に大聖堂へ行くものがありましたが、やはりリバプールといったらビートルズでしょう!

マシュー・ストリートにある「キャヴァ―ン・クラブ」へ (まだ無名時代に演奏していたという地下のステージがある、有料)。

入場はしなくても周辺にはジョン・レノンの像などいろいろ、南西には曲名にもなっている「Hard Days Night」ホテルがあります。

John Lennon's Childhood House

ジョンレノンの幼少期の家ジョン・レノンが幼少期を過ごした家が、街中心から9km南東へ行ったメンローヴ・アヴェニュー沿いにあります (生家はまた別の場所で、売られてしまったそう)。

すぐ近くにストロベリー・フィールド、もう少し街寄りにはペニー・レインと、曲名にもなっているゆかりの場所がいろいろあります。

通常ツアーのコースには入っていませんが、ドライバーさんが特別に寄ってくれました。

チェスター

概要

西暦79年頃、ローマ軍がウェールズと戦いに備えた軍事都市。イギリスでは最良の状態で現存する城郭都市の一つ。

この街はまた商業と貿易でも栄えましたが、ディー川の泥堆積で大型船が航行できなくなり、産業革命からも取り残されてしまいました。

でもそのお陰で街は保存され、観光名所として再スタートを切れたという歴史です。

ツアーでの観光は

バスは北門から入っていき、市庁舎近くのバスターミナルでバスを降り観光スタート

現地ガイドが付かないので歩き方はいろいろですが、一例として⇒ 大聖堂前を東に抜け、城壁の上にあがって南に向かって歩く

イーストゲートの上を通り (ヴィクトリア女王の即位60周年を記念して置かれた時計塔)→

ニューゲートあたりで城壁から降りる (ローマ劇場跡、私設救済院9つの家付近)→

街の中心ザ・クロス辺りで解散し、自由行動に。

この中心部は「ロウズ」と呼ばれ、建物2階部分のバルコニーを回廊状につなげた、ショッピング・アーケードになっているのが特徴です。

参考までに公衆トイレは、バスターミナル南側の建物内と、ニューゲート~ブリッジストリート間にあるショッピングセンター入ってすぐの所に、無料でありました。

湖水地方

ウィンダミア湖の周辺観光

ツアーでは、ボウネス・オン・ウィンダミア~ レイクサイドの遊覧船 (40分)+その先ハヴァースウェイトまで蒸気機関車 (18分)のセット、

もしくはレイクサイドからボウネス・オン・ウィンダミアへの遊覧船、という観光が多いでしょうか。

そしてその後はたいてい自由行動ですが、行う場所は⇒

  • ボウネス・オン・ウィンダミア・・・湖畔の街で、一番行くことが多い
  • ウィンダミア・・・ボウネスから北東へ入った鉄道駅近くの街
  • アンブルサイド・・・湖北端から北へ入った街、川にかかるブリッジハウスが有名

ビアトリクス・ポター

『ピーターラビット』の作者、ビアトリクス・ポターゆかりの地めぐり・・・

The World of Beatrix Potter 

ボウネスの街、湖畔から北東へ10分ほど歩いたところにある、ディズニーランドのアトラクションのような展示館。

入場は、たまにツアーでも入っていることがあり、昼食も取ります。時間があれば個人で入場してもよいですし、売店利用やお茶だけも〇。

入場のスタート時間は決まっています。中は、好きなところでボタンを押すとストーリーが流れてくるといった感じで、広くはないです。

ニアソーリー村 

ウィンダミア湖の西岸(対岸)、ブース2でチケット買って、ピア3より船に乗って行くのですが、その先のミニバスが定員16名に達するとその時間発は受け付けてくれません (なので団体で行くのは無理)。

一度フリータイム中に行ったことがありますが、かなり素朴でこれぞピーターラビットの世界という感じでした。

ウィリアム・ワーズワース

ロマン派詩人、ワーズワースゆかりの地めぐり・・・

ライダル・マウント 

後半生を過ごした家、北のライダルにあり、丘の上で庭も素敵です (一度ツアーでも入場)。

ダヴ・コテッジ 

さらに北西のグラスミアにある、28歳の時から妹のドロシーと共に住んだ家で、元々は宿屋として建てられた建物。

スレート石を積み上げた低い石塀、薄く削いだスレートで葺いてある屋根という、この地方伝統的な造り。現在は博物館となっています。ツアーでの観光は外観のみ。

北西へ斜めに進むと観光バス駐車場があり、その先に橋渡ると右に教会、左奥にジンジャーブレッドの店、お庭にワーズワースのお墓があります。

599番バス 

もしフリータイムが長く、自力でボウネス・オン・ウィンダミアから、北のグラスミアまで行きたければ、このダブルデッカーバスで。

1日券£8.30 (5人券£23)、2階の後方はオープンデッキ。行きはダヴ・コテッジまで1時間近く、帰りは45分位で (バス停は教会近く)、20分おき。

その他、自由行動では

ボウネスだったら、湖畔から北東に上っていく道がメイン通りで、お菓子などショッピングが楽しいです。

The Belsfield Hotel 

ボウネス・ピア船着き場のすぐ東、緑の丘の上にあるホテルですが、テラスからの湖の眺めがとてもよいので、お茶をするのがおすすめです。

ツアーでも、このホテルでランチのことがありましたが、とても優雅でした。

その他の街

ハワース

マンチェスターの北東約60km、『ジェーン・エア』や『嵐が丘』の小説で有名なブロンテ姉妹が育った、ヨークシャーの丘陵地帯の田舎町。

この地に到着するまでに目にする景色は、荒涼としたムーアの台地です (ムーアとは、酸性土壌の上に背の低い草木のみが広がる土地のこと)。

見ていると、エミリー・ブロンテがこの地を舞台に書いた『嵐が丘』の、なんとも寒々しい情景が浮かんできます。

ツアーでの観光は⇒ 街の駐車場でバスを降り (裏の駐車場からの場合は畑を抜け、パリッシュ教会裏手に着く)、まずはブロンテ・パーソネージ博物館へ (ブロンテ一家が1820-61年に住んでいた家、外観のみ)。

あとはパリッシュ教会やブラック・ブルPUBなどを自由に回ったり、街は狭く見所は少ないです。

できれば、ここからムーアの台地にちょっと足を踏み入れたいところです (それらしき入口はある)。映画を見てから行かないと、イメージ湧かないかもしれませんが。

ハロゲート

マンチェスターの北東100km、リーズの北の街

「Crowne Plaza Harrogate」ホテル

ツアーで2泊、湖水地方へ往復するための拠点ならマンチェスター泊がよさそうなのに、なぜかルートから外れたこんな遠い街のホテルでした。

ところが着いてみてビックリ!建物はとてもよいし、なによりも街並みがとても美しく上品で。

あとから聞いて知ったのですが、このハロゲートというのは、街が美しいとイギリス人の間では有名なのだそうです。昔からスパ・鉱泉で知られており、王族や富豪たちが保養で訪れたそう。

部屋はとてもキレイ&シックな感じで快適、サービスの水あり、珍しく冷蔵庫(空)もあって、バスタブ・エアコン完備。

レストランは、朝は6:30~各自可。夕食は2晩ともここで食べましたが、雰囲気がよく、珍しくドリンク注文もテーブルで (誰が何を頼んだかまで覚えていて、正確にサーブ!)、内容はまあまあでしたが。

1つ難点は、朝エレベータが混み合ってなかなか乗れないことでしょうか (大会議室も付設していてビジネス客も多く、一大コミュニティーセンターという感じ)。

2泊目には街散策に出かけました。宿を出て右へ進み、Royal Bath手前を左に上って行くと街の中心、とても静かな感じです。

まあこの宿泊は、旅行会社が予算とかの理由でたまたまだったのでしょうが (この街を意図した訳ではなく)、結果的にはよかったですね。

ポントカサルテ (ウェールズ)

Pontcysllte Aqueduct and Canal

ポントカサルテ運河を航行するナローボートチェスターから南西へ30kmちょっとのところにある、トレヴァーの村と北西ウェールズのフロンカサルテとの間で、ディー川の上に架かる水道橋で、

上にナローボートが航行可能なランゴレン運河が載るという特殊なものです。

1805年に完成し、2009年に世界遺産登録。数年前に、一時期ツアーで流行った観光スポットです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ツアーでよく訪れる、ロンドン以外の街観光についてお話ししました。

自然で素朴なスポットも多くてよいですね。ざっと予習をして、自由行動にも備えていただければと思います。

■個人旅なら、ロンドン発の現地ツアー利用もよいです (日帰りでコッツウォルズ、ストラトフォードなど)⇒

それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!

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