アルザス・ワイン街道 リクヴィール、コルマール、エギスハイムのツアー観光+ミュールーズ

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初めましてMASAと申します。現役添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行出発前の参考に】です。

この記事は、ツアーで訪れたリクヴィール→ コルマール→ エギスハイムの、各街での観光についてお話しします。

ツアーでの流れと見どころのお話に加え、ストラスブールと反対側の拠点ミュルーズについても少々。

ツアーコース選びの参考に、また出発前の予習用に、お読みいただければと思います!

アルザス・ワイン街道とは

アルザス地方

フランス北東部にあり、ライン川に沿ってドイツと国境を接している。中心都市はストラスブール。

ハイムとかブルクとかドイツ語読みする村や町が多く、木組みの建物と共にゲルマン的な色彩を強く感じさせ、帰属をめぐってフランスとドイツを行き来した政治的激動の歴史を持つ地域。

アルザスワイン街道

ブドウ畑の風景ストラスブール西のマルレンハイムから、モルスハイム、オベルネ、セレスタ、コルマールと南下し、ミュルーズの西のタンヌの町付近まで、約120kmに渡る葡萄畑の丘の裾を行く街道。

アルザスで特筆すべきはワインで、西部を走るヴォージュ山脈の東側は、ブドウ栽培にとって最適な土壌が広がる丘陵地。その中に美しい小さな村々が点在します。

ブドウ品種は、リースリングやゲヴェルツトラミネールなど白が中心。試飲カーヴやヴィンシュトゥーブ(居酒屋)がいたるところにあります。

リクヴィール観光

その名も「ぶどう畑の真珠」。ワイン街道の中心に位置し、アルザスで一番最初に要塞化した町で、1000年に村が創立して以来、肥沃な大地に恵まれ公爵の城下町として栄えました。

16世紀の木組みの街並みが今でも残り、「フランスの最も美しい村」にも指定されています。

ツアー観光の流れ

リクヴィールの街並み1リクヴィールの街並み2南東にあるバス駐車場より北へ、階段を上って(すぐ右階段下にWC)進むと、市庁舎=旧市街の東端入口、あとは1本道を西端・ドルデーの塔まで行って戻ってくる散策。

希望の方を西端までご案内してフリー~の予定でしたが、最初からばらけていく感じ。旅慣れたお客様&この手の小さな街は、地図を渡して各自で自由に~がよいですかね。

メイン通りの途中左手にインフォがあり、日本語マップもらえます。

WCはそのインフォ角曲がったすぐに2つめ、ドルデー塔の右下に3つめ (どれも無料、3つめは男女共用で便座なし)。

見どころは

リクヴィール「Gratte-Ciel」リクヴィール「à l'Étoile」メイン通りを西に向かって、前半にGratte-Ciel (摩天楼、黄色い建物、1561年に切妻壁の建物をつなげて建設された。5階建て・高さ25m・アルザス地方で一番背の高い木組みの家の1つ)。

すぐ隣先、コウノトリの看板がある建物の屋根には、なんと巣があり、本物のコウノトリがつがいでいました!

左手インフォの交差点を右に曲がると3つの教会広場、インフォを過ぎてメイン通り後半右手にà l'Étoile (コルマールの画家アンシ作の看板など)。

とにかくどの建物も美しく、どこを見ても絵になります!街外はブドウ畑でこれまた〇。観光は60分でしたが、もう少しあってもよかったですね。

英語マップは公式サイト↓↓↓をご参照下さい
(Discovery tour of Riquewihr の Browse~ボタンを押す)

コルマール観光

川沿いや窓辺などいたる所が美しい花で飾られ、16~17世紀の木組みの家が続く旧市街はまさに中世の雰囲気。

アルザス地方で珍しく戦火の影響が少なかった街で、県の行政機関が置かれ、アルザス・ワインの生産地としても有名。

ツアー観光の流れ&定番ルート

2023/4現在、バス駐車場は北の「Lacarre (ラカール)」という場所で、南へ徒歩約7分でウンターリンデン美術館へ。

MONOPRIXを再集合場所にして、希望者は片道プティット・ベニスまで案内、自分で回りたい方はここで解散 (今回大半の方)、自由昼食入れて3時間。

上記美術館の向かいにインフォがあり、日本語マップ入手可。

英語マップは公式サイト↓↓↓をご参照下さい
(Colmar city mapを選ぶ)

もし歩くのが大変という方は、この近くからミニトレインあり (7.5ユーロ、イヤホン日本語あり、30分位)。

コルマールは、他のリクヴィールやエギスハイムより大きな街で、かつ道が迷いやすい感じです。

WCは、上記MONOPRIXの地下1F駐車場(清掃係いる)、プティット・ベニス近くならマルシェの北西角に(無料)。

  • ウンターリンデン美術館
  •  アイコンフォント-矢印下
  • 頭の家
  •  アイコンフォント-矢印下
  • ドミニカン教会
  •  アイコンフォント-矢印下
  • サン・マルタン教会
  •  アイコンフォント-矢印下
  • バルトルディ博物館
  •  アイコンフォント-矢印下
  • プフィステル館
  •  アイコンフォント-矢印下
  • 旧税関
  •  アイコンフォント-矢印下
  • プティット・ベニス

見どころは

プティット・ベニス 

イタリアのベニスを彷彿とさせる、運河沿いにアルザス地方特有の木骨組みの建物が立ち並ぶエリア。パステル調の家並みが可愛らしいです (TOPの画像)。

プフィステル館 

ジブリ映画『ハウルの動く城』のモデルとなったとされている建物。

1537年に帽子商人ルードヴィヒ・シェラーによって建設され、1567年に織物商人クラウス・シュタットマンにより外壁の装飾が行われる。当時イタリアで流行っていたベランダのスタイルを取り入れたといわれています。

プフィステル館La Maison des Têtes (頭の家)

頭の家 

111個の小さな顔の彫刻が施された「La Maison des Têtes (頭の家)」という名の建物。1609年建築のルネッサンス様式で、コルマールで一番有名な建築家ブージェーが手がけました。現在はホテル・レストランになっています。

ドミニカン教会 

1289年、ドミニコ会修道士によって建てられたゴシック建築の教会。祭壇に掲げられたマルティン・ションガウアー作「バラの茂みの聖母」が有名 (2ユーロ、13-15時&水曜は閉)。

ウンターリンデン美術館 

中世13世紀ドミニコ会派修道院の建物、グリュネヴァルト作『イッセンハイムの祭壇画』他、15~18世紀の宗教絵画。

入場13ユーロ、オーディオガイド付15、65歳~は2ユーロ割引、(火)休館。

バルトルディ博物館 

1886年にフランス政府からアメリカに贈られた自由の女神像を手がけたバルトルディの博物館で、像の原物が収めてあります。

自由昼食は

時間はかけたくないから軽食で。旧市街の通り道沿いに人気タルトフランベ店の「La Soi」などもありますが、

私はプティットベニスのマルシェ内でチョコケーキを食べました。野菜のレシュティやプレッツェルのサンドもよさそうでした。

今考えてみると、もっと街の北寄りにはパン屋がいっぱいあり、安くパンやケーキが食べられたかなぁと。

エギスハイム観光

コルマールから南西へ約7km、エギスハイム城を中心に同心円状に連なる木組みの街並みは、「フランスで最も美しい村の1つ」に指定され、

また「花いっぱいの町」グランプリで、1985年以降、最優秀成績の「4つ花」を収め続けています。

4世紀にローマ人が初めてブドウの苗をこの地に植えてから、アルザスワインの発祥地&中心地として栄え、現在では40軒ほどのワイナリーを抱えています。

ツアー観光の流れ

バスは旧市街の東、大きなブドウ圧搾機が置いてある広場にて乗下車 (WC無料あり)。すぐ北の道を左(西)へ3~4分歩き、中世の古い街内に入ったら自由行動 (60分少々)。

街に入って少し進むと右手にインフォ、日本語マップあり (参照画像は↓↓↓)

見どころは

ロンパール通り一周 

街に入ってすぐ左を見ると、よく写真に取り上げられている、道が分岐するスポットがあり、絵になります。

街は城を中心に同心円状に広がる造りで、2本の小路によって囲まれており、その外側の道 (ロンパール通り)を、上記の分岐ポイントから一周歩いてみるとよいです。

エギスハイム、ロンパール通りの一角エギスハイム城と聖レオン9世礼拝堂

エギスハイム城、聖レオン9世の礼拝堂・泉 

街の中心、八角形の城壁に囲まれた中に、エギスハイム伯の城と、伯爵家出身で11世紀フランスで初めてローマ教皇になったレオ9世に奉献された礼拝堂が建ち、向かいの泉とともに広場から見渡せます。

サンピエール・エ・ポール教会 

11世紀の建築で、ロマネスク様式と初期ゴシック様式が混在。入ってすぐ右に14世紀に作られた木造の「開くマリア像」があります。

ミュルーズ自由食、ホテル

Winstub Factory

ホテルフロントのおすすめで行ってみたモダン・アルザス料理のお店、場所は旧市庁舎広場の近く。

店内はぐっと照明を落とした夜のバーのような雰囲気で、週末ともあり混んでいて、周りはカップルが多めでした。

注文したのは (仏のみなので事前にメニュー調べて)⇒ バンズの部分がレシュティ (スイス風ハッシュブラウンポテト) になったビーフバーガー。伝統料理にこだわらなければ、ジューシー系でとても美味しかったです。

「Winstub Factory」のレシュティバーガー旧ミュルーズ市庁舎と広場

ミュルーズの観光

この街は、欧州で最大規模の鉄道博物館があることで有名。旧市街は、工業化が進む過程でほとんど再建されたため、中世の町並みはあまり残っていないようですが、

私が自由夕食がてらに行ってみたのは、中央駅から北へ徒歩10分のサン・テチエンヌ寺院&旧ミュルーズ市庁舎 (ピンク色で壁画が素敵)。

また意外や意外、この寺院の周囲北側には、地元アーティストによる壁絵が描かれた家が点在していて、散策していて面白かったです。

メルキュール ミュルーズ サントル

中央駅のすぐ目の前、寝るだけなので立地はどこでもよかったですが、旧市街まで徒歩で行ける街中なので、利用ホテル枠の中では一番でしょうか。

チェーン系列なので、団体には使いやすいホテル (老舗ヨーロピアン宿に泊まった後だと、味気なく感じるかもですが)。

ですが、部屋はシンプルなものの広くてそれなりの設備で、フロントも親切、食事も朝夕共によかったです (朝食にはクグロフが出ました)。

まとめ

いかがでしたでしょうか。アルザスはドイツ・ロマンティック街道に似た感じもありますが、また違った魅力!

観光は大方、小さな村の自由散策というスタイルなので、是非予習をして旅に備えていただければと思います。

また街は自力で回れるという方も、各街間の移動に関してはやはりツアーの方が楽なので (一筆書きで1日に3箇所立ち寄れる)、ストラスブール+ドイツ黒い森なども合わせたツアーで行かれるのがおすすめです。

それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!

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