スペイン・バルを楽しむために、タパス料理&飲み物を予習【ツアー・個人】

アイコンフォント-時計  アイコンフォント-更新

初めましてMASAと申します。添乗員がお届けするブログ【MASA-TABI|海外旅行出発前の参考に】です。

スペインのバル (BAR) は、ちょっと一杯立ち飲みするのに気軽に入れる感じで、一緒に食べるタパス (つまみ) は、レストラン料理より楽しいかもしれません。

でも店に入っても、どんなタパスがあるか知らず、ほぼスペイン語のみのメニューが読めなければ、注文できません。

そこでこの記事では、そんなバルを誰もが簡単に楽しめるように、ざっとどんなタパス料理があるか見ていきたいと思います。

さらに、典型的な飲み物やスペイン料理、私が行ったことのあるお店もあわせてお話しします。

ツアーでも、ちょっと時間があったらバルを楽しみたい!そのための最低限の予習をしていきましょう!

スペイン・バルについて

バルって何?

綴りはBARですが、日本でいうバーではなく、もっと賑やかな雰囲気で、タパスをつまんで一杯飲むところ。

夜にお酒を飲むだけではない

まずスペインの食事習慣は、朝食は軽く、昼食がメインですが13:30-16:00と遅めの時間、夕食は軽めに20:30~

ですがそれだと、朝から昼までが長いので午前に1回休憩があり、夕方にも一息入れるようで、その時の喫茶店代わりにもバルが利用されているようです。

スペインならではの文化

フランスに行けば、あちこち街角にカフェがある。イギリスに行けば、パブがある。同じようにスペインでは、バルが街のいたるところにあり、人の集まるちょっとした休憩の場のような感じでしょうか。

料理名を予習していく

言葉が話せないとハードルが高いなどと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことより大事なのは、

どのようなメニューがあるか、そしてその単語をスペイン語ではどう書くか・言うかを知っているかだと思います。料理名さえ知っていれば注文はできます、だから予習していく。

スペイン語の発音と注文

ほんのちょっと知っておくと役立つ、スペイン語の豆知識は⇒

発音注意点⇒ j はハ行 (ハモンなど)、ll はジャ行 (アヒージョなど)、ñ はニャ行で読みます。

注文する際は⇒ 料理名+ポル・ファール (英 Please) と言えば大丈夫です!

バルのメニュー

タパスとは

おつまみ用の料理・小皿サイズのことです (詳しい意味とかは抜きにして)。参考までに、「ラシン」は1人前食事用のサイズ、「ピンチョス」はつまようじが刺さった一口サイズ (ガラスケースに展示)。

基本的タパス

  • Jamon Iberico・・・イベリコ豚の生ハム (スペインに行ったら絶対食べたい!日本に持ち帰り✖)

  • Gambas al ajillo・・・エビのアヒージョ (ガーリック・オリーブ煮)

  • Tortilla de patatas・・・スペイン風オムレツ (ポテトたっぷり)

  • Calamares fritos・・・イカフライ

  • Mejillones・・・ムール貝

  • Croqueta・・・コロッケ

  • Albóndigas・・・肉団子トマトソース煮

  • Ensalada Rusa・・・ポテトサラダ

  • Boquerones en vinagre・・・アンチョビ酢漬

  • Champiñones a la Segoviana・・・マッシュルームのセゴビア風

生ハムは、ハモン・セラーノではなく(朝食とかにも出る)、ちゃんとしたハモン・イベリコを食べないとダメです!

ツアー食でもタパスメニューというのが出ることもありますが、個人食でもう一度お試しになることをお勧めします。

是非試したいタパス

  • Chipirones fritos・・・ ヤリイカのフライ (ビールが進みます)

  • Chipitos fritos・・・ホタルイカのフライ

  • Navajas・・・マテ貝

  • Almejas・・・アサリ

  • Patatas bravas・・・ポテトのピリ辛ソース

  • Berenjenas・・・ナス (天ぷらにして蜂蜜かけ他)

  • Buñuelos・・・ 魚などのすり身フライ団子 (バルセロナのタパス)

バルセロナなどで流行りの「創作バル」メニューは、この限りではありません。何だかわかりませんが、味は美味しいです。

ワイン

赤ワインは⇒ Vino Tinto、
白ワインは⇒ Vino Blancoで、ハウスワインでも十分美味しいです。グラス1杯は⇒
Una copa de vino~と言います。

有名な種類・銘柄は⇒

  • CAVA・・・スパークリング (バルセロナ近郊・ペデネス)

  • リオハ・・・一番有名な赤 (北部)

  • リベラ・デル・ドゥエロ・・・赤、少し力強い系 (北部)

  • サングリア・・・果物入り赤ワインのカクテル

  • へレス・・・シェリー酒 (南西、クセあり)

■スペインワインの事前予習!日本でも購入できます⇒

ビール

スペイン語で、Cerveza (セルベッサ)。グラス1杯の生ビールは、Caña (カーニャ)。

スペインではワインの方が主流かもしれません。ですがビールは美味しいし、タパス料理には合います!

主な銘柄は⇒ Cruzcampo (しっかり)、Estrella Damm (ふつう)、San Mighel (薄め)、Alhambra (ラベルなし緑瓶は濃厚)など

ソフトドリンク

コーヒーの種類

  • フェ (エスプレッソ)
  • コルタード (カフェにちょっとミルクをたらしたもの)
  • カフェ・コン・レチェ (カフェオレ)
  • テ (紅茶)

ジュースなど

  • Zumo de Naranja (スモ・デ・ナランハ)・・・オレンジジュース (生絞りは〇、バレンシア・オレンジは有名)
  • オルチャータ・・・カヤツリ草の地下茎をペースト状にして水・砂糖を加えた乳白色の飲み物、夏のバレンシア名物

ミネラルウォーター

ガスなし⇒ Agua sin gas (アグア・シン・ガス)、ガスあり⇒ Agua con gas (コン・ガス)。なので「ノンガス」と英語で言ってしまうと、コンガスと間違われるので注意です!

いくつかバルをご紹介

私が行ったことのある店の主観的評価です⇒

  • Ciudad Condal (バルセロナ)
  • Bodegas Castaneda (グラナダ)
  • Los Diamantes (グラナダ)
  • Bodega Santa Cruz (セビージャ)

Ciudad Condal (バルセロナ)

ツアー自由昼食で、人気の創作バルにトライしてみました・・・

「Cerveseria Catalana」へ行こうと思いましたが、この姉妹店の方がカタルーニャ広場から近かったので (北へ徒歩4分)。12:30ですぐ入れました (2階席へ。13:30に出る頃には順番待ち)。

店内はモダンな暗めの照明で、お洒落・落ち着いた雰囲気。モンタディート (小さめサンド) 以外は、英語メニュー有。料理は主に創作系ですが、どれを食べても美味しかったです。

サービスの係も英語で対応してくれて親切、オーダーしてからサーブまでもとても迅速。

ちょっと高めかもしれませんが、スペイン典型料理と考えないで、ふつうに斬新料理として美味しい店だと思います。

でも現地情報サイトの説明通り、大人数で行くとこの店は、タパスの威力を発揮するというのは本当でした、あれこれをちょっとずつ食べられて。日本人客もいっぱいいました [5点]。

Bodegas Castaneda (グラナダ)

ページトップ写真の店。個人食にて、場所は街中心のヌエバ広場近く (ツアーバスは入れないエリア)・・・

「有名店で常に混んでいる」という口コミは確かにその通り、話のタネに一度は行かれてもよいでしょう。

グラナダ名物の「ビールを1杯頼むと無料タパスが付いてくる」は、店員さんが忙しそうなので、もらえるまでこちらから念を押して。

まあタパスが特に美味しいわけでもなく、サービスもふつう、このような雰囲気で1杯飲んだら次にハシゴっていう1店にはよいでしょうか。

値段は庶民的ですが、よく考えてみると、内容的にはビール1杯+タパス分の金額なのかなとも感じます [3-4点]。

Los Diamantes (グラナダ)

個人食で、モダンな店内、魚介系フライが美味しくビールが進みます・・・

ヌエバ広場に面した店舗に入店。この店も、飲み物を頼むと無料タパスが付いてくるバルですが、モダンでお洒落なインテリアの店内 (料理はふつうの盛り付け)。

13:00オープンと同時に入り、座れましたがすぐに一杯、とにかく賑やかでした。

ビールはキンキンに冷えていて美味しく(幅広グラス)、最初のサービス・タパスはイワシのフライ、ビールがどんどん進み、2杯目用はミックス魚介フライでした。

無料タパスとは別に、ホタルイカのフライを注文、とても美味しくビールに合います (この店は魚介系が美味)。サービスもテキパキしていてよかったです [5点]。

Bodega Santa Cruz (セビージャ)

個人食で、大聖堂から東へ徒歩2分、老舗の人気大衆バル (格安)・・・

恐らくこの界隈では、超有名な老舗バルなのでしょう。それも納得、すごく混雑していますが、なんともよい雰囲気で。

大衆的な店でタパスは超格安 (どれも2ユーロ位、でも味はふつう)、2人でビール計3杯&タパス3皿で=10ユーロで収まりましたから。

私たちの注文を受けてくれた店員のおばさまは、見た目がすごく怖そうで、タパスの1つ (トルティージャ) を出す時なども、ナイフを上からグサッと突き刺したのにはビックリ!というより唖然。

そばに居た人たちも思わず吹き出して、その店員のおばさまもその後ニコッと笑みを浮かべ、なんというかジョークも有のベテランの人なのかなと。

まあ大衆バルなので長居はしませんが、こういう店もまた記念によかったです [4点]。

勘定は、昔ながらのテーブルにチョークで書いていく式。メニューは黒板にスペイン語のみ、係もほぼスペイン語のみなので要予習。

その他、スペイン各街のレストラン紹介は↓↓↓

スペイン料理

タパスのついでに、レストランでのよくあるスペイン料理もご紹介しておきます (ツアー出発前の予習にどうぞ)。

レストランの時間・料理の特徴

食事の時間帯が特殊なので注意⇒ 昼食がメインで13:30-16:00、夕食は軽く20:30~

スペイン料理のベースは、オリーブオイルとガーリックで、シンプルに素材の味を生かす感じです。

料理メニュー

前菜 

  • パン・コン・トマテ・・・パンにトマトとニンニクを擦り付け、オリーブ油・塩を振りかけてトースト

  • ソパ・デ・アホ・・・卵・パンを浸した、ニンニクのスープ (中央台地)

  • ガスパチョ・・・トマトベースの冷静野菜スープ (夏、アンダルシア)

  • サルモレッホ・・・トマトとパンから作るクリーム状のスープ、モテっとしている (アンダルシア)

  • エスケシャーダ・・・塩漬けのタラを戻したサラダ (バルセロナ)

パン・コン・トマテは、個人で焼きたてを食べるとほんとに美味しいです (ツアー用の作り置きのものは、全くダメ)。

メイン 

  • パエリア・・・本来のバレンシア風は、具は山の幸 (ウサギ、鶏、カタツムリ、インゲンマメ、パプリカ)で、味付けは塩・サフランのみ

  • フィデウア・・・ショートパスタのパエリア (バルセロナ)

  • サルスエラ・・・オヒョウ、アンコウ、ムール貝等のトマトベースのブイヤベース (地中海)

  • ラボ・デ・トロ・・・オックステイル・シチュー (アンダルシア)

  • フラメンキン・・・生ハム入りの細長いロールカツ (コルドバ)

  • カリジャーダ (Carrillada)・・・ほほ肉

  • Pulpo a la gallega・・・茹でスライスポテトにタコが乗っている (おすすめ!ガリシア地方)

デザート 

  • クレマ・カタラーナ・・・カタルーニャ版クレーム・ブリュレ

まとめ

いかがでしたでしょうか。バルにはどんなタパス料理があって、どんな単語かざっとご覧いただけましたでしょうか?

簡単な予習だけ済ませたら、あとは実際に現地に行って楽しむだけです。

それではどうぞ、よい旅を!お気をつけていってらっしゃいませ!

その他のスペイン・ポルトガル記事は ↓↓↓ をご覧下さい!